【富士S】「前走関屋記念で4着以内」は複勝率66.7% 新星アンパドゥをデータが後押し
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【富士S】「前走関屋記念で4着以内」は複勝率66.7% 新星アンパドゥをデータが後押し

2026/10/12 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る富士S,ⒸSPAIA

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3歳は1番人気のGⅠ級なら通用

マイルチャンピオンシップに向けた前哨戦富士ステークスは本番で好走する馬が立て続けにあらわれたことで、2020年にGⅡに格上げされた。

西のスワンステークスが1400mで行われ、距離のスペシャリストが多く出走してくる事情も加わり、例年、マイル路線の有力馬が富士Sに集まってくる。東西舞台は違えど、東京芝1600mは京都外回りに通ずる部分もあり、広いコースで戦えることも有力馬にとって魅力的にみえるにちがいない。

展開の紛れが少ないコースの力勝負となると、実力差が素直に結果に結びつく。その一方、休み明けで安田記念と同じ舞台を走ることによって、予想外に消耗してしまうこともある。東京芝1600mは半端な仕上げでは乗り切れない。

波乱の可能性があるとすれば、仕上げ途上の実績馬が上位に顔を出すほど走れなかったときだろう。ここからは、GⅢ時代を含む過去10年分のデータを使用して、今年の富士ステークスを展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


人気別成績では、1番人気【4-2-0-4】勝率40.0%、複勝率60.0%。きっちり人気に応えられるケースもあるが、そうでない年もある。着外4回は東京のGⅡにしては多い。

2番人気【2-0-2-6】勝率20.0%、複勝率40.0%、3番人気【2-4-0-4】勝率20.0%、複勝率60.0%と推移し、4番人気【1-3-2-4】勝率10.0%、複勝率60.0%とおおむね上位4頭は計算が立つ。

人気薄はそこまで目立つ数字はみられないが、10番人気以下【0-0-2-57】複勝率3.4%など複穴がないこともない。積極的に狙えはしないものの、上位人気だけで買い目を組むと、ヒモ抜けする可能性もある。


年齢別成績,ⒸSPAIA


今年もマイル重賞ウイナー・エコロアルバなど3歳馬の参戦はポイントになる。3歳は【2-1-3-22】勝率7.1%、複勝率21.4%。2勝は21年ソングライン(1番人気)、22年セリフォス(1番人気)とマイルGⅠレベルの1番人気馬だった。その一方で21年10番人気3着タイムトゥヘヴン、24年9番人気3着ロジリオンと穴も出る。

古馬の中心は4歳【5-4-1-25】勝率14.3%、複勝率28.6%。スピードの総合力を問う舞台らしく、脂の乗った4歳馬の勢いが目立つ。ほかでは5歳【2-3-5-36】勝率4.3%、複勝率21.7%も悪くなく、基本は若い組の争いと考えていい。

6歳で好走した3頭はイスラボニータ、ソウルラッシュ、ガイアフォース。4、1、3番人気と上位人気に推されるほどの実績馬たちだった。

安田記念6着以下も買い

今年の安田記念を回避したアドマイヤズームはマイラーズカップの勝ち馬。順調なら安田記念有力候補だったことは間違いなく、ここでも上位の存在だ。そこに3歳勢、サマーマイルシリーズで勝利をあげたアンパドゥや冬の東京新聞杯を制したトロヴァトーレなどが中心を担う。


前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラスでみると、GⅠは【5-7-4-25】勝率12.2%、複勝率39.0%。古馬の安田記念は【4-6-1-10】勝率19.0%、複勝率52.4%と高い好走率を誇る。


前走安田記念・着順別成績,ⒸSPAIA


安田記念の着順内訳は5着以内【2-3-1-1】と掲示板以内ならまず崩れない。今年は2着ワールズエンド、5着パンジャタワーがスプリンターズステークスへ向かい、4着セイウンハーデスは毎日王冠を制した。

1着シックスペンスは海外からの直行、2着ガイアフォースは安田記念からの直行ローテが発表されており、該当する馬がいない。
※今年の安田記念は2着同着

その下の6~9着【0-2-0-4】複勝率33.3%、10着以下【2-1-0-5】勝率25.0%、複勝率37.5%も数字的には悪くない。安田記念9着トロヴァトーレ、13着ウォーターリヒトもコース実績を考えれば、有力候補に残さないといけない。


前走GⅡ、GⅢ・距離別成績,ⒸSPAIA


GⅠ以外の重賞組は1600m【4-1-4-35】勝率9.1%、複勝率20.5%、1600m超【1-1-2-21】勝率4.0%、複勝率16.0%なので、マイル続戦がいい。

前走関屋記念は【3-0-1-8】勝率25.0%、複勝率33.3%で、4着以内【3-0-1-2】複勝率66.7%、5着以下【0-0-0-6】なので、アンパドゥも有力候補。左回りは安定して走っており、GⅠ級相手にどこまでやれるか楽しみだ。関屋記念0.9差勝利はそれほどの価値がある。


過去10年のデータから見る富士S,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。

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