【アルテミスS】4勝の“前走未勝利上がり最速V”は複勝率43.5% 末脚魅力のサトノスプレマシーが面白い
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【アルテミスS】4勝の“前走未勝利上がり最速V”は複勝率43.5% 末脚魅力のサトノスプレマシーが面白い

2026/10/18 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見るアルテミスS,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

理想的なローテーションの中間地点

アルテミスSは出世レースの一つ。なにせ舞台は東京芝1600mであり、この時期に好走できれば、その実力は上位クラスの指標になる。勝ち馬にはリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、サークルオブライフ、チェルヴィニアの名があり、2着には牝馬三冠馬リバティアイランドもいる。

一方、昨年のフィロステファニのように、このレースを勝ったことによる激走の反動もありうる、まさに紙一重。出世の道を歩むにはただ勝つだけではなく、勝って無事に先に進むことができるタフさも必要だ。桜花賞、オークスへとつながる道は厳しく、だからこそ価値がある。

ここからは過去10年分のデータを使用して、今年のアルテミスSを展望していく。

人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気【4-1-0-5】勝率40.0%、複勝率50.0%、2番人気【2-5-2-1】勝率20.0%、複勝率90.0%、3番人気【2-0-2-6】勝率20.0%、複勝率40.0%と推移し、上位人気は堅調。やはりこのコースは力上位の舞台。順調な結末を迎えるケースが多い。

一方でキャリアが浅いため、評価する側も定まっておらず、6番人気【1-0-1-8】勝率10.0%、複勝率20.0%、7番人気【1-1-0-8】勝率10.0%、複勝率20.0%など人気の盲点も存在する。基本的には上位人気中心も、先物買い感覚で伏兵陣から探すのもいい。

キャリア別成績,ⒸSPAIA


キャリアでみると、1戦【5-5-2-39】勝率9.8%、複勝率23.5%、2戦【5-4-6-36】勝率9.8%、複勝率29.4%が中心。最小キャリアでここに進み、かつ突破ないし好走することで将来に目星をつける。アルテミスSは理想的なキャリアの中間地点でもある。

決め手魅力のリスグロワール

今年も新潟、札幌、中京と夏競馬で新馬を勝った馬たちと、秋の中山、阪神で新馬を勝った馬が集う。なかでもリスグロワールはリスグラシューの娘。母は10年前の勝ち馬で古馬になってGⅠ4勝をあげた名牝であり、その母に続き出世の道を歩みたいところだ。

前走新馬・競馬場別成績,ⒸSPAIA


新馬組はデビューした競馬場に注目。成績も頭数も多いのは新潟【2-4-1-16】勝率8.7%、複勝率30.4%。直線が長い左回りで新馬を勝ち、東京の重賞を目指すのは理想的なローテーションといえる。頭数はかなり少ないが、阪神も【1-1-1-1】勝率25.0%、複勝率75.0%と好走率は高い。

阪神デビュー組ではリスグロワールは有力株だ。好位から抜け出した新馬戦のレース上がりは33.0。11.4-10.7-10.9というラップで、上がり32.7を繰り出したリスグロワールの末脚は、東京で走らせてみたくなる魅力を感じる。

距離別では1600m【2-3-1-10】勝率12.5%、複勝率37.5%、1400m【0-1-0-2】複勝率33.3%、1800m【0-0-0-4】とマイルデビュー組が目立つ。それも上がり1、2位の決め手上位なら【2-3-1-7】の好成績だ。

前走未勝利・上がり順位別成績,ⒸSPAIA


前走未勝利は【4-4-3-21】勝率12.5%、複勝率34.4%。こちらも買い材料は上がり上位だったこと。1位【4-3-3-13】勝率17.4%、複勝率43.5%、2位以下【0-1-0-8】。新潟マイルで上がり最速だったサトノスプレマシーが面白い。なにはともあれ、魅力ある末脚を披露した馬は評価をあげるべきだろう。

過去10年のデータから見るアルテミスS,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。

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