【オールカマー】「前走宝塚記念6着以下」は複勝率50% 2200m巧者ジューンテイクに注目

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秋を感じる伝統のGⅡ
昨年のオールカマーはレガレイラが制した。その勝利によって過去10年成績では牡馬と牝馬が5勝で並んだ。ルージュバック、センテリュオ、ウインマリリン、ジェラルディーナと中距離戦線における牝馬の層の厚さを感じる顔ぶれだ。
それ以前は15年ショウナンパンドラから97年メジロドーベルまで長い間牝馬は勝てなかった。その前まで目を向けると、ヒシアマゾン、イクノディクタスの名もあるので、時代が変わったというより時代が巡ったといったほうが適切かもしれない。
連覇をかけるレガレイラのほかにも中山牝馬S優勝以来の休み明けとなるエセルフリーダもいる。牝馬が勝ち星を伸ばすだろうか。ここからは過去10年分のデータを使用して今年のオールカマーを展望する。

人気別では、1番人気【4-2-0-4】勝率40.0%、複勝率60.0%をはじめ、4番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%、5番人気【3-1-0-6】勝率30.0%、複勝率40.0%あたりまでの数字が良く、8番人気以下は【0-1-1-58】。伝統のGⅡ戦はたとえ中山であっても、そうそう波乱は起こらない。上位人気5頭による争いになるという公算が高い。

年齢はさらにはっきりしており、4歳【6-3-3-14】勝率23.1%、複勝率46.2%が抜けており、ついで5歳【4-3-5-35】勝率8.5%、複勝率25.5%が続く。6歳も【0-4-1-26】複勝率16.1%なので、4、5歳だけで馬券を組み合わせるのは危ないが、評価の傾斜は4、5歳+6歳といった感じでメリハリをつけたいところだ。
年齢の傾向もさすが秋のGⅡといった印象で、馬券を買う側もいよいよはじまった秋競馬に気を引き締めて挑みたい。
ポイントは宝塚記念の着順にあり
牡馬勢は有馬記念、宝塚記念で見せ場をつくったコスモキュランダやGⅡ2勝ジューンテイクが実績上位。ほかでは、前走で3勝クラスを勝ち上がったキャントウェイト、パンジャら上がり馬の姿も目立つ。

前走クラス別ではGⅠが【5-3-2-23】勝率15.2%、複勝率30.3%が抜けた数字を残す。ついで、GⅡ【0-3-4-20】複勝率25.9%、GⅢ【4-2-1-37】勝率9.1%、複勝率15.9%と重賞組が中心。これも伝統のGⅡらしいデータ。やはりレースのコンセプトを頭に入れた上で予想に入るべきだろう。

前走GⅠ組の主要レースは天皇賞(春)【2-1-0-7】勝率20.0%、複勝率30.0%、宝塚記念【2-1-2-9】勝率14.3%、複勝率35.7%と、春古馬路線の2レース。前者からの参戦はないので、今年は宝塚記念組が主力を担う。
前走宝塚記念の着順別成績では、5着以内【0-0-1-5】に対し、6着以下【2-1-1-4】でどちらかというと壁に跳ね返された馬が立てなおす傾向にある。4着コスモキュランダはマークしつつも、7着レガレイラ、8着ジューンテイクに託すのも悪くない。
前年覇者レガレイラはもちろん、ジューンテイクの勝ったGⅡ2戦はどちらも京都芝2200m。中山への対応は未知数だが、典型的な距離巧者である可能性は魅力だ。2200mも1400、1800mと同じくスペシャリストが誕生しやすい。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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