【スプリングS】芝1600m実績持ちと重賞未出走組に好データ 東大HCの本命はクレパスキュラー

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皐月賞トライアル
中山競馬場でGⅡ・スプリングSが行われる。ホープフルS3着のアスクエジンバラや2戦2勝のクレパスキュラー、東スポ杯2歳S4着のテルヒコウなど16頭が出走予定だ。
直近5年中4年が道悪で施行されたレースだが、今年は良馬場で迎えることになりそうだ。どの馬が皐月賞の優先出走権を勝ち取るのか。過去10年のデータから馬券を組み立てる。
重賞実績馬は苦戦

<スプリングS 条件別成績>
初勝利が芝1600m【4-4-3-12】勝率17.4%/連対率34.8%/複勝率47.8%
中山芝1600mの1勝クラス以上で勝利【1-1-2-4】勝率12.5%/連対率25.0%/複勝率50.0%
初勝利の距離別で分けてみると、1800mより短い距離で勝ち上がってきた馬の成績がいい。初勝利が芝1600mなら【4-4-3-12】複勝率47.8%、複勝回収率110%。芝1800m【3-2-4-42】同17.6%や、芝2000m【3-3-3-27】同25.0%よりも明確にいい。19年エメラルファイト10番人気1着、23年メタルスピード8番人気3着など穴を開けた例もある。
今年のメンバーで1600m勝ち上がりはガリレア、サノノグレーター、フレイムスターの3頭。どれも上位人気にはならないだろうが警戒しておきたい。
上級条件の実績についても同様のことが言える。1勝クラス~重賞の1600m以下で勝ったことがある馬は【2-2-4-13】複勝率38.1%、複勝回収率104%であるのに対して、1800mが【3-1-2-11】複勝率35.3%、2000mは【1-3-1-15】同25.0%と好走率が落ちている。
また、中山芝1600mの1勝クラス以上勝ち馬は【1-1-2-4】だった。クレパスキュラーは距離延長となるローテが不安視されているが、データの面では高評価だ。
あとは重賞実績を有する馬が不振なのも特徴。JRA重賞で5着以内がある馬は【4-3-2-31】で複勝率22.5%。比較対象として他の世代重賞(※2016~2025年)でも同様のデータを調べてみると、弥生賞では【6-7-8-24】複勝率46.7%、チューリップ賞【6-4-6-28】同36.4%、共同通信杯【3-6-6-26】同36.6%だった。スプリングSでは他の重賞に比べて、重賞実績馬が苦戦していることが分かる。
傾向からは3連複が狙い目

<スプリングS 人気別データ>
2番人気以内【4-4-4-8】勝率20.0%/連対率40.0%/複勝率60.0%
<5番人気以内で>
芝1600m連対歴あり【4-5-2-9】勝率20.0%/連対率45.0%/複勝率55.0%
JRA重賞出走経験なし【4-4-2-12】勝率18.2%/連対率36.4%/複勝率45.5%
次に人気別成績を確認する。2番人気以内が【4-4-4-8】と順当に結果を残しており、好走例は10番人気まで。11番人気以下は【0-0-0-27】と大穴の出番はない。1~2番人気がどちらも馬券に絡まなかった年はなく、今年も波乱は考えにくい。
ただし順番には注意。6番人気以下が2勝2着3回と中穴馬が連まで届く傾向にあり、馬連配当が3連複を超えた年が2回ある。着固定より3連複の方が仕留めやすい。
5番人気以内の馬【8-7-5-30】複勝率40.0%について、前述の距離実績、および重賞での実績と掛け合わせてみる。
まず芝1600mで連対実績がある馬は【4-5-2-9】複勝率55.0%。3番人気以内だと【2-4-2-2】同80.0%までアップする。
JRA重賞5着以内実績馬は【3-3-1-16】で複勝率30.4%に留まっているのに対して、そもそもJRAの重賞に出走した経験がない馬【4-4-2-12】同45.5%の方が好成績だった。よって今回軸とすべきはクレパスキュラーで、アスクエジンバラは少し評価を下げたい。
2戦ともに高パフォーマンス
◎クレパスキュラー
新馬戦では札幌芝1800mの2歳レコードを更新する1分47秒2で快勝。0秒9差の2着馬、1秒6差の3着馬もその後勝ち上がっている。4か月半ぶりのひいらぎ賞も上がり最速の脚で完勝。勝ち時計は同日のターコイズSよりも速かった。2着リゾートアイランドが次走ジュニアCを勝利、5着馬ヒシアイラが1勝クラスを勝ってマーガレットS2着と、負かした馬もしっかり結果を残している。
キャリア2戦×3番人気以内【3-1-1-1】という好データにも該当するだろう。気性の問題はつきまとうものの、持つ力はメンバー中で頭一つ抜けている。重賞未出走組が活躍するレースということも踏まえて本命とする。
◯ラストスマイル
初戦はダート、2戦目の未勝利戦はパントルナイーフ(東スポ杯2歳S勝ち馬)の2着。そのパントルナイーフが勝った東スポ杯2歳Sにも出走して5着だった。東スポ杯の2、3着馬は後に重賞で連対しており、5着でも十分価値がある。
前走勝ち切ったセントポーリア賞は直近5年の勝ち馬にドゥラドーレス、ベラジオオペラ、エネルジコがいる出世レース。こちらも期待できそうだ。
▲サノノグレーター
このメンバーでは数少ない芝1600m勝ち上がり組。それも4角11番手から差し切る優秀な勝ち方だった。中山では葉牡丹賞をレコードで勝利している。
新潟2歳Sと共同通信杯はともに6着と振るわなかったが、上位陣には他の重賞でも活躍した馬が多く、メンバーレベルが高すぎた。実績ある中山かつ前走からのメンバー緩和で浮上してもいい。
以下、アウダーシア、アスクエジンバラ、ガリレアまで印を回す。馬券は◎軸の3連複で勝負する。
▽スプリングS予想▽
◎クレパスキュラー
◯ラストスマイル
▲サノノグレーター
△アウダーシア
×アスクエジンバラ
×ガリレア
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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