【ローズS】末脚も追走力も申し分なし 京大競馬研の本命はタイセイボーグ
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【ローズS】末脚も追走力も申し分なし 京大競馬研の本命はタイセイボーグ

2026/09/13 06:00
京都大学競馬研究会
ローズS 上がり3F4位以内馬の成績(阪神開催の直近10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

優先出走権を懸けた秋華賞トライアル

9月13日(日)にローズS(GⅡ)が行われる。牝馬三冠の最終戦・秋華賞のトライアルであり、本レース3着馬までに優先出走権が与えられる。今年もオークスを好走した有力馬と夏に結果を出した上がり馬がぶつかる混戦模様の一戦となった。

以下では、本レースが行われる阪神芝1800mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

速い上がりを使える、差し脚確かな馬が中心

まずは阪神芝1800mのコース形態をみる。2コーナーポケット地点からスタートし、初角までの距離は約640m。外回りコースを使用し、ゆったりとした3~4コーナーを回ると、最後は473.6m(Aコース使用時)の直線となっている。

スタート直後は平坦、向正面半ばから残り600mまではわずかに下り傾斜、そこから残り200mまで緩やかな下り坂。最後に勾配1.8mの急な上り坂が待ち構えている。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約640mとかなり長い点だ。序盤の先手争いは長引きやすく、ペースが上がりやすい。また、中盤から終盤にかけて下り傾斜のため、コーナーに入った後もペースは落ちにくい。先行勢は息を入れるタイミングがない。

さらに外回りコースのため、内回りよりも後方勢が外から位置を押し上げやすい。先行勢がポジション差の優位を築きにくくなっている。最終直線も473.6mと十分に長く、最後に勾配1.8mの急坂も待ち構えていることから、先行馬が残し切ることは簡単ではない。

したがって、序盤~中盤は中団から後方で脚を温存した、速い上がりを持つ差し脚確かな馬が恵まれやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。

直近10回の勝ち馬全てが上がり上位馬

ローズS上がり4位以内馬の成績,ⒸSPAIA


<ローズS 上がり3F順位別成績>
上がり4位以内
【10-8-9-15/42】
勝率23.8%、連対率42.9%、複勝率64.3%
単勝回収率203%、複勝回収率291%
※阪神開催の直近10回

阪神開催のローズSにおける上がり3F4位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。直近10回で連対した20頭中18頭、馬券圏内の30頭中27頭を占めており、メンバー上位の上がりを使うことがまず求められる。それができない先行馬の前残りはほとんどない。

ただし開催2週目のAコース施行のため、地力のある馬に限り、ハイペースを前受けできる距離短縮馬の残り目に注意したい。基本的には道中後方の内ラチ沿いで脚を溜める、最後に強烈な決め手がある馬を中心に評価する。

先行馬が半数を占めハイペースが予想される

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が6頭と出走馬全12頭に対して多い。

最もテンが速いのはナムラコスモスであり、前走の中京記念では前半4F45.9秒を2番手で先行している。200m距離延長の同馬を中心に先手争いとなれば、コース形態を考えてもハイペースは必至だ。先行負荷は大きい。

この展開で恵まれるのは中団で脚を温存した、速い上がりを持つ差し脚確かな馬だ。序盤から前のポジションを取れる馬であれば、距離短縮も大きなプラス材料だ。

後方脚質馬の大幅な距離短縮では、ハイペースの縦長な馬群で最後方からになりやすい。直線を向いた時点でポジションが後ろすぎる可能性がある。

差しが届きやすいとはいえ、最後方から全頭を一気に差し切るのは相当な地力がなければ難しい。この点も押さえておきたい。ある程度の追走力も意識した上で印を打っていく。

得意の阪神で実力発揮へ

◎タイセイボーグ
安定した追走力と堅実な末脚が最大の武器。前走のチューリップ賞は前半600m36.0秒のスローペースを9番手で追走。前がかなり残りやすい展開で大外を回り、上がり2位の脚で差し切った。着差以上に力強い内容で、2、3着馬が次走桜花賞6、5着という相手関係からも評価できる。

2走前の阪神JFは前半600m33.7秒のハイペースを6番手で先行。差しが届きやすい展開を粘って0.3秒差3着と、これも着順、着差以上に評価できる。勝ったスターアニスは桜花賞を勝ち、後のオークス5着スウィートハピネスには先着している。

近走の内容、相手関係から世代最上位の実力を持つことは間違いない。今回は骨折明けの初戦となるが、追い切りの内容から仕上がりはベストで状態に不安はない。渋った馬場もこなせる上に、折り合い難はなく距離延長も問題ない。重賞制覇も果たした得意の阪神コースでスムーズに実力を発揮できれば、復帰初戦を白星で飾れると期待して本命を打つ。

◯モンローウォーク
キャリア3戦3勝の夏の上がり馬。前走のかもめ島特別は重馬場をものともせず、2番手から早めに抜け出すとほぼ馬なりで0.6秒差突き放して快勝した。その2着馬は次走紫苑Sでオークス上位馬を相手に4着と善戦。同馬を軽く突き放した本馬は今回のメンバーでも上位のポテンシャルを秘めている。

3走ともラストほぼ馬なりでほとんど減速しないラップを刻んでおり、まだまだ上積みがある印象。新馬戦で騎乗して勝利した戸崎圭太騎手への乗り替わりも心強い。追走力、末脚ともに申し分なく、中団前目から持ち前の末脚を生かせれば勝ち負けになる。

▲イクシード
イクイノックスの全妹という超良血馬。注目は2走前のフラワーC。出遅れて前半1000m61.2秒のスローペースを後方からとなったが、前が残りやすい展開に4角12番手から上がり最速で0.1秒差3着まで差を詰めた。着順、着差以上に評価できる内容だった。

加速するのに時間がかかるタイプで、中盤から終盤にかけて下り傾斜の阪神外回りは合っている。C.ルメール騎手の継続騎乗も大きなプラス材料だ。決め手は十分であり、外目に持ち出してスムーズに追い出せれば好走可能とみる。

△レイクラシック
オークス6着馬。常に好位~中団で運べる安定した追走力とメンバー上位の末脚を持つ。前走を一度使ったことが大きく、叩き2走目で上積みに期待したい。

×エンネ
オークスでは最後方から上がり最速の脚を使い0.3秒差7着。展開と位置取りを考えれば仕方がない敗戦だった。今回のメンバーでもキレ味は最上位。距離短縮で位置取りに不安はあるものの、この相手であれば十分に差し届く。

×アンジュドジョワ
オークスでは上位の上がりで0.4秒差9着。2、3走前とは異なり位置が取れないなか、いい脚を使えていた。2走前に勝利したコースで中団から持ち前の末脚を発揮できれば好走のチャンスがある。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。

▽ローズS予想▽
◎タイセイボーグ
◯モンローウォーク
▲イクシード
△レイクラシック
×エンネ
×アンジュドジョワ

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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