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【クイーンS】複回率126%のDanzig内包馬が狙い目 機動力に長けた注目馬2頭

2026/07/30 06:00
坂上明大
クイーンSの注目血統馬,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

傾向解説

札幌競馬の開幕2週目に行われる牝馬重賞・クイーンステークス。2015~19年は開幕週に行われていましたが、2週目に戻った近年も綺麗な馬場状態での開催が続いています。

また、2020年1着レッドアネモス(11番人気)をはじめ、穴馬の激走が多い点も本レースの特徴。本記事では血統面を中心に、クイーンSのレース傾向を整理していきます。

まず紹介したいデータは枠番別成績。1週目開催の頃から継続しているのが、内枠有利の傾向です。札幌芝1800mという機動力が求められるコースのうえ、前述の通り綺麗な馬場状態で行われるクイーンSでは、内枠から器用に立ち回る競馬が理想となっています。

特に1~2枠の成績は特筆すべきもので、今年も内枠を引いた馬には大注目です。


枠番別成績,ⒸSPAIA


<1・2枠の成績>
1枠【2-2-2-3/9】
勝率22.2%/連対率44.4%/複勝率66.7%/単回収率560%/複回収率323%

2枠【2-1-4-2/9】
勝率22.2%/連対率33.3%/複勝率77.8%/単回収率260%/複回収率216%
※過去10年のうち札幌開催9回

血統面では、ネオユニヴァース系の躍進が目立ちます。同馬は母母Silken WayがSt.Simon系の血筋を豊富に引き継ぎ、母ポインテッドパスはHyperionの5・7×4やFair Trialの7×5などを持つイギリス産馬。長い繋と曲飛節が大きな特徴で、瞬発力自慢が揃ったサンデーサイレンス産駒では珍しい機動力タイプの活躍馬でした。

代表産駒ヴィクトワールピサもトリッキーな中山コースを得意としており、その仔であるスカーレットカラー(2019年2着、2020年3着)とレッドアネモス(2020年1着)は本レースでも好走。今年は該当馬がいませんが、ネオユニヴァース→ヴィクトワールピサ系の分析はクイーンSの予想にとって大きなヒントとなりそうです。

血統別成績1,ⒸSPAIA


<ネオユニヴァース内包馬>
該当馬【2-1-1-3/7】
勝率28.6%/連対率42.9%/複勝率57.1%/単回収率670%/複回収率187%
※過去10年のうち札幌開催9回

ネオユニヴァースが内包する血の中で、最も注目しているのがFair Trial。同馬は機動力や粘り強さを子孫に伝えており、ネオユニヴァースが子孫に伝える機動力の源泉となっていると考えます。

この血を内包する有力種牡馬はDanzig、Blushing Groom、Lyphard、Nureyev≒Sadler's Wellsなど。特にDanzigについては過去10年で4勝を挙げており、一昨年も1着コガネノソラ、2着ボンドガールとDanzig内包馬のワンツー決着となりました。

血統別成績2,ⒸSPAIA


<Danzig内包馬>
9番人気以内【4-3-2-13/22】
勝率18.2%/連対率31.8%/複勝率40.9%/単回収率99%/複回収率126%
※過去10年のうち札幌開催9回

注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆リラボニート
母ネイティヴコードはダート短距離で3勝を挙げた快速馬で、本馬の半兄にはダートGⅠ3勝馬シャマル(2024~25年かしわ記念、2025年さきたま杯)がいます。

スクリーンヒーロー産駒の本馬は重賞2勝馬アートハウス(2022年ローズS、2023年愛知杯)と血統構成が似ており、本馬も力のいる馬場のマイルから中距離戦が得意条件でしょう。Danzigの4×5を持つことからも、クイーンSの適性についてはメンバー中屈指の一頭です。

☆クリノメイ
母クリノエリザベスはダート短距離路線で準オープンまで勝ち上がり、繁殖牝馬としてもプリサイスエンド×Danzig×Halo譲りのスピードと早熟性を産駒に継承しています。

晩成型中長距離種牡馬オルフェーヴルとの組み合わせもバランスが良く、Haloの4×4を持つ点もスピードを強化する仕掛けとなっています。ハイペースの中距離戦が得意なタイプで、特に馬場が渋った時の爆発力には要注目の血統です。


クイーンSの注目血統馬,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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