【シリウスS】GⅠ級の実績誇るラムジェットが中心 前走OP/L組は「距離短縮」が好走のカギ

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激戦のダートハンデ戦
ダート戦線は秋も話題が尽きることがない。アメリカ、そして日本で熱い戦いが繰り広げられるだろう。
ちょっと前まで、生産者の間でも“ダート馬”なる言葉をよく聞いたが、最近はほぼ聞こえなくなった。なぜならダートを主戦場に戦い、頂点を目指していくと、その頂上には世界最高峰の高額賞金レースがゴロゴロしているからだ。もはや夢はダートも芝も関係ない。
むしろ地方競馬を含め、レース数が圧倒的に多いダートは戦う選択肢が広い。HBAサマーセールも、セプテンバーセールも、総じてダートで活躍が見込める馬のアベレージは高かった。
秋のダート国内路線はチャンピオンズカップ、JBC、東京大賞典に向かって進んでいく。シリウスステークスはその出発地点であり、ここで賞金を加算して、GⅠに挑戦しようという意欲の高い馬たちが集まってくる。当然、激戦が予想される。
データは20~22、24年中京を含め過去10年分を使用する。

1番人気【3-1-0-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、2番人気【1-3-1-5】勝率10.0%、複勝率50.0%と上位人気はまずまずだが、4番人気【2-0-2-6】勝率20.0%、複勝率40.0%、5番人気【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%、7番人気【0-3-1-6】複勝率40.0%と中穴ゾーンも悪くない。
人気の偏りはなく、比較的どこからでも入れる。それだけ実力差が少ない一戦ともいえる。

年齢別ではハンデが軽くなる3歳の数字がよく、【2-1-0-8】勝率18.2%、複勝率27.3%。あえて古馬に挑戦してくる3歳馬がいれば注目だ。
対する古馬勢は6歳【3-1-2-24】勝率10.0%、複勝率20.0%が目立ち、ベテランとて評価は下げられない。頭数が多い4歳【2-1-3-20】勝率7.7%、複勝率23.1%、5歳【2-5-5-40】勝率3.8%、複勝率23.1%も確率は低いが、圏内に入る可能性は十分ある。ハンデ戦らしい年齢不問の一戦だ。
2000mならカズタンジャー
実績的には帝王賞5着以来のラムジェットだろう。昨年はコリアカップ3着、みやこステークス4着と進み、チャンピオンズCでは3着だった。2年前の東京ダービー以来の勝ち星を目指す。

前走地方は【4-0-1-12】勝率23.5%、複勝率29.4%と優秀。このうち前走帝王賞は【1-0-1-1】。4着【1-0-0-0】、6~9着【0-0-1-1】なので、5着ラムジェットも当然有力だ。23年ハギノアレグリアスが帝王賞4着から見事に勝利を飾った。

前走JRA勢に目を向けると、前走GⅢが【2-2-2-25】勝率6.5%、複勝率19.4%。そのレース内訳は多彩なので、特定のレースに絞らず、全体の着順内訳を確認する。
傾向としては4着以内【0-2-1-6】に対し、6~9着が【2-0-1-10】勝率15.4%、複勝率23.1%。同格GⅢ経由は負けた組にも好走候補が隠れている。ここの出し入れをうまくできれば、高配当も期待できるのではないか。

前走オープン・リステッドは距離に注目する。阪神6回に限ると、【3-3-4-40】勝率6.0%、複勝率20.0%。2000m未満の距離延長【3-2-3-38】勝率6.5%、複勝率17.4%、2000mを超える距離短縮は【0-1-1-2】複勝率50.0%。数が少ないが、確実なのは距離短縮。スレイプニルステークスを勝ったリアレストはマークしよう。
距離延長は分母が大きいが、4着以内なら【2-2-2-17】。このうち新潟ダート1800mだと【1-2-1-3】勝率14.3%、複勝率57.1%であり、BSN賞1着メイショウズイウン、4着カズタンジャーは有力だ。
特にカズタンジャーは東京ダート2100mに強く、2000mもマーキュリーカップ1着、名古屋大賞典2着と実績を残しており、1800mより着順を上昇させる可能性は高い。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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