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【ユニコーンS】ナダル産駒×前走京都ダート1800m組に注目データ ソルチェリアが連勝狙う

2026/04/26 18:00
勝木淳
16年以降の京都ダ1900mデータから見るユニコーンS,ⒸSPAIA

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京都から東京へ

ユニコーンSが東京ダート1600mから京都ダート1900mに移って3年目。まだまだ歴史は浅く、脳の更新が上手くいかない中年馬券師にはまだしっくりこない。うっかり東京の重賞と間違えてデータを調べることも。気をつけねば。

3歳ダート路線は大井で行われるダート三冠を軸に変貌を遂げた。原稿執筆時はまだ羽田盃が終わっておらず、三冠へ第一歩を踏み出すのはどの馬なのかわからない。

ユニコーンSが京都に移ったのは、二冠目東京ダービーのJRAステップレースに生まれ変わったから。大井外回り2000mの前哨戦が東京ダート1600mだとちょっと不釣り合いということか。だが、ユニコーンSは3年前まではジャパンダートダービー(JDD、大井外回り2000m)の前哨的位置づけだった。

とはいえ、やはりカテゴリー違いは否めず、ユニコーンS経由はカフェファラオやサンライズノヴァが凡走したイメージが強い。一方でルヴァンスレーヴは連勝を決め、ペイシャエスが2着、ゴールドドリームが3着と本番でも奮戦した事実もある。

別に東京ダート1600mに戻せと主張しているわけではない。京都に移った初年度にあたる2年前はラムジェットが見事に連勝で東京ダービー馬に輝いた。2着はユニコーンS2着サトノエピックであり、コーナー4つの中距離戦で競う意義はあった。

昨年は勝ち馬カナルビーグルこそ本番5着に敗れたが、2着はユニコーンSも2着だったクレーキングが入り、つながりは保たれた。

今年もデータは2016年~2026年2月7日まで、3勝クラス以上、京都ダート1900mのコースデータを使用する。


人気別成績,ⒸSPAIA


対象の49レースで1番人気は【18-4-8-19】勝率36.7%、複勝率61.2%と頼りになる。2番人気【8-9-3-29】勝率16.3%、複勝率40.8%、3番人気【9-8-7-25】勝率18.4%、複勝率49.0%と続き、4番人気は【3-1-5-40】勝率6.1%、複勝率18.4%。上位3頭の安定感が目につく。

やはりダート中距離の高額条件となると、人気馬は堅実に力を発揮する。もっとも重賞とはいえ3歳限定であり、ほぼ1勝馬同士の組み合わせになるので、つけ入るスキはありそう。そう考えがちだが、過去2年は3、5、1番人気、3、1、2番人気と堅い。コースデータ通り、波乱の要素は少なそうだ。


枠番別成績,ⒸSPAIA


枠番に傾向が出るようなコースレイアウトではないが、内外ではなく、真ん中に好走ゾーンがあるので、取り上げる。3枠【9-7-4-60】勝率11.3%、複勝率25.0%、4枠【10-5-3-67】勝率11.8%、複勝率21.2%、5枠【7-4-10-71】勝率7.6%、複勝率22.8%と真ん中付近の数字がいい。

過去2年も3、5、2枠、4、6、4枠と傾向通り。上位人気といえばそれまでだが、内と外に動きを見ながら位置を選べる真ん中付近の優位性は頭に入れておこう。


好相性は前走京都ダート1800m

今年もサウジダービー5着ケイアイアギトや各競馬場のダート1800mで2勝目を挙げた馬たちによる争いになる。羽田盃やドバイ、ケンタッキーダービーといった路線に向かう実績馬たちの次を狙う挑戦者たちの熱き戦いに期待が高まる。


上がり3ハロン順位別成績,ⒸSPAIA


ユニコーンSでの上がり順位を調べると、1位【18-14-6-15】勝率34.0%、複勝率71.7%、2位【17-15-3-16】勝率33.3%、複勝率68.6%が圧倒的。下り坂から平坦直線へと流れる京都競馬場は全体的に確たる末脚を繰り出せる馬が強い。

まして1900mはそんなに速い流れになりにくく、全体的に勝負所まで脚を溜めながら進む。末脚を温存できる効率のいい走りが求められる。上がり最速を繰り出した経験は重視したい要素だ。


前走ダ1800m・競馬場別成績,ⒸSPAIA


前走ダート1800mは【29-26-31-312】勝率7.3%、複勝率21.6%。その競馬場別成績が興味深い。同じ京都ダート1800mは【10-7-9-84】勝率9.1%、複勝率23.6%と勝ち切り、阪神ダート1800mは【6-7-11-109】勝率4.5%、複勝率18.0%とやや3着が目立つ。

同舞台の優位性を強調するなら、ソルチェリアだろうか。母フェザーレイはダイナカール牝系であり、一本芯の通った血統。芝中距離で活躍したサンライズプライドも出たが、母の父エルコンドルパサーの影響もあり、総じてダートで活躍する馬が多い。

父ナダルの産駒は大半がダート向きで、京都ダート1800mの勝率は21.9%。1900mは出走サンプルが少なく、なんともいえないが、【1-1-1-8】。昨年2着クレーキングはナダル産駒だった。ソルチェリアも適性を感じる。

阪神ダート1800m組は逃げ【0-2-0-10】、先行【5-2-1-31】で先行力をいかせた馬が優勢。中団からだと【0-2-9-39】と勝ちきれず、追い込みは【1-1-1-29】。前走阪神ダート1800mで差しに回った馬は直線で伸びてもわずか届かずという場面も想定しておきたい。


16年以降の京都ダ1900mデータから見るユニコーンS,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。

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