【府中牝馬S】Sadler's Wells内包馬が単回率134% 適性ピッタリの末脚自慢2頭に注目

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傾向解説
一昨年までマーメイドSという名で行われてきた牝馬限定のハンデ重賞ですが、昨年からは府中牝馬Sという名称に変更され、東京芝1800mに舞台も変わっています。
エプソムCやアイルランドトロフィー(旧アイルランドトロフィー府中牝馬S)とは同じコースで行われますが、性別や時季が異なるため求められる適性も微妙にズレる可能性があります。
本記事では血統面を中心に、府中牝馬Sのレース傾向を整理していきます。
まず紹介したいデータは前走上がり3F最速馬の好成績。東京芝1800mは末脚勝負になりやすいため、近走での上がり順位には要注目です。
また、牝馬限定重賞では1600mからの距離延長馬が多いため、距離適性の面でも前走の上がり順位は重要です。
過去10年の東京芝1800mの牝馬限定重賞では、前走上がり3F最速馬が好成績を残しており、秋よりも馬場が荒れ気味なこの時季ならさらにその重要性は高まるのではないでしょうか。

<前走上がり3F1位(東京芝1800m牝馬限定重賞)>
該当馬【5-2-1-13/21】
勝率23.8%/連対率33.3%/複勝率38.1%/単回収率354%/複回収率113%
※過去10年
血統面ではSadler's Wellsなどの欧州血統に注目です。過去10年の東京芝1800mの牝馬限定重賞では素晴らしい成績を収めており、2024年アイルランドT府中牝馬Sではシンティレーション(Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4)が10番人気2着と好走しました。
さらに、梅雨時季で馬場が荒れ気味なため、より重厚な欧州血統に向く競馬になる可能性はあります。

<Sadler's Wells内包馬の成績(東京芝1800m牝馬限定重賞)>
該当馬【3-5-2-27/37】
勝率8.1%/連対率21.6%/複勝率27.0%/単回収率134%/複回収率78%
※過去10年
注目血統馬
前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。
☆エストゥペンダ
母エストレチャダは芝12Fの北米GⅢ勝ち馬。本馬はNorthern Dancerクロスのうるさい父サートゥルナーリアとアウトブリードの母との組み合わせが良く、父譲りの非凡な瞬発力と母譲りの豊富なスタミナが大きな強みとなっています。
また、父はNureyev≒Sadler's Wellsの5×3を持ち、ロードカナロア父系も東京芝1800mの牝馬限定重賞と好相性。本馬は過去5走でいずれも上がり3F最速を記録している末脚自慢でもあり、府中牝馬Sの舞台にはピッタリの一頭です。
☆ニシノティアモ
3代母ニシノフラワー(1991年阪神3歳牝馬S、1992年桜花賞、スプリンターズS)に遡る牝系に属し、本馬の半兄には芝2000~2500mで5勝を挙げるニシノレヴナントがいます。
ドゥラメンテ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4、Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4、Mill Reefの6×6などを併せ持ち、中長距離戦で末脚を生かす競馬がベストです。
ヴィクトリアマイルでは先行してラストで甘くなりましたが、前々走の中山牝馬Sでは上がり3F最速の末脚を披露。東京芝1800mへの距離延長は間違いなくプラス材料です。

《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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