【天皇賞(春)】3000m以上重賞勝ち馬が過去10年の京都開催で8勝 東大HCの本命はアドマイヤテラ

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伝統ある春の盾は誰の手に
京都競馬場でGⅠ・天皇賞(春)が行われる。大阪杯を1番人気で制したクロワデュノールや、阪神大賞典をレコードタイムで快勝したアドマイヤテラ、昨年の覇者ヘデントールなど、15頭が出走予定だ。
父子制覇か、武豊騎手9度目の勝利か、あるいは連覇か。過去10年のうち京都開催の8回分のデータから検討する。
長距離重賞で勝ち切った馬を重視

<天皇賞(春) 長距離実績別成績>
前年以降に3000m以上重賞勝利【8-2-3-14】勝率29.6%/連対率37.0%/複勝率48.1%
→天皇賞(春)で2番人気以内【8-0-1-4】勝率61.5%/連対率61.5%/複勝率69.2%
前年以降、GⅠを除く3000m以上で4着以下あり
【0-2-2-37】勝率0.0%/連対率4.9%/複勝率9.8%
※国内実績のみ
3200mという長距離で施行されるこのレース。今回は長距離戦での実績を手掛かりに考えてみる。
前年以降に3000m以上の重賞(国内のみ、以下同じ)を勝利した馬は【8-2-3-14】で複勝率48.1%。勝ち馬8頭全てが該当している。特に前年の天皇賞(春)勝ち馬が【2-0-0-1】、同年の阪神大賞典勝ち馬は【3-0-2-2】と好成績だ。
上記のうち、天皇賞(春)で2番人気以内になれば【8-0-1-4】で単勝回収率は213%と素晴らしい。ヘデントール、アドマイヤテラのおそらくどちらかは2番人気以内になる。重い印を打つ必要がある。
これを2、3着実績に下げてみると【3-5-3-33】で複勝率25.0%。1着もある馬を除くと【0-3-2-29】で同14.7%、5番人気以内でも【0-2-1-7】と苦戦していた。アクアヴァーナルは推しづらい。
また、長距離路線で一度馬券圏外に敗れた馬の巻き返しも少ない。前年以降、GⅠ以外の3000m以上のレースで4着以下があった馬は【0-2-2-37】で複勝率9.8%。好走4例は16年2着カレンミロティック、23年2着&24年3着ディープボンド、25年3着ショウナンラプンタだが、いずれも菊花賞か天皇賞(春)で4着以内の実績があった。今年はホーエリートをはじめダイヤモンドSや阪神大賞典で4着以下だった馬の参戦が多い。彼らは軽視する。
長距離を走ってきていない馬も苦戦傾向にある。前年以降に3000m以上の出走がないと【0-1-2-28】複勝率9.8%。3番人気以内の4頭は全滅している。
また、前走2000mの馬は【2-1-0-11】。連対したのは16、17年のキタサンブラックと18年シュヴァルグランで、どちらも既に長距離GⅠで連対実績があった。クロワデュノールのほか、シンエンペラー、タガノデュードも少し狙いにくい。
阪神大賞典1着馬は安定感抜群
◎アドマイヤテラ
前走の阪神大賞典を0秒5差、レコードタイムで制覇。4角3番手から上がり3ハロン1位の横綱相撲だった。24年の菊花賞では3着で、2着ヘデントールとはハナ差。長距離実績は豊富だ。
前述の通り、その年の阪神大賞典勝ち馬は【3-0-2-2】で、最低でも4着と安定感抜群だ。人気馬の中では前走着順、長距離実績ともに盤石で、軸に最適と考える。
◯クロワデュノール
昨年のダービー馬。後の天皇賞(秋)勝ち馬、有馬記念勝ち馬らを抑えての勝利だった。前走の大阪杯を勝利してGⅠ・3勝目を記録。阪神内回り芝2000mでメイショウタバルが逃げる中、8枠から距離ロスを被りながら差し切る完勝だった。
鞍上の北村友一騎手は京都開催8回で天皇賞(春)【0-1-1-2】。19年パフォーマプロミス8番人気3着、20年スティッフェリオ11番人気2着があり、残る2頭も人気以上の着順だった。
やはり前走から1200mの距離延長、初めての3000m超というのが不安材料だ。遅いペースはフランスでしか経験がなく、前半1000m70秒台のプランスドランジュ賞では我慢できていたが、前半1000m63~65秒台の凱旋門賞は途中から逃げる形となっていた。大敗の原因がそこだけにあるとは言わないが、本来の力は逃げずに好位で運んでこそ発揮されると考える。そのため評価を落とした。
▲ヘデントール
昨年の勝ち馬。菊花賞2着、ダイヤモンドS1着と合わせて3000m以上では全て連対している。前走の京都記念は9か月ぶりのレースかつ別定戦で唯一の59kgと不利要素が重なっていた。レース内容も4角11番手から無理をしていない。上がり2位を出した点を評価したい。
鞍上のルメール騎手は京都開催の8回で【3-0-1-2】、3番人気以内だと【3-0-1-0】で複勝率100%だ。状態が万全かは分からないものの、警戒は必須だ。
馬券は◎単勝と、◎軸の馬連、3連複で勝負する。
▽天皇賞(春)予想▽
◎アドマイヤテラ
◯クロワデュノール
▲ヘデントール
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ京都大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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