【シルクロードS】狙い目の京阪杯組は勝ち馬よりレイピアに注目 前走好内容のセッションが伏兵候補

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1番人気は危険も上位人気堅調
高松宮記念を目標に掲げるスプリンターにとって、最適な前哨戦はどのレースだろうか。
直近の国内GⅠは秋の中山最終週なので、この時点で4開催ほどの間隔がある。本番に近いステップレースの阪急杯とオーシャンステークスだと、多少改善されたとはいえ、本番までの間隔が短い。
だったらシルクロードSなのか。だが、このレースはハンデ戦。実績馬が休み明けに使うのは躊躇する。まして香港や阪神カップを使うと、その疲れをとる時間が少ない。結果的に、シルクロードSはまだ賞金を稼ぐ必要に迫られる挑戦者が集う重賞に位置づけられた。
かつてのロードカナロアや、その産駒ダノンスマッシュがイメージに近い。そう、挑戦者のなかにはその後、王者へ昇りつめる馬が必ずいる。そんな原石を探す重賞として楽しもう。データは21~23年の中京開催を含む過去10年分を使用する。

1番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%はいかにも混戦のハンデ戦らしい数字だが、2番人気【4-0-1-5】勝率40.0%、複勝率50.0%や3番人気【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%、4番人気【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%と上位人気の数字が高く、波乱上等とまではいかない。
やはり高松宮記念の挑戦権を獲得すべく、有望な馬たちがそろう重賞といえる。とはいえ、昨年は9番人気、10番人気、4番人気で決着しており、油断もできない。

年齢では4歳が【5-2-3-22】勝率15.6%、複勝率31.3%とリード。ただ5歳も【2-5-2-32】勝率4.9%、複勝率22.0%で続き、6歳【2-2-3-37】勝率4.5%、複勝率15.9%となっている。
4歳中心だが、4歳だけで馬券を固めるのは危ない。5、6歳馬もしっかり買い目に組み込みたい。なかでも6歳の複回収率は103%とまあまあ高く、穴はここから出現する傾向もみえる。
京都開催時は京阪杯組が断然
実績でいえば、前走・京阪杯を勝ったエーティーマクフィが同舞台で連勝を狙う。ハンデを背負わされる可能性が高いので、ここを信頼しきれるかどうか。
以下、ラピスラズリSを勝ったロードフォアエース、京阪杯4着レイピアが続き、ビッグシーザーやヤマニンアルリフラ、アルテヴェローチェら実績馬も機をうかがっている。

今年の注目は前走GⅢ【4-2-1-26】勝率12.1%、複勝率21.2%になる。特に京阪杯は【4-2-1-15】勝率18.2%、複勝率31.8%で、中京開催を除くと【3-2-1-6】勝率25.0%、複勝率50.0%とさらに上昇する。
5着以内に限ると【3-1-1-3】なので、やはりエーティーマクフィとレイピアが候補。連勝狙いの前者もいいが、ハンデが手ごろに収まりそうなレイピアは昨年の葵S3着馬でもあり、一発あっていい。

前走OP・L組は【1-5-4-76】勝率1.2%、複勝率11.6%。数字的には頼りなく映るが、2着5頭は見逃せない。
その着順内訳は1着馬【1-2-1-12】勝率6.3%、複勝率25.0%と目立つが、3着【0-2-1-6】複勝率33.3%た4着【0-1-0-6】複勝率14.3%と、2着馬に注目すると惜敗組の巻き返しもある。
ここはラピスラズリSを勝ったロードフォアエースを中心に、淀短距離S3着セッションなど人気薄の惜敗馬も拾っていきたい。

前走OP・L組を別角度から。前走競馬場をみると、京都【0-2-3-25】複勝率16.7%や阪神【0-1-1-12】複勝率14.3%など関西圏に好走ゾーンがみえる。
前走・淀短距離S組は【0-2-3-21】複勝率19.2%。やはりセッションは買い目に入れておきたい。同レースはヤブサメが勝ち、2着もアンクルクロスと差し競馬だった。2番手から粘ったセッションは内容も濃い。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。
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