【阪神大賞典】有馬記念組が過去10年で4勝 注目はアドマイヤテラ

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
3月22日(日)、阪神競馬場では阪神大賞典(GⅡ・芝3000m)が行われる。天皇賞(春)に向けた重要な前哨戦には11頭がエントリー。過去10年のデータとともに、出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
有馬記念【データ:A レースレベル:A】
過去10年の成績【4-4-2-6】勝率25.0%、連対率50.0%、複勝率62.5%
・最多4勝
・複回収率134%
【2025年レース回顧】
先行争いを制して逃げたのはミステリーウェイだったが、スタンド前で外からポジションを押し上げていったメイショウタバルが向正面に入るところで先頭に立ち、3番手コスモキュランダまでの3頭が後続を引き離す展開となる。
道中11番手の外を追走していたミュージアムマイルは、上がり最速タイとなる34.6の末脚でしぶとく粘っていたコスモキュランダを外から豪快に差し切って優勝。勝ちタイムは2:31.5での決着だった。
前走メルボルンカップからの帰国初戦となったシュヴァリエローズは、後ろから5頭目あたりを追走。しかし直線で伸びを欠いて10着という結果だった。ステイヤーズステークスを制しているようにスタミナ豊富なタイプ。距離延長で巻き返したい。
4番手から運んだアドマイヤテラは、最後の直線で伸びきれず11着。機動力があるというタイプではなく、勝負所で各馬が動いて行ったところで苦しくなった。4走前に目黒記念を勝利、6走前は菊花賞3着という実績からも能力は上位。少頭数でゆったり運べる条件もいい。
日経新春杯【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【1-0-2-9】勝率8.3%、連対率8.3%、複勝率25.0%
・2016年シュヴァルグランが勝利
・直近では2024年ブローザホーンが3着
【2026年レース回顧】
ファミリータイムが逃げて後続に4馬身ほどのリードをつけるも、1000m通過は1:01.4というスローペース。2番手から運んだ1番人気ゲルチュタールは勝負所の下り坂で前との差を詰めると、最後の直線はファミリータイムとの馬体を併せての追い比べをクビ差で制し、勝ちタイム2:25.7で重賞初制覇を飾った。
11番人気だったファミリータイムは惜しくも敗れたが、瞬発力勝負で敗れた中日新聞杯から距離延長でしっかりと巻き返した。今回は控える形になりそうなメンバー構成だが、しぶとさが活きる流れになれば再度の好走があってもいい。
AJCC【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【1-0-0-6】勝率14.3%、連対率14.3%、複勝率14.3%
・2019年シャケトラが勝利
【2026年レース回顧】
ハナを主張したアウスヴァールが3馬身ほどのリードをつけ、2番手にはエヒトが追走、3番手以下もさらに離れてかなり縦長の隊列となり、1000m通過は58.7だった。
後続の集団を大きく引き離した4番手から運んだショウヘイは、直線で外に持ち出されて残り100mで先頭に立つと、後続に1馬身半差をつけて勝ちタイムは2:10.8をマークした。
マイネルエンペラーは道中後方2番手の追走で、4角でも13番手というポジションで11着。全く持ち味が発揮できずに終わったが、今回は鞍上が乗り慣れている丹内祐次騎手に戻る。距離延長で巻き返してくるはずだ。
白富士S【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-0-1】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2026年レース回顧】
向正面に入った400m通過地点を迎えるところでピースワンデュックが先頭に立って隊列は縦長、1000mの通過は59.5だった。
5番手を追走していたダノンシーマは直線で外に持ち出され、残り150mからはヴィレムとの追い比べが続いたが、半馬身振り切って勝利。勝ちタイムは1:57.0だった。
ここまで8戦全て3着以内と安定感は抜群で、3連勝と軌道に乗ってきた。加えて2走前の比叡Sでは、後に万葉Sを制するアクアヴァーナルに2馬身半差で勝利するなど、戦ってきたメンバーも濃い。重賞初挑戦で今回が試金石となるが、あっさり通用しそうな能力は秘める。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【阪神大賞典】過去10年のレースデータ
・【阪神大賞典】アドマイヤテラ&シュヴァリエローズに複勝率58.3%の逆襲データ 混戦模様で新勢力にも一考
・【阪神大賞典】単勝1.1倍オルフェーヴルの大逸走に場内騒然 混沌の2012年をプレイバック