【ファルコンS】距離短縮組、京王杯2歳Sの好走馬を狙え 好データ多数のダイヤモンドノットが中心

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3歳牡馬にとって貴重な短距離重賞
3月21日(土)に中京競馬場でファルコンS(GⅢ・芝1400m)が行われる。牡馬が出走できる1400m以下のJRA重賞は前年の京王杯2歳S以来で、このファルコンSの後は葵Sまでない。マイルでも長いという馬たちにとっては貴重な重賞だ。
今年は京王杯2歳S勝ち馬で、朝日杯FS2着のダイヤモンドノットがここから始動する。順当に結果を出してこの先に進むのか。過去10年のデータを見ながら展望する。
1番人気が未勝利
まずは人気別成績から。

1番人気が【0-3-1-6】でこの10年間は未勝利。中京が現コースになり本レースが1400mに変更された2012年以降というくくりでも、1番人気の勝利は2014年タガノグランパだけだ。
2番人気【2-1-2-5】や3番人気【4-2-0-4】の方が成績はよく、以下6番人気【1-1-2-6】、7番人気【1-1-0-8】、8番人気【1-0-1-8】あたりまで十分に検討する必要がある。

次に前走クラス別。新馬戦から出走した馬はおらず、未勝利が【0-0-1-10】。23年サウザンサニーがダート勝ち上がりから14番人気3着と穴を開けた例はあるが、基本的には苦戦する。
前走1勝クラス組【3-3-2-45】複勝率15.1%は、その2着以内が【3-2-2-26】同21.2%、3着以下は【0-1-0-19】同5.0%と明暗分かれる。
より細かく言えば「3番人気以内で連対した馬」が【3-2-2-14】で、それが1400m戦なら【2-1-2-4】で複勝率55.6%までアップする。万両賞1番人気2着のメイクワンズデイがこれに合致する。
前走OP・リステッド組は【3-3-0-46】複勝率11.5%と不振。この組で狙えるのはクロッカスS連対馬【2-2-0-4】くらいで、マーガレットS組【0-0-0-17】はキレイに全滅だった。タマモイカロスよりハッピーエンジェルの方が臨戦過程はいい。
前走(中央の)重賞組は【4-4-6-31】複勝率31.1%。ダイヤモンドノットらの朝日杯FSは【0-3-3-15】同28.6%で一見微妙だが、そもそも朝日杯FSの上位馬がここを使う例自体が少なく、3着以内馬が出てくれば【0-2-0-0】と連は確保している。
また、着順問わず「朝日杯FSを4角2番手以内で通過していた馬」は【0-2-1-2】。逃げたダイヤモンドノットはもちろん、2番手にいたタガノアラリアも相手緩和と距離短縮で要警戒だ。

クラスから離れて前走の距離で分けてみると、距離延長馬が【1-0-1-37】複勝率5.1%とかなり苦戦している。先ほどマーガレットS組の不振について述べたが、それ以外も含め距離延長組は減点対象となる。
同距離組は【5-3-3-49】同18.3%、距離短縮【4-7-6-49】同25.8%で、マイル以上の距離を走ってきた馬に軍配が上がる。ちなみに前走2000m組も【0-2-0-0】だった。大幅短縮もアリだ。

そのほか気になったデータを紹介する。
まずキャリア別だと、5戦以下が【6-6-7-86】複勝率18.1%に対し、6戦以上も【4-4-3-49】同18.3%とほぼ互角。また、単勝オッズ15倍未満の中上位人気馬に限ると、5戦以下【6-6-6-33】複勝率35.3%、6戦以上【3-2-0-2】同71.4%で、サンプル数の差はあれど後者が優勢だった。
このレースと同じ「左回り芝1400m」の京王杯2歳S(GⅡ)とは着順の連動が見られる。京王杯2歳Sの5着以内馬は【3-2-1-9】複勝率40.0%、同6着以下は【0-0-0-10】。1着ダイヤモンドノット、2着フクチャンショウはここでも有力視したい。
中心はダイヤモンドノット
データをまとめると、下記のことが言える。
「1番人気が過去10年で未勝利」
「1400mの1勝クラスを上位人気で連対した馬が好成績」
「朝日杯FS3着以内、または4角2番手以内馬が活躍」
「キャリア6戦以上の中上位人気馬を信頼」
「距離延長馬は不振」
これらのデータを踏まえ、個々の登録馬について見ていこう。
まず中心は素直にダイヤモンドノットでOKだろう。1番人気馬が勝てていない点だけ引っかかるが、朝日杯FSを逃げて2着と好走し、そこからの距離短縮という臨戦過程は理想的だ。
追加で触れた「キャリア6戦以上の上位人気馬」と「京王杯2歳Sの好走馬」という2点も満たす。データ面はほぼ満点に近い。
同じく朝日杯FSで先行したタガノアラリアも実績のある1400mなら反撃可能。ハッピーエンジェルのクロッカスS2着はスローペースの先行でやや展開利を受けており、レース内容は差してクビ差3着だったフクチャンショウの方がよかったか。このあたりが相手候補になる。
函館2歳S勝ち馬、デイリー杯2歳S4着から臨むエイシンディードも距離短縮は歓迎。メイクワンズデイは万両賞1番人気2着でデータこそいいが、まだ控える競馬を経験しておらず折り合いに不安がある。楽な戦いにはならないだろう。
タマモイカロスは鬼門のマーガレットS組。この馬自身は中京芝1400mでも勝利歴があり、距離がもたないわけではないが、あえて推奨はしにくい。
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