【アルテミスS】ルメール騎手の継続騎乗は連対率100% 半姉の雪辱を期すプルヴィナルに注目

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は10月24日(土)に東京競馬場で行われるアルテミスステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった14頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:ノーザンファーム生産馬が圧倒的

アルテミスSは2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズのステップレースとして使われることが多く、過去10年だけでも4頭がここを経て女王の座に上り詰めている。
また、東京芝1600mは中距離馬も使いやすい条件であり、チェルヴィニアやラッキーライラック、リスグラシューなど、後に中距離GⅠを制する馬が勝利を挙げている点も特徴だ。
そんなアルテミスSで注目したいのが、生産者別成績。2歳10月という比較的早い時期に王道コースで行われる重賞とあって、優秀な育成施設を持つノーザンファーム生産馬が【7-7-5-23】勝率16.7%、複勝率45.2%と圧倒的な成績を残している。
回収率は単勝61%、複勝77%と決して高くはないが、そもそも過去10年の全体回収率が単勝52%、複勝64%であることを考えれば、十分優秀な数字と言える。
さらに、社台ファーム生産馬も【2-0-1-12】となっていて、過去10年のうち実に9回はノーザンファームか社台ファームの生産馬が勝利を挙げている。今年は社台ファーム生産馬の登録はないが、ノーザンファーム生産馬が5頭登録。なかでも上位人気が予想されるプルヴィナルとリスグロワールは要注目だ。
【出走を予定しているノーザンファーム生産馬】
・シュヴァルツペルレ
・ジーティーキャリー
・プルヴィナル
・ホウオウプレマ
・リスグロワール
前走の内容:プルヴィナルの新馬戦
プルヴィナルの前走は中山芝1800mの新馬戦で1着。単勝1.6倍の圧倒的人気で迎えたレースだったが、内容は完勝と言っていい。
前半5Fは62.4秒のスローペース。アルテミスSもスローペースになりやすいレースであり、折り合いをしっかりつけられていた点は好材料だ。
レースは中団やや前あたりにポジションを取って、4コーナーでは軽く促して先頭集団を射程圏内にとらえる。後ろから2番人気レインボーフライトが追い上げてきたが、ムチが一発入ると一気に加速。結果は上がり最速で1馬身差、余力十分の勝利だった。
今回も騎乗を予定しているC.ルメール騎手は過去10年のアルテミスSで【2-3-0-2】複勝率71.4%を誇り、継続騎乗の場合は【2-3-0-0】と連対を外していない。データ的にも非常に信頼できる一頭だ。
血統解説:プルヴィナル

・プルヴィナル
日本での牝祖は祖母クルソラ。同馬は競走馬としても優秀で、現役時にはGⅠを2勝している名牝だ。アルゼンチンで繋がってきた牝系で、スピード性能の高さが一番の武器と言える。
本馬の母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着の実績馬。半姉のククナ(父キングカメハメハ)や半兄のアライバル(ハービンジャー)にも重賞2着の経験があり、重賞勝ち馬こそ出ていないものの、活力十分のファミリーだ。
本馬は父にモーリスを迎えた。同馬は持続性能の高さやタフさを産駒に伝えるのが得意で、前走のようなスローペースは本来苦手な部類と言える。それでも上がり最速で勝ち切ってみせたのは、本馬の地力の高さの証である。
重賞の今回は前走よりもペースが上がることが予想され、大箱の東京競馬場も本馬にとっては競馬がしやすいはず。先行して自分でレースを作ることができれば、勝利する可能性は高い。
Cアナライズではプルヴィナルを推奨
今回のCアナライズではプルヴィナルを推奨する。
ノーザンファーム生産の好データに加え、血統的にも早期からの活躍が見込める。また、ルメール騎手が続けて手綱を取るという好材料も頼もしい。姉のククナが2着に泣いたレースで悔しさを晴らし、母クルミナルに産駒の重賞初勝利を届けたいところだ。
相手はやはり、同じキャロットファームの所有馬リスグロワール。こちらは母リスグラシューとの同一重賞制覇に期待がかかる。
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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