【天皇賞(秋)】メイショウサムソンが新パートナー武豊騎手を背に横綱相撲 国内外のGⅠ馬が揃った2007年をプレイバック

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国内外のGⅠ馬が揃う豪華メンバー
今週は天皇賞(秋)が開催される。過去にはミスターシービーやテイエムオペラオー、アーモンドアイやイクイノックスらが制したレース。今回はそんな中から2007年をピックアップ。当時のレースを振り返っていく。
2007年の天皇賞(秋)は、上位4頭が単勝オッズ一桁台、5番人気が単勝17.1倍という「四強」の構図だった。
3歳馬や牝馬の参戦がなく、7歳以上のベテランも不在。集まった16頭のうち4歳馬4頭、5歳馬7頭、6歳馬5頭と、5歳勢を中心としたメンバー構成。しかし、1番人気と2番人気は4歳馬で、3番人気と4番人気は6歳馬だった。
1番人気はメイショウサムソン。前年は皐月賞と日本ダービーを制覇するも、菊花賞は4着で惜しくも三冠を逃した。続くジャパンC6着、有馬記念5着と連敗したものの、古馬になって大阪杯と天皇賞(春)を連勝。宝塚記念は2着に敗れたが、現役屈指の実力であることは間違いない。
デビューからコンビを組み続けてきた石橋守騎手から武豊騎手に乗り替わったことも大きなニュースとなり、ファンから注目を集めた。元々は凱旋門賞を目指していたが遠征を断念。秋は国内専念となり迎えた天皇賞(秋)だった。
2番人気はアドマイヤムーン。前年の皐月賞で1番人気に推された素質馬。3歳の春クラシックはメイショウサムソンの前に皐月賞4着、日本ダービー7着と敗れた。
3歳秋からは中距離路線に参戦。札幌記念1着→天皇賞(秋)3着→香港カップ2着に好走。古馬になり京都記念、ドバイDFを連勝。その後は香港のクイーンエリザベスC3着を挟み、前走の宝塚記念で国内GⅠタイトルを掴み取っていた。
3番人気は前年の勝ち馬ダイワメジャー。3歳で皐月賞を制して早くから頭角を現すと、5歳で毎日王冠→天皇賞(秋)→マイルCSを3連勝。また6歳で安田記念を制覇するなど、1600~2000mの一線級で活躍していた。
他にも、オールカマー勝ち馬マツリダゴッホやシンガポール航空国際Cを制したシャドウゲイト、地方の星・コスモバルクも参戦する豪華な顔ぶれとなった。
早め先頭から押し切る横綱相撲
レースは1枠のメイショウサムソンが好スタートを決めると、そのまま先行態勢。同じく1枠のエイシンデピュティ、2枠のコスモバルクとデルタブルースといった内の馬がそのまま並走しながら先行する。
逃げる必要のないメイショウサムソンと武豊騎手は他の馬を行かせる。外枠からは唯一、シャドウゲイトが好位にとりついた。
内枠の馬が一気に前に行く一方、外枠の馬は各々の競馬を展開。ダイワメジャーはメイショウサムソンをマークするかのような位置につける。
アドマイヤムーンと岩田騎手は中団につけ、そこから離れてカンパニー、さらにその後ろをポップロックらが追走。馬群はかなり早い段階で縦長となり、最後方にはチョウサンとボンネビルレコードという隊列となる。
向正面でコスモバルクがじわじわとスピードを上げて単独先頭へ。それをデルタブルースが追いかけ、3番手以下を引き離す。メイショウサムソンは4、5番手あたりにつけ、内でじっくりと追い出しのタイミングをはかる。ダイワメジャーも外から虎視眈々と前を見ていた。
3コーナーで好位の一角にいたエイシンデピュティが進出を開始。レースが忙しくなる。シャドウゲイトも好位をキープし、そのやや後ろをダイワメジャーが進む。アドマイヤムーンもジワジワとポジションを上げ、有力各馬が戦闘体勢に。
メイショウサムソンと武豊騎手は、じっくりライバルたちの動きを探りながら追い出しを待っていたが、4コーナー出口でスッと加速して内を狙った。
直線は横に広がっての攻防。コスモバルクのリードはすでになく、メイショウサムソンが内から並びかける。メイショウサムソンは直線半ばでムチが入ると一気に加速して先頭に。
好位にいたアグネスアークは馬場の真ん中から前を追い、その内にいたカンパニーの脚色も悪くない。外からは最後方を進んできたチョウサンが猛然と末脚を伸ばす。
しかし先頭のメイショウサムソンとの差は縮まらず。それどころか1馬身、2馬身と差は広がり、最後は後続に2馬身半差を付けて悠々とゴール板を駆け抜けた。
2着に7番人気アグネスアーク、3着に6番人気カンパニーが入った。2番人気アドマイヤムーンは6着、前年勝ち馬ダイワメジャーは9着に終わった。
2、3着が伏兵だったことで3連複は36,730円、3連単は183,380円という高配当となった。メイショウサムソンが武豊騎手との新コンビで強さを見せる結果となった。
C.デムーロ騎手と春秋連覇に挑むクロワデュノール
ジャパンCはアドマイヤムーン、暮れの有馬記念はマツリダゴッホがそれぞれ勝利。王道路線を天皇賞(秋)に出走したメンバーが牽引した。さらに、3着カンパニーは2年後の天皇賞(秋)を制覇するなど、この時代を戦ってきた馬たちの強さを改めて証明した。
メイショウサムソンは引退後、デンコウアンジュやキンショーユキヒメといった重賞勝ち馬を輩出。アドマイヤムーンはスプリントGⅠ勝ち馬セイウンコウセイやファインニードルらを輩出した。
ダイワメジャーは種牡馬として大成功を収めた。アドマイヤマーズやアスコリピチェーノらを輩出。ダイワメジャーは母父としても活躍しており、今年の桜花賞馬スターアニスらも送り出している。
今年の天皇賞(秋)も、メイショウサムソン同様に人気馬に乗り替わりがあった。クロワデュノールは北村友一騎手からC.デムーロ騎手へ乗り替わる。
大阪杯と天皇賞(春)を連勝しながら、宝塚記念で2着に敗れたという点も重なる。果たしてクロワデュノールは、新パートナーを背にどのような走りを見せてくれるのか。その走りに注目したい。
《ライタープロフィール》
緒方きしん
札幌生まれ、札幌育ちの競馬ライター。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はエアグルーヴ、スペシャルウィーク、エイシンフラッシュ、ドウデュース。
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