【レパードS】前走条件戦組が近10年4勝 “昨年ワンツー馬と同パターン”タガノアバンドーネが浮上

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伏兵の激走あり! 夏の3歳ダート決戦
3歳ダート戦線は芝と同じく秋に三冠目のジャパンダートクラシックを控える。今年は羽田盃、東京ダービーを制した二冠馬フィンガーはアメリカ遠征に挑む。パシフィッククラシックの結果次第ではブリーダーズCクラシック参戦も視野に入っているという。
となると、三冠目のジャパンダートクラシックは国内組にとってはチャンス。レパードSは盛岡で行われる三冠前哨戦の不来方賞と分散する傾向があるが、その分、以前より混戦になりやすくなった。最終戦の挑戦権をかける意味合いも強く、今年も新潟ダート1800mを舞台に激戦が繰り広げられそうだ。
ここからは過去10年分のデータを使用し、今年のレパードSを展望していく。

人気別では、1番人気【2-3-1-4】勝率20.0%、複勝率60.0%とまずまずだが、2番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%以下人気どころの数字がよくない。
その分、5番人気【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、7番人気【2-0-0-8】勝率、複勝率20.0%など中穴台頭もあり、10番人気以下【2-5-2-49】勝率3.4%、複勝率15.5%と2着半数を人気薄が占める。
3歳ダート戦線は、トップどころは重賞で対戦しており、戦力分析がある程度できるものの、その下はまだまだ分析しきれておらず、人気の盲点が多く存在する。力量を推し量りきれていない分、人気は信用できない。

続いて所属別の成績を確認する。新潟は栗東から遠征する関西馬にとって交通の便がよく、夏開催でも猛威をふるうが、レパードSはちょっと事情が違う。
美浦所属馬【6-2-3-48】勝率10.2%、複勝率18.6%に対し、栗東所属馬は【4-8-7-70】勝率4.5%、複勝率21.3%。美浦所属馬が勝ち切り、栗東所属馬は2、3着が多い。
これは読みとり方次第で、単勝やアタマは美浦所属馬、連軸は栗東所属馬と解釈できる。馬券の軸にしやすいのは栗東所属馬だが、一発狙うなら美浦所属馬がいい。
人気の盲点は条件戦組
美浦の注目は青竜Sを勝ったドンエレクトス。前走は東京ダート1600mで0.6差の圧勝だった。中山で行われた2走前・伏竜Sは0.6差2着であり、コーナー4つの1800mへの対応はポイントだが、3走前の1勝クラス勝利は中京ダート1800mでのもの。さほど問題はないのではないか。

前走クラスをみると、前走GⅢ【4-0-1-15】勝率20.0%、複勝率25.0%が目立つ。ここはユニコーンSが【4-0-1-14】勝率21.1%、複勝率26.3%。ただ、このレースは2年前から京都ダート1900mに舞台を移しており、注意が必要だ。
とはいえ直近2年も【1-0-1-3】勝率20.0%、複勝率40.0%なので、下がっていない。やはり3歳春に重賞を走った経験は大きい。5着以内なら【1-0-1-0】。今年は2着メルカントゥールが当てはまる。
パイロマンサーの前走UAEダービーは【0-1-0-1】。24年サトノフェニックスが11番人気で2着に入った。同馬はUAEダービー出走取消で盲点になっていた。パイロマンサーは人気の一角になりそうなので、穴とはいえないが、帰国初戦だからといって嫌う必要はない。

前走2勝クラスは【3-3-2-40】勝率6.3%、複勝率16.7%。3勝クラス【1-0-1-1】とあわせて、すでに古馬と対戦した経験は重視したい。2勝クラスに関して競馬場別成績を出すと、阪神【2-1-0-9】勝率16.7%、複勝率25.0%に目がいく。
降級制度がなくなったとはいえ、6月にいきなり古馬と対戦、それも阪神で戦った価値は高い。今年だとタガノアバンドーネが阪神で2勝クラスを突破した。

阪神ダートは距離バリエーションが多く、距離に関してもチェックする。同じ1800mだと【1-1-0-7】勝率11.1%、複勝率22.2%。昨年の1、2着ドンインザムード、ルヴァンユニベールがこのパターンだった。その人気は5、12番人気。今年も人気の盲点はここではないか。
このデータに前走脚質データの先行を掛け合わせると、【1-1-0-2】とさらに確率が上昇する。タガノアバンドーネはこれにも合致。大穴ではないが、重賞組などに人気が集まるようなら、おいしい配当もあり得る。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 世界への挑戦』(ガイドワークス)に寄稿。
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