SPAIA競馬
トップ>ニュース>【札幌記念】1番人気は14連敗中 アドマイヤテラらGⅠ組中心も“アタマ”は疑う余地あり

【札幌記念】1番人気は14連敗中 アドマイヤテラらGⅠ組中心も“アタマ”は疑う余地あり

21時間前
勝木淳
過去10年のデータから見る札幌記念,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

1番人気14連敗中

夏競馬唯一の定量GⅡである札幌記念は気候的に調整しやすい札幌という利点も相まって、GⅠ馬の始動戦として選ばれてきた。北海道の競馬ファンにとっては、地元でGⅠ馬を間近に見られるまたとない機会だった。

だが、昨年からサマー2000シリーズ最終戦の新潟記念がハンデ戦から別定に変わったことで、状況が変わってきた。気候の問題は残るものの、コーナー4つの2000mより新潟のワンターンは魅力。秋の中距離戦線の舞台は同じ左回りの東京でもあり、ここを使って、ある程度の間隔をとって本番へと考える陣営は今年も多い。

必然的に札幌記念のメンバーは以前ほどではなくなる。こうした条件変更が陣営の戦略に及ぼす影響は大きい。夏の暑さとの兼ね合いと新潟記念の条件変更。いま、札幌記念は変革期を迎えつつある。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の札幌記念を展望する。

人気別成績,ⒸSPAIA


「実績馬がそろう、豪華メンバーによる争い」というコンセプトを踏まえると、1番人気【0-3-3-4】複勝率60.0%は意外な感じがする。最後の1番人気馬の勝利は2011年トーセンジョーダン。目下14連敗中だ。文句なしの実績馬は当然、ここが休み明けで、目標は先。仕上げすぎるわけにもいかず、その辺でつけ入るスキがありそうだ。

ならば波乱傾向かというと、そうでもない。2番人気【4-2-0-4】勝率40.0%、複勝率60.0%、3番人気【2-1-0-7】勝率20.0%、複勝率30.0%とさすがに上位人気総崩れは考えられない。5番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%より下は数字が落ちており、総じて上位拮抗というレースになることが多い。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢では3歳【1-1-1-4】勝率14.3%、複勝率42.9%のほか、古馬勢は4歳【3-0-2-29】勝率8.8%、複勝率14.7%より5歳【4-7-4-24】勝率10.3%、複勝率38.5%が優秀。ついでに6歳【2-1-1-30】勝率5.9%、複勝率11.8%も合わせると、総じて年上の数字がいい。

時計が出にくい洋芝ではスピード勝負になりにくい。体力勝負ならば5歳勢も五分に戦える。札幌芝2000mは経験も問われる舞台だ。

連軸候補は前走GⅠ組

今年は天皇賞(春)3着アドマイヤテラが実績馬の筆頭格。そこにショウヘイ、マジックサンズが続く。GⅠ好走レベルの馬はそれなりにそろっており、サマーシリーズ転戦組との力関係は今年もカギになりそうだ。

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別成績を見ると、さすが定量GⅡといった感じ。3勝クラス、オープン【0-0-0-13】で、好走馬はすべて前走重賞を走っていた。

なかでも目立つのは前走国内GⅠ【4-7-7-27】勝率8.9%、複勝率40.0%。2、3着が多いのは1番人気未勝利のデータとの関連性を感じるものの、馬券の組み立てはこの前走GⅠ組中心でよさそうだ。

前走GⅠ・レース別成績,ⒸSPAIA


前走国内GⅠ組の内訳は安田記念が【2-3-1-5】勝率18.2%、複勝率54.5%と強力。一方、ショウヘイやエコロヴァルツが該当する大阪杯は【1-0-1-8】勝率10.0%、複勝率20.0%で、シェイクユアハートの宝塚記念は【0-2-2-5】複勝率44.4%。さらにアドマイヤテラの天皇賞(春)は【0-0-2-3】複勝率40.0%と、この辺はあくまで連軸候補になりそうだ。とはいえ、人気を背負う馬たちなので、アタマはひとひねりしたい。

前走GⅢ・レース別成績,ⒸSPAIA


前走GⅢは、関連性が強い函館記念が【3-1-0-33】勝率8.1%、複勝率10.8%。この組は着順がまったくアテにならない。

前走函館記念5着以内は【0-0-0-14】で、6~9着【2-1-0-8】勝率18.2%、複勝率27.3%、10着以下【1-0-0-11】勝率、複勝率8.3%。マジックサンズは雲行きが怪しい。とはいえ、データに合致する頼れる馬が不在で、今年は予想外の混戦になる予感がある。

過去10年のデータから見る札幌記念,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。

《関連記事》
【札幌記念】特別登録馬一覧
芝2000~2400m重賞で単回収率124% 友道康夫厩舎のプラス条件、マイナス条件
単複回収率100%超!函館は横山武騎手、札幌は丹内騎手におまかせ 北海道開催で狙える条件を徹底検証