【スプリンターズS】連勝中フリッカージャブを高評価 伏兵エーティーマクフィが“複勝率57.1%”に該当

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3歳好走馬の共通点とは
秋のGⅠが開幕する。第1戦スプリンターズSは高松宮記念とつながらないことで知られる。
高松宮記念がスプリントGⅠになった1996年以降、同一年に春秋スプリントGⅠ制覇はフラワーパーク、トロットスター、ローレルゲレイロ、ロードカナロア、ファインニードルの5頭。馬券圏内の顔ぶれも変わり、昨年の高松宮記念1~3着馬はスプリンターズSで4、3、6着だった。
今年の1~3着馬のうち登録があったのは2着レッドモンレーヴ、3着ウインカーネリアンの2頭。昨年の覇者ウインカーネリアンの高松宮記念3着は高く評価しないといけない。その昨年スプリンターズSは前後半600m33.7-33.2のスローペースだった。対して今年の高松宮記念は同32.5-33.8のハイペースで傾向とは真逆の流れになった。
展開という要素が入る余地が少ないとされるスプリント戦だが、最近はそうともいえない。今年も流れや馬場を読み切らないと的中にたどり着けないだろう。ここからは過去10年分のデータを使用して今年のスプリンターズSを展望する。

人気別成績では、1番人気【3-0-2-5】勝率30.0%、複勝率50.0%、2番人気【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%、3番人気【3-2-0-5】勝率30.0%、複勝率50.0%と上位人気の好走はおよそ半々といったところ。
9番人気【1-0-1-8】勝率10.0%、複勝率20.0%、10番人気以下【1-1-3-65】勝率1.4%、複勝率7.1%など伏兵の突っ込みもある。昨年は11、7、2番人気での決着であり、安易に上位人気だけで馬券を占めるのも危ない。

年齢の中心は主力の4歳【4-4-4-26】勝率10.5%、複勝率31.6%と目立つ数字だが、5歳【2-4-1-37】勝率4.5%、複勝率15.9%、6歳【1-0-3-28】勝率3.1%、複勝率12.5%、7歳以上【2-0-1-24】勝率7.4%、複勝率11.1%と年上も負けていない。スピード勝負のGⅠというイメージにとらわれず、年齢で評価を下げないようにしたいところだ。
3歳は【1-2-1-15】勝率5.3%、複勝率21.1%。好走4頭はピクシーナイト、ラブカンプー、ウインマーベル、ソルヴェイグの4頭で、すべてサマースプリントシリーズに出走していた。スプリント重賞経験という共通点がある。
今年も人気の盲点に妙味あり
スターアニスは新馬、未勝利戦こそ小倉芝1200mなので、経験ゼロではないが、やはり古馬重賞レベルのスプリント戦の経験が乏しい。対して古馬勢はパンジャタワー、フリッカージャブ、ウインカーネリアンらスプリント経験豊富な実績馬が顔をそろえる。

前走クラス別ではまず前走国内GⅠ【3-2-1-8】勝率21.4%、複勝率42.9%に注目する。安田記念【2-0-1-4】で、3着以内【2-0-0-1】、6~9着【0-0-1-1】。2着ワールズエンドは1200m初出走で、適性と経験が問われる。前走高松宮記念は【1-1-0-2】。2着【0-1-0-0】、10着以下【1-0-0-0】。大敗からの巻き返しがポイントで、扱いは難しい。

前哨戦の前走セントウルSは【3-4-1-44】勝率5.8%、複勝率15.4%。その着順内訳は明瞭で、1着【2-3-0-5】勝率20.0%、複勝率50.0%、2着【1-1-0-8】勝率10.0%、複勝率20.0%に対し、3着以下【0-0-1-31】で、好走ゾーンは狭い。
今年のセントウルSはピューロマジックが前半600m32.8で飛ばし、フリッカージャブは離れた2番手で適度な距離を保ち、直線でとらえて抜け出した。後半600m34.1の前傾ラップでスプリンターズSに近いラップ構成だった。
勝ったフリッカージャブのスピードは魅力だ。あとはウインカーネリアン、ジューンブレア、サウンドモリアーナら先行型との兼ね合いだろう。枠順や馬場の傾向もしっかりつかんで考えたい。

セントウルSを除く前走サマースプリントシリーズの着順内訳をみると、1着【1-0-2-14】勝率5.9%、複勝率17.6%、2着【1-2-0-12】勝率6.7%、複勝率20.0%と素直に好走馬でいいが、頭数が多く、簡単には絞れない。
データの死角として4、5着【1-1-2-3】勝率14.3%、複勝率57.1%をあげる。当てはまるのはキーンランドC4着エーティーマクフィ。やや平坦巧者っぽい成績と少し時計がかかる舞台での好走が目立つ点は気がかりも、馬場状態によってはチャンスがある。
もちろん、キーンランドC1、2着サウンドモリアーナ、パンジャタワーやCBC賞1、2着フロムダスク(除外対象)、レイピアもOK。ハイペースだったCBC賞(前後半600m32.4-34.1)も中山につながりそうだ。2頭とも人気になりそうになく、妙味も感じる。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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