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【エルムS】前走マリーンS組は「斤量変化」がカギ 逆転候補はレヴォントゥレット、ヒルノハンブルク

2026/08/02 19:30
勝木淳
過去10年のデータから見るエルムS,ⒸSPAIA

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北海道ダートシリーズ最終戦

北海道のダート戦線は7月5日大沼S、同月18日マリーンSを経て、札幌の重賞エルムSでひと区切りをつける。

大沼Sは別定戦で行われるリステッド格。ワイドブリザードが速いペースで逃げ、1.43.4(良)で勝利。2着レヴォントゥレットに4馬身差、さらに半馬身差の3着がヒルノハンブルクと4コーナー3番手以内で決着した。

オープン特別のマリーンSはハンデ戦。トップハンデ58キロを背負ったウェイワードアクトが軽快に逃げ、2着はまたもレヴォントゥレット、3着もヒルノハンブルクで決まった。

勝ち時計は1.42.8(良)。1、2着の差は3馬身半、2、3着の差は1馬身なので、単純にワイドブリザードとウェイワードアクトはほぼ互角。時計や負担重量を考えると、ウェイワードアクトがやや上だろうか。

ワイドブリザードは大沼S後にマリーンS、エルムSと歩む予定があったが、アクシデントにより回避。情勢的にはウェイワードアクトが有利だが、重賞のここは前2戦よりメンバーのレベルがあがる。春の重賞組との力関係、展開もカギを握る。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年のエルムSを展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気は【1-3-2-4】勝率10.0%、複勝率60.0%。シリーズ最終戦といっていい重賞のわりに1番人気の成績は振るわない。シリーズを通じて主役に推される馬が1番人気になるのか、それとも春の実績馬が座るのかによって解釈は異なる。

マリーンS経由以外の勝利はなく、春の重賞出走馬は好走するものの、勝ちきれない。シリーズの主役が1番人気になるということは、春の重賞組が少し迫力不足ととられるからで、ウェイワードアクトが1番人気になるようなら、そう簡単には崩れないだろう。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢別では4歳【3-3-0-17】勝率13.0%、複勝率26.1%、5歳【6-4-4-23】勝率16.2%、複勝率37.8%が中心。6歳になると【1-2-5-33】勝率2.4%、複勝率19.5%と3着が増え、確率も一気に落ちるので、ここはウェイワードアクトにとって気になるところだ。

7歳以上は【0-1-1-35】複勝率5.4%。ダートとはいえ、スピード勝負の1700mとあってベテランは一枚落ちる。


マリーンS組は斤量に注目

重賞組は平安S2着ヴァルツァーシャル、帝王賞8着ナチュラルライズあたり。アハルテケSを勝ったテーオーパスワードもいる。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


やはり前走オープン・リステッドが【7-4-4-47】勝率11.3%、複勝率24.2%と目立つ。このうちマリーンSが【6-3-3-32】勝率13.6%、複勝率27.3%を記録している。

同レースで1着【3-1-0-4】勝率37.5%、複勝率50.0%が優勢も、2着【2-2-0-3】勝率28.6%、複勝率57.1%、3着【1-0-1-4】勝率16.7%、複勝率33.3%と2、3着馬であれば逆転もある。一方、4着以下は【0-0-2-21】。マリーンS組はある程度絞れると考えていい。


前走マリーンS・斤量別成績,ⒸSPAIA


逆転候補はレヴォントゥレット、ヒルノハンブルクのどちらか。前走ハンデ戦から今回は別定戦に変わるので、斤量に注目する。

斤量が増える馬【2-1-0-9】勝率16.7%、複勝率25.0%、斤量が減った馬【3-1-1-11】勝率18.8%、複勝率31.3%、増減なし【1-1-2-12】勝率6.3%、複勝率25.0%。複勝率ベースでは変化はないが、1着となると話は変わる。

おもしろいのはマリーンSのハンデが別定重量より小さくても大きくてもいい。ウェイワードアクトは今回1キロ減、レヴォントゥレットは0.5キロ増、ヒルノハンブルクは1キロ増える。マリーンSの順番は内容的に動かしにくい感覚もあるが、逆転はなくはない。


前走GⅢ・レース別成績,ⒸSPAIA


前走GⅢ【2-4-4-30】勝率5.0%、複勝率25.0%についてレース内訳を確認すると、平安Sは【1-2-2-7】勝率8.3%、複勝率41.7%で馬券圏内は十分ある。

同レース2着【0-2-0-1】以外では、6着以下【1-0-2-5】と敗戦組の一変も考えられる。ヴァルツァーシャルだけでなく、アクションプランの好走もあり得る。


過去10年のデータから見るエルムS,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。

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