【菊花賞】血統の鍵はディープインパクト内包馬 優れた長距離適性で大駆け狙う穴馬候補
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【菊花賞】血統の鍵はディープインパクト内包馬 優れた長距離適性で大駆け狙う穴馬候補

2026/10/22 06:00
坂上明大
菊花賞の血統と傾向,ⒸSPAIA

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傾向解説

3歳牡馬クラシック最終戦・菊花賞。2021~22年は阪神競馬場での開催となりましたが、全馬が経験のない3000mへの大幅距離延長の方が適性面での影響力ははるかに大きく、結果に直結する要素といえるのではないでしょうか。

本記事では血統面を中心に、菊花賞のレース傾向を整理していきます。

超長距離戦で重要なのが馬体重。牡馬クラシックのレース別の3着内馬平均馬体重を比較すると、皐月賞>日本ダービー>菊花賞、の順であり、成長分も加味すると数字以上に菊花賞の好走馬の馬体重が小さいことがわかります。

人間の短距離ランナーとマラソンランナーの体格を見てもわかる通り、長い距離を走るうえで過剰な筋肉は重荷でしかありません。もちろん、フレームが大きければ馬体重は重くなるため、一概に馬体重だけで判断できるものではありませんが、筋肉量が少なく低燃費な馬体に注目することは長距離適性を測るうえで重要なヒントになるのではないでしょうか。

▼牡馬クラシックのレース別3着内馬平均馬体重
・皐月賞=489.4kg
・日本ダービー=483.9kg
・菊花賞=478.0kg
(2016~2025年)


馬体重別成績,ⒸSPAIA


<馬体重別成績>
・479kg以下【5-6-4-23/38】
勝率13.2%/連対率28.9%/複勝率39.5%/単回収率63%/複回収率126%

・480kg以上【5-4-5-50/64】
勝率7.8%/連対率14.1%/複勝率21.9%%/単回収率49%/複回収率71%
※過去10年/単勝オッズ49.9倍以下

血統面で注目したいのはディープインパクト。種牡馬入り直後は「芝のマイラーが多い」とか「もって中距離まで」と言われた時期もありましたが、現在は菊花賞5勝、天皇賞(春)4勝という素晴らしい成績を挙げています。

同馬はミオスタチン遺伝子型がT/T型(長距離型)であり、骨格も大きくなかったため、「スピードがあり」「大柄で」「早熟気味」の繁殖牝馬と多くつけられてきました。その結果、産駒の多くがマイル~中距離で強さを発揮したことは事実ですが、自身は競走成績が示す通り、芝長距離戦で優れたパフォーマンスを発揮する種牡馬というわけです。

ただ、後継種牡馬の多くはスピードを強化して成功しているため、超長距離戦においては父ほどの信頼感はありません。ディープインパクトの母母Burghclereを刺激してスタミナ面を強化している産駒を探したいところです。

また、2024年勝ち馬アーバンシックは3代母がディープインパクトの母であるウインドインハーヘア、2024年3着馬アドマイヤテラと2025年3着馬エキサイトバイオは父がウインドインハーヘア牝系のレイデオロ。特にアドマイヤテラはウインドインハーヘアの4×4を持つため、今後はこのような増幅型配合にも要注目です。


ディープインパクト内包馬,ⒸSPAIA


<ディープインパクト内包馬>
該当馬【6-4-4-19/33】
勝率18.2%/連対率30.3%/複勝率42.4%/単回収率100%/複回収率141%
※過去10年/単勝オッズ49.9倍以下


注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆ショウナンハヤナミ
母ショウナンバーチは芝2000mで1勝したディープインパクト産駒。レイデオロ産駒の本馬はウインドインハーヘアの4×3を持つ点が特徴的で、これは2024年菊花賞3着馬アドマイヤテラと共通する配合パターンです。前走馬体重456kgの小柄な馬体からも距離を延ばして良さが出るタイプで、長距離適性についてはメンバー中最上位。成長曲線も晩成気味で、骨折明けを叩いての本番で大駆けを期待したい好配合馬です。

☆サノノグレーター
母母ピエナビーナスは2009年クイーンS勝ち馬。グレーターロンドン×ジャングルポケットは2026年函館記念3着馬ピースワンデュックと同じ組み合わせで、サンデーサイレンスの3×4を持つ本馬はピースワンデュックよりも末脚を強化した配合形です。Hyperion血脈を豊富に併せ持ち、前走馬体重470kgの比較的小柄な馬体からも長距離適性はメンバー中上位。大トビのフットワークから広い京都外回りに変わる点もプラス材料です。


菊花賞の血統と傾向,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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