【シャティン競馬場】厩舎改修と最先端トレッドミルを導入 HKJCが進めるトレーニング環境向上をのぞく

🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
馬が快適に過ごせる厩舎へ
香港チャンピオンズデーの翌日、27日(月)にHKJCが行ったシャティン競馬場のメディア向け厩舎見学ツアーに参加した。
近年、HKJCでは今秋に本格的な競馬開催をスタートさせる中国の従化競馬場の施設を活用させて競走馬のパフォーマンスを向上させてきた。その一方でシャティン競馬場の施設が老朽化していることもあり、昨年一部の厩舎エリアの改修を行っていた。

ピエール・ン調教師 🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
訪問したのは、ピエール・ン厩舎。同師は22/23シーズンに開業し、23/24シーズンにはかつてアシスタントとして師事したフランシス・ルイ調教師と最後までリーティング争いを繰り広げた実績もあり、2024年にはムゲンでスプリンターズSに参戦したことでも知られている。

シャティン競馬場の新厩舎内部 🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
厩舎は2階建てで、馬房は対面式。室内にはエアコンも完備しており、馬たちが快適に過ごせる環境が整えられている。
これまでの古い厩舎にもウォーキングマシンは設置されているものの、屋根はなく老朽化が進んでいた。しかし新厩舎には屋根付きで10頭まで同時に入れることができるウォーキングマシンが導入されている。ン調教師は「暑くて雨も多い香港の気候において、屋根が付いていることは馬にとって非常に良いことです」と語ってくれた。

古いウォーキングマシン,🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
ウォーキングマシンのすぐ横には一頭ごとのスペースが広めに設計されている洗い場もあり、洗った後は雨に濡れることなくスムーズに馬房へと戻れるように導線も考えて設計されていた。
10台のトレッドミルが設置
その他には厩舎地区内に最先端のトレッドミルも導入され1棟に2台のマシンが設置されていた。オリンピックステーブルエリアも合わせると合計10台あるとのことで、トレーニングとしてはもちろん、リハビリの一環としても利用されており、その場でデータを確認することもできる。こちらも各建物内にもエアコンが設置されるなど、快適な環境が整っていた。

最先端のトレッドミル 🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
また見学した時間は午後2時ごろだったが、以前からあるプール施設を利用している馬も多く、1〜2周させて出ていく姿が引きも切らなかった。

プール 🄫SPAIA(撮影:三木俊幸)
設備の改修や新たなマシンの導入は馬にとってもメリットが大きい。短時間の訪問ではあったが、近年日本馬の前に大きな壁となって立ちはだかる香港馬たちの強さの要因を垣間見ることができた。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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