【シルクロードS】過去10年で4勝の京阪杯組 芝再転向で“素質開花”エーティーマクフィー、巻き返し期すレイピアに注目

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
2月1日(日)に京都競馬場で行われるシルクロードS(GⅢ・芝1200m)。ハンデ戦で波乱の要素を含むも、3月の高松宮記念に向けた重要なステップレースだ。過去10年のデータとともに主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
京阪杯【データ:A レースレベル:B】
過去10年の成績【4-2-1-15】勝率18.2%、連対率27.3%、複勝率31.8%
・最多勝利
・直近では2024年ルガルが優勝
【2025年レース回顧】
カルチャーデイとジャスパークローネが競り合う形となり11.9-10.3-10.5(32.7)というハイペース。直線に向いて好位からルガルが抜け出しを図ったが、4角9番手から外を回した7番人気エーティーマクフィーが豪快に差し切り。勝ちタイム1:07.4で重賞初制覇を飾った。
2歳夏に芝で初勝利をあげた後はダートで3勝をあげるもオープンクラスでは勝ちきれず。昨夏の青函Sで久々に芝を使われて勝利すると、次走のキーンランドCでは外に持ち出すのに手間取り、追い出しが遅れて0.3秒差の7着。そして京阪杯優勝と、直近3戦の内容は地力も感じさせるもので、芝に再転向して素質が開花したと言っていい。ハンデ58.5kgは楽ではないが、勢いに乗って先につながる内容と結果を期待したい。
レイピアは10番手から最内をロスなく立ち回り、直線でも内を捌いて伸びたものの4着。通過順、通ったコースからエーティーマクフィーに完敗とも見てとれるが、瞬発力勝負が得意とは言えないなかで勝ち馬から0.3秒差という内容なら悪くない。ハンデ57kgで同馬とは1.5kg差になるのも好材料、もう少し先行できる流れなら巻き返す可能性は十分にある。
6着アブキールベイは13番手からロスのない立ち回りをみせて直線は馬群を捌いて伸びた。自身の持ちタイム程度には走っているが0.6秒差をつけられた。
ヤマニンアルリフラは出負け気味のスタートから挟まれる場面もあり、中団やや後ろの外を追走。直線はそのまま馬群を突くのではなく、外へと持ち出すことを選択したロスもあったと感じる内容で7着だった。
14着オタルエバーも道中は13番手あたりから運んだが、直線では伸びきれなかった。
阪神C【データ:A レースレベル:A】
過去10年の成績【2-1-0-4】勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率42.9%
・最高勝率、連対率
・単回収率158%
【2025年レース回顧】
好スタートを決めたジューンブレアが12.1-10.4-10.5というラップを刻んで600m通過は33.0。その後も11.1-11.3と軽快に逃げて直線を向いたが、苦しくなって失速した。残り200mで先頭に立ったルガルにナムラクレアが強襲して大接戦となったが、わずかにハナ差でルガルが勝利。勝ちタイムは1:19.0のレコード決着となった。
前3頭から離れた4番手を追走していたエイシンフェンサーは、ルガルと馬体を併せて直線に向いたが徐々に離されて0.6秒差の4着。最後に失速してしまったあたりからも1400mは長かったが、地力は見せたと言える内容だった。ハンデ56.5kgを背負うが、休み明け3戦目で適距離に戻ることは歓迎材料だ。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ダノンマッキンリーはスタートで後手を踏み、道中は行きたがる面も見せながら後方から5番手というポジションから運んだ。直線も上がり33.6の末脚で伸びるも前には届かず、ルガルから0.6秒差の7着。2走前のスプリンターズSでも6着ながら0.4秒差と、溜めれば末脚確かなタイプなだけに、展開の助けがほしい。
3番手からレースを進めたカリボールは、ハイペースがたたって直線半ばで失速して13着。現状では時計がかかる馬場、展開になってほしい。
カーバンクルS【データ:B レースレベル:C】
過去10年の成績【1-0-0-18】勝率5.3%、連対率5.3%、複勝率5.3%
・2025年エイシンフェンサーが9番人気で勝利
【2026年レース回顧】
テイエムリステットとルージュラナキラの2頭がほぼ横並びでレースを引っ張る形となり、600m通過は33.7(11.9-10.6-11.2)。これらを見ながら3番手から運んだ9歳馬ウイングレイテストが直線の坂を登り切ったところで先頭へ。外から迫ったカルロヴェローチェの追い上げをクビ差封じ、勝ちタイム1:07.4で2年3ヶ月ぶりの勝利を飾った。
カルロヴェローチェは勝ち馬を前に置いて4番手から前を追ったが、あと一歩及ばず。3戦連続で2着とワンパンチ足りない競馬が続くだけに、時計がかかり気味の京都コース替わりを味方につけたい。
テイエムリステット(除外対象)は、ハナを切るも一団となった展開となり、直線に向いたところで後続に迫られてしまい0.3秒差の6着だった。
10着エコロレジーナはスタートで大きく出遅れて最後方を追走。上がり最速32.6の末脚で追い込むも及ばなかった。
淀短距離S【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-3-3-32】勝率0.0%、連対率7.9%、複勝率15.8%
・2025年2着のグランテストなど人気薄での好走歴あり
【2026年レース回顧】
好スタートを切ったフィオライアが逃げて12.2-11.1-11.3(34.6)というペース。道中11番手を追走していたヤブサメは直線で大外へと持ち出されると、瞬発力が活きる流れを味方に、上がり33.3の末脚で豪快に差し切り勝ちを決めた。勝ちタイムは1:08.9での決着だった。
セッション(除外対象)は2番手の外を追走。ゴール前は差し勢の末脚に屈したが、0.1秒差の3着と粘り込んだ。
4着ナムラアトムは6番手追走からジリジリと伸びているが、瞬発力勝負では分が悪かった。
逃げたフィオライアは直線早々にセッションに並ばれ、そこから粘っていたものの勝ち馬から0.3秒差の6着。速いタイムでの決着となると限界があるタイプだが、このレースから斤量2kg減となる点はプラスだ。
ラピスラズリS【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-0-8】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2025年レース回顧】
横に広がった先行争いからフィオライアが逃げる展開で11.9-10.3-11.3というラップが刻まれ、600m通過は33.5。5番手を追走していたロードフォアエースは徐々に前との差を詰め、直線に向いて早め先頭に立つと、10.9-11.2のラップでまとめて後続を突き放し、3馬身差をつけて1:07.1というタイムで快勝した。今回はハンデ57.5kgを背負うも、同じパフォーマンスができれば好勝負になるだろう。
カルプスペルシュは好スタートを切るも、本来の先行力は見られず10番手を追走。直線も外から伸びてきたが、開幕週の高速馬場では及ばず0.6秒差の5着だった。北海道で3連勝、キーンランドC3着という内容からも能力はある。今の京都コースに替わるのはプラス材料で、巻き返す要素は揃う。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【シルクロードS】過去10年のレースデータ
・【シルクロードS】狙い目の京阪杯組は勝ち馬よりレイピアに注目 前走好内容のセッションが伏兵候補
・京都芝内回りは単複回収率100%超、注意すべきは“クラスの壁” 岩田望来騎手のプラス条件、マイナス条件