【サウジアラビアRC】東京芝1600m組に“複勝率100%”データあり フィリオソラーレなどが有力

ⒸSPAIA
過去10年の勝ち馬は上位3番人気以内
サウジアラビアRCの舞台となる東京芝1600mは、体力がつききっていない2歳馬にとって想像以上にキツく、展開利を味方にせず勝つようだと、一気にトップランクに浮上する。それとともに賞金加算によって3歳春の展望が大きく開ける。成長を促すための休養時間も確保でき、マイナスはなにもない。
一気に注目を集める大きな一歩となる重賞だが、新種牡馬の産駒で勝利した馬は過去10年で23年ゴンバデカーブース(父ブリックスアンドモルタル)の1頭しか出ていない。
今年の新種牡馬といえば、目下絶好調のエフフォーリアとフライトライン。エフフォーリアは同舞台の新馬を快勝したベルウッドディープ、フライトラインは東京芝1400mを勝ったデミアンを送る。勝利できれば、どちらも評価が一挙に高まってくるだろう。
ほかの新種牡馬ではサンライズノヴァ産駒アイファーマーリンもいる。もちろん、種牡馬は長い目でみて判断すべきであり、初年度産駒の成績で色々決めつけられないが、競争の激しい世界でもあり、早期に活躍するに越したことはない。
来年の種付け計画の構想を練りはじめる生産者が熱い目線を送っている。ここからは過去10年分のデータを使用して今年のレース展望をする。

上位人気がとにかく強く、1番人気【3-3-2-2】勝率30.0%、複勝率80.0%、2番人気【4-3-1-2】勝率40.0%、複勝率80.0%、3番人気【3-0-3-4】勝率30.0%、複勝率60.0%とほぼ上位人気で決着するといっていい。
ただ、上位3頭は互角でこの人気順はないに等しい。伏兵は昨年も2着に入った7番人気【0-3-0-7】複勝率30.0%ぐらい。なかなか穴狙いは難しい重賞だ。

キャリア別ではなんといっても1戦が【9-7-3-13】勝率28.1%、複勝率59.4%と圧倒的。ついで2戦【1-2-4-27】勝率2.9%、複勝率20.6%で経験の浅さを素質でカバーする重賞だ。
東京芝1600m新馬組の取捨は
今年も6月の東京新馬以来のデミアン、フィリオソラーレ、ベルウッドディープなど1戦1勝の素質馬がズラリと並ぶ。2歳10月に一歩前に抜け出すのはどの馬か。注目のカードだ。

当たり前だが、1戦1勝馬の傾向をきっちりみていく。前走競馬場別では東京【4-1-1-3】勝率44.4%、複勝率66.7%、札幌【2-0-0-1】勝率、複勝率66.7%、阪神【2-1-0-3】勝率33.3%、複勝率50.0%、新潟【1-3-1-2】勝率14.3%、複勝率71.4%と紛れが少ない競馬場の新馬を勝った馬が目立つ。

注目は東京のなかでも東京芝1600m【4-1-1-2】勝率50.0%、複勝率75.0%。位置取りでみると、中団は【1-0-0-2】勝率、複勝率33.3%なので決して数字が悪いわけではないが、凡走2頭は中団から差してきた馬だった。
安心なのは逃げ【1-0-1-0】勝率50.0%、複勝率100%、先行【2-1-0-0】勝率66.7%、複勝率100%の前につけた馬たち。東京芝1600mの新馬戦でしっかり流れに乗って攻めた競馬ができたかどうかはポイントだ。フィリオソラーレ、ベルウッドディープは好走条件を満たした。

最後に前走未勝利【1-1-5-17】勝率4.2%、複勝率29.2%も検討する。3着馬の半数を出しており、馬券を1戦1勝馬だけで固めるのは危険だ。ここは間隔別成績を出す。
中9~24週【1-0-2-3】勝率16.7%、複勝率50.0%、中4~8週【0-1-2-6】複勝率33.3%と間隔をとって計画的に出走してくるなら見劣らない。やはりこの時期の2歳馬はいかに追い詰めずに勝たせるか。計画性を重視したい。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
《関連記事》
・【サウジアラビアRC】特別登録馬一覧
・2歳戦に強い種牡馬、騎手、調教師を徹底検証 「単回収率425%」GⅠで無双状態の川田将雅騎手
・騎手、種牡馬の東京巧者を徹底検証 芝はルメール騎手以外に池添謙一騎手も狙い目