【注目2歳馬】コントレイル産駒スローブギ ミシェル騎手を背に3番手追走から抜け出す

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
母は京成杯AH連覇のトロワゼトワル
週末に撮影したレースから、最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。9月2週目の中山開催に出走した馬たちは全体的に地味ではあったものの、13日の芝1800m新馬戦を制したスローブギを紹介する。
コントレイル産駒で、母は2019年と2020年の京成杯オータムハンデキャップを連覇した実績のあるトロワゼトワルという血統。きょうだいでは、エピファネイア産駒の姉2頭がJRAでデビューを果たしているが、目立った活躍はみせていない。
父が変わり、母にとって初めての牡馬となったスローブキは、デビューを迎えるにあたり、8月上旬には美浦・和田勇介厩舎に入厩してじっくりと調整。調教は坂路コースのみで行っていたが、4F51秒台もマークしており、1番人気の支持を集めた。レース当日の馬体重は484kg、鞍上には短期免許で騎乗しているM.ミシェル騎手を迎えた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
課題を残しながらも勝利
週中から連日の雨だった影響もあり、土曜日の馬場発表は重。当日朝も1.0mmの雨が降ったが、レースが進むにつれて馬場は徐々に回復傾向にあり、昼休みを挟んだこのレースから稍重へとワンランク回復した。
11頭立てとなったレースでは、大外枠から好スタートを決めるも、二の脚を利かせたコッディが先手を主張。2番手にサトノアニマがつけて、その外の3番手からレースを進めた。
レース全体のラップは13.3-13.0-13.5-13.2-12.7-12.7-12.1-11.4-11.3。水分を含んだ馬場状態とはいえ800mを通過するまで13秒台が4回連続する超スローペースで、1000m通過は1:05.7。残り400mだけペースアップしたという構成だった。
勝負所を迎えても変わらず3番手の外というポジションにつけていたスローブギは、4角でやや外に膨れたがなんとか持ちこたえて直線へ。残り200m標識を過ぎたところで粘るコッディを捉え、そのまま突き抜けての勝利だったが、ここでも若さを覗かせる。
ミシェル騎手は右ムチを入れて矯正していたが、ゴールまで内にモタれる面を見せてしまう。4角6番手から追い込んだタンタトリスに最後は半馬身差まで迫られたが、勝ちタイム1:53.2での決着を制した。
スタートを決めて好位から運び、最後までしっかりと脚を使えたところには一定の評価ができるが、コーナリングと、追われてからモタれたところには課題を残した。
デビュー戦を迎えるにあたり、坂路調教しかできていなかったことが要因としてあったのかもしれないと考えるが、裏を返せばコースでの調教を消化できていないということ。脚元への負担を考慮して進めてきたことも想像できる。
今後も脚元に気を配りつつの調整となるかもしれないが、順調に成長を重ねていってもらいたい。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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