【京都大賞典】狙うはマイネルエンペラーなど複勝率40%超の宝塚記念組 天皇賞(春)の上位勢も有力

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1番人気1勝、波乱気配のGⅡ
長く競馬と付き合い続けたベテランにとって、京都大賞典は数々の名勝負の記憶とともに堅いレースであると刷り込まれてきた。かくいう筆者も同じ。京都大賞典と毎日王冠が並ぶ秋の京都東京開幕週とくれば、波乱に期待する気にはならない。
毎日王冠は今も比較的堅調な決着が多いが、京都大賞典は少し事情が異なる。ここ5年の勝ち馬は9、2、5、8、5番人気。波乱決着が目立ってきた。
かつてほどGⅠ馬の秋始動戦に選択されなくなり、混戦になるケースが増えた。その傾向はどうやら今年も同じ。多頭数の混戦となれば、展開や馬場といった要素が結果を左右する可能性は高まってくる。いかに固定観念を捨てられるか。京都大賞典はそんなGⅡだ。
データは2021、22年阪神を含む過去10年分を使用する。

1番人気【1-3-2-4】勝率10.0%、複勝率60.0%は京都大賞典の難しさを物語る。さらに2番人気【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%、3番人気【1-1-2-6】勝率10.0%、複勝率40.0%と上位陣がカバーしているわけでもなく、8番人気以下からも勝ち馬を出しており、人気に関係なく万遍なく好走馬を送ってくる。
ここ2年の3着馬は11番人気メイショウブレゲ、15番人気ヴェルミセル。大穴を馬券に仕込んでおかないと3連系は的中しなくなってきた。

年齢別はとりたてて傾向がなく、4歳【2-3-2-25】勝率6.3%、複勝率21.9%に対し、7歳以上【3-2-2-28】勝率8.6%、複勝率20.0%とベテランも元気いっぱい。主力にあたる4、5歳優勢ではない点も京都大賞典のややこしさのあらわれ。
GⅠへの期待値が人気に乗る重賞だが、そういった部分はむしろ気にしなくていい。あえてベテランに注目するという手もある。
好走の目安はGⅠで1桁着順
今年も実績上位であげるなら、天皇賞(春)4着アクアヴァーナル、昨年の当レース3着ヴェルミセル、元気なベテラン・ディープモンスター、昨年の天皇賞(春)勝ち馬ヘデントールあたりだろう。

前走クラス別ではGⅠが【4-7-5-29】勝率8.9%、複勝率35.6%。GⅢ【3-1-1-28】勝率9.1%、複勝率15.2%と比べても大きな差はみられないが、2着7頭、3着5頭はボリュームとしては十分で、連軸を選ぶなら前走GⅠでもよさそうだ。

そこで前走GⅠ組について検討を進めていくと、宝塚記念が【3-4-5-17】勝率10.3%、複勝率41.4%と中心であることがわかる。
さらに掘り下げると、宝塚記念2、3着【1-1-0-0】、4、5着【0-0-3-3】、6~9着【1-3-1-7】、10着以下【1-0-1-6】。10着以下からの巻き返しにも警戒したいが、ひとまずひと桁着順を目安に考えていい。6着ファミリータイムは候補だろう。
今年の宝塚記念は直前の豪雨の影響で一気に重馬場まで悪化した。メイショウタバルが2番手から抜け出したタフな競馬で、馬場の影響により力を出し切れなかった馬も多い。10着マイネルエンペラー、12着ミクニインスパイアも切るわけにはいかないだろう。
なかでもマイネルエンペラーは京都との相性も悪くない。宝塚記念大敗後に京都大賞典を勝った例といえば、グローリーヴェイズがいる。同馬は京都実績がある平坦巧者だった。このタイプは探して抑えておこう。
前走天皇賞(春)は【1-2-0-10】勝率7.7%、複勝率23.1%。こちらはもう少し絞りやすく、9着以内【1-2-0-6】、10着以下【0-0-0-4】。4、5着アクアヴァーナル、ヘデントールは候補に残す。
天皇賞(春)で4番人気に支持されたアクアヴァーナルは阪神大賞典2着馬であり、実績は十分ある。京都芝2400mも【1-1-0-0】。2回の好走は未勝利、1勝クラスでのものではなく、2勝クラス1着と3勝クラス2着なので、適性ありとみていい。

GⅠ以外の重賞については着順でまとめる。1~4着【4-1-2-20】、5着以下【0-1-1-35】なので、好走していないとさすがに厳しい。
新潟記念3、4着ダノンシーマ、サヴォーナの好走は頭に入れておこう。今年の新潟記念はGⅠ馬が5頭も出走したハイレベルな一戦だった。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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