【愛知杯】中京芝1400mはベスト条件で連覇可能 東大HCの本命はワイドラトゥール

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牝馬限定の1400m戦
中京競馬場でGⅢ・愛知杯が行われる。昨年10番人気でこのレースを制したワイドラトゥールや、GⅢで好走が続くドロップオブライト、3勝クラスを勝ち上がった4歳馬アイサンサン、ウイントワイライトなどフルゲート18頭が揃った。
昨年から「京都牝馬S」の名称と舞台を変更して行われるようになったこのレース。マイラー、短距離馬、さらにはダートからの転向馬が激突する。果たしてどの馬が制するのか。中京芝1400mの特徴から予想していく。
差し有利のコース、今年はさらに?

<中京芝1400m 1~5番人気馬の条件別成績>
差し【28-16-16-71】勝率21.4%/連対率33.6%/複勝率45.8%
上がり3位以内【37-24-20-42】勝率30.1%/連対率49.6%/複勝率65.9%
距離延長【9-7-10-28】勝率16.7%/連対率29.6%/複勝率48.1%
→前走上がり5位以内【7-4-6-11】勝率25.0%/連対率39.3%/複勝率60.7%
※2016~2025年、古馬2勝クラス以上
中京芝1400mの古馬重賞は昨年の当レースしかサンプルがないため、今回は古馬2勝クラス以上の70Rを対象に、1~5番人気馬の成績からコースの特徴を考える。
まずは脚質別成績。短距離ながら前の脚質が苦戦しているのが特徴だ。逃げは【1-3-4-18】で1勝のみ、複勝率も他の脚質より低い30.8%だった。先行【22-13-14-70】複勝率41.2%、差し【28-16-16-71】同45.8%、追込【5-13-9-47】同36.5%で、差しが最も良く、追込も健闘している。また、上がり3ハロン1~3位が複勝率65.9%、4~5位が複勝率48.3%でともに複勝回収率100%超えだった。
次に前走距離別で見ると、1600mからの距離短縮が【11-5-7-40】で複勝率36.5%、同距離組が【36-31-22-130】同40.6%、距離延長組が【9-7-10-28】同48.1%。マイルを使っていた馬よりも短距離気質の馬の方が有利だ。距離延長組のうち、前走で上がり5位以内だと【7-4-6-11】で複勝回収率119%。末脚がある馬を狙いたい。
昨年の結果も上記の傾向に沿っていた。馬券圏内の3頭は4角13、9、8番手という差し決着。勝ち馬ワイドラトゥールは前走1200mの淀短距離Sで10着ながらも上がり最速、3着カピリナも前走シルクロードSで上がり4位だった。
今年のメンバーで、距離延長かつ前走上がり5位以内だったのはアブキールベイとモリノドリームだ。後者は昨年このレースで0秒6差7着。展開がハマれば一発あっておかしくない。
また、先週の中京芝は例年の開幕週より差し馬有利の傾向があった。2016~2025年、3月中京開催1~2日目のデータを見ると、逃げは複勝率46.0%、先行30.1%、差し19.3%、追込9.6%と前有利の結果が出ている。ところが、先週は逃げ【2-1-0-9】複勝率25.0%、先行【4-2-4-35】同22.2%、差し【4-6-5-50】同23.1%、追込【2-3-3-49】同14.0%と脚質の差があまりなかった。過去10年のデータ以上に後方勢が届く馬場だと考えるべきだろう。
ベストの1400mで連覇へ
◎ワイドラトゥール
昨年のこのレース勝ち馬。これまでのキャリアで1200m【0-0-0-2】、1400m【3-1-0-1】、1600m【1-0-0-5】と1400mがベストだ。
近走を見ても、CBC賞は上がり3位で10着と1200mでは届かず、マイルGⅠでは敷居が高い。1400mではスワンSをレコードタイで走破しての2着がある。勝ち馬オフトレイルは次走マイルCS4着で、この距離ならば一線級と渡り合える力を持っている。特に今年は例年以上に差しが決まる馬場。連覇の可能性は十分にある。
◯アブキールベイ
昨年は葵S1着、北九州記念3着がある。葵Sは最後の200m12秒4と逃げ馬の脚が止まったところを差し切り、北九州記念も前半600m32秒5のハイペースが幸いして4角13番手から3着に追い込んだ。
その後は差し届かないレースが続いているが、前走シルクロードSは0秒2差と着差は悪くない。1400mは合いそうで、前述した距離延長かつ前走上がり5位以内にも該当している。今回は届くのではないか。
▲ドロップオブライト
昨年7月以降、GⅢでは5戦して全て6着以上と安定した走りを見せている。中でもターコイズSは2、3着馬より3キロ重いトップハンデで勝利、4着には0秒3差をつけた。
久しぶりの1400m戦だった阪急杯でも中団から差す競馬で3着。勝ち馬ソンシからは離れたが、2着とはクビ差に健闘した。今はマイルがベストで、1400mでは後方の位置取りになりそうだが、それもこのレースには合う。
以下、ウイントワイライト、カルプスペルシュ、マピュース、モリノドリームまで印を回す。馬券は◎単勝と、◎軸の馬連で勝負する。
▽愛知杯予想▽
◎ワイドラトゥール
◯アブキールベイ
▲ドロップオブライト
△ウイントワイライト
×カルプスペルシュ
×マピュース
×モリノドリーム
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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