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【きさらぎ賞】前走OP以上で3着以内なら単回収率218% ゾロアストロの本領発揮に期待

19時間前
貴シンジ
きさらぎ賞 前走OPクラス以上の好データ(過去10年),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

3つのファクターから推奨馬を見つけ出す

今回は2月8日(日)に京都競馬場で行われるきさらぎ賞について、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。

・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」

特別登録のあった10頭を検討対象とし、中京開催も含めた過去10年分のデータを使用する。


重要データ:OPもしくは重賞からの臨戦に注目

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


きさらぎ賞は皐月賞のトライアルレースではないが、春の大一番に向けて賞金を加算しておきたいメンバーが顔を揃える。過去にはサトノダイヤモンドがこのレースを制し、皐月賞3着→日本ダービー2着→菊花賞1着とクラシック戦線で活躍を見せた。

そんなきさらぎ賞で注目したいデータは「前走クラス別成績」。まず新馬組は【2-1-1-12】単勝回収率57%、複勝回収率61%止まり。1戦1勝馬は底が見えていないため人気になりやすい傾向があるが、多くはその期待に応えられていないというのが現状だ。

続いて未勝利戦。こちらは【0-1-2-10】単回収率0%、複回収率54%で、人気も出にくいが好走馬も出にくい。

1勝クラスから臨戦は【3-4-3-21】と勝ち馬は多く出ているが、単回収率25%で複回収率が94%となっている。ただし、勝った3頭はいずれも1勝クラスを勝利しており、今年唯一の1勝クラス組であるラフターラインズは前走・こうやまき賞3着。データ的には今ひとつだ。

最後はOP以上のグループ。前走OP/L組は【0-1-0-2】と不振だが、GⅢ【2-1-1-9】、GⅡ【1-1-0-2】、GⅠ【2-1-3-9】で全て合わせると【5-4-4-22】単回収率166%、複回収率65%となる。

これだけでも優秀なグループと言えるのだが、もう少し深掘りしよう。前走OP以上かつ3着以内に好走していた馬で絞り込んでみると【3-3-2-9】単回収率218%、複回収率88%とさらに優秀な数字となる。

ちなみに、このなかに前走で勝利していた馬は1頭もいない。2着や3着に負けてしまった馬たちでもこれだけ回収率が良いのは、能力の底が見えてしまったと判断する人が多いからだろう。今年は京都2歳S3着ゴーイントゥスカイ、東スポ杯2歳S2着ゾロアストロが好走データに該当する。

【前走OP以上で3着以内だった出走予定馬】
・ゴーイントゥスカイ
・ゾロアストロ


前走の内容:ゾロアストロの東スポ2歳S

ゾロアストロの前走は東スポ杯2歳S。メンバーを見ても5着ラストスマイルが次走でセントポーリア賞(1勝クラス)を勝ち、6着サレジオがジュニアC(L)2着と負けた馬たちもすぐに巻き返しており、実力馬ぞろいのハイレベルなレースだったと言える。

レース当日の東京競馬場はかなりの高速馬場で、東スポ杯2歳Sも勝ち時計1分46秒0を計測。前半5Fが61秒0だったことを考えれば、かなり優秀な時計だ。超スローペースに内側の馬場が良好な状態だったことも重なり、前で運んで内を通った馬が有利だった。

勝利したパントルナイーフは外側を追走していたが、C.ルメール騎手の好判断で早めに動き、上がり勝負に付き合わなかったのが最大の勝因だろう。ゾロアストロは馬群の中団やや後ろから外々を回る展開で、展開的にはかなり不利な競馬を強いられた。

最後は上がり最速32秒7の末脚で勝ち馬に迫ったが、アタマ差届かずという内容。能力的に負けたとは言い難いレースで、レースレベルを考えればここでも中心になる。


血統解説:ゾロアストロ

ゾロアストロの血統表,ⒸSPAIA


・ゾロアストロ
日本での牝祖は祖母ナイトマジック。同馬は競走馬としても優秀で、独オークス(GⅠ・芝11F)とバーデン大賞(GⅠ・芝12F)を勝利している。

ドイツで繋がれてきた一族で、一番の特徴は豊富なスタミナだ。また、ヨーロッパ血統の中ではスピード性能が高いこともポイントの一つだろう。

同馬の産駒ではフォイヤーヴェルク(父ディープインパクト)がスタミナを活かして2020年の新潟ジャンプSを制したほか、ブラックマジック(父ディープインパクト)もJRAの芝中距離で4勝をマーク。さらにグレートマジシャン(父ディープインパクト)も重賞勝利こそなかったが毎日杯2着やダービー4着という実績を残しており、やはり芝の中距離以上で活躍が目立った。

本馬の母アルミレーナは他の兄弟よりディープインパクトの影響を強く受け、スピード性能に寄った馬だった。現役時代はJRAの芝1400m~1600mで3勝と実績も十分。初仔のヘルヴェティオス(父ドレフォン)も初勝利はダート1400mだった。

本馬は父にモーリスを迎えた二番仔。ナイトマジックの直仔と比べると胸が厚く、モーリスらしさが出た身体つきをしていて距離適性は短め。とはいえ、そのスタミナはしっかりと受け継いでおり、2000mまでは適性の範囲内とみる。

これまではスローペースからの瞬発力比べというレースが多かったが、本質的にはタフなレースの方が得意な配合。その点、本馬の適性に合ったようなレースは一度もできていない。

特に前走は極端な上がり勝負になってしまったなか、ハイレベルなメンバーを相手にタイム差なしの2着だから能力は高い。東京よりも上がり勝負になりにくい京都に替わるのは好感で、前走よりもペースが流れてくれれば勝つ可能性は更に増す。


Cアナライズではゾロアストロを推奨

今回のCアナライズではゾロアストロを推奨する。ここまで重賞で3着、2着と惜しい競馬が続いているが、いずれも上がり勝負に付き合わされている形で能力全開というわけではない。

その点、京都の外回りならラスト4Fからスパートが始まり、前走ほど上がりは速くならないだろう。舞台替わりで本領発揮、待望の重賞初制覇を期待したい。

《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。

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