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【東京新聞杯】連覇狙うウォーターリヒト中心も混戦模様 データで浮上するのはブエナオンダ、エンペラーズソード

2026/02/01 18:00
勝木淳
過去10年のデータから見る東京新聞杯,ⒸSPAIA

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上位人気拮抗の激戦

冬の東京では今年も芝はDコースを使用して行われる。一周は2,139.6mで、Aコース2,083.1mより56mほど距離が長い。顕著になるのがコーナー部分。内ラチが外に出てくることでコーナーが緩やかになる分、外を回ると距離ロスも大きい。そのため、冬の東京は内を立ち回る逃げ、先行勢にアドバンテージがある。

とはいえ、芝1600mは逃げ切りが難しく、差し馬勢が台頭しやすい。東京新聞杯も過去10年、逃げ3勝、先行1勝に対し、差し追い込み6勝と、差し切り勝ちが目立つ。

逃げ切った3勝のうち、のちにスプリンターズSを勝つウインカーネリアン以外の2勝は800m通過48.4、49.8の超スローペース。勝った2頭の上がりは33.5、32.7。レース展開が崩れたときだった。今年もレース展開がカギを握る。

ここからは過去10年分のデータを使用し、今年の東京新聞杯を展望する。


人気別成績,ⒸSPAIA


人気別では1番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%、2番人気【0-2-2-6】複勝率40.0%と書くと微妙だが、3番人気【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、4番人気【3-1-1-5】勝率30.0%、複勝率50.0%、5番人気【2-3-1-5】勝率20.0%、複勝率50.0%と上位人気は層が厚いといえる。

投票数によって順番こそつけられるが、実際の差はほぼなく、上位は横一線。力の差と順番はイコールではない。

一方で混戦でありながら、人気薄の激走はそこまでみられない。昨年こそ16番人気メイショウチタンが3着に逃げ粘ったが、10番人気以下【0-1-2-57】複勝率5.0%と数字上はそこまで目立たない。6番人気【0-3-1-6】複勝率40.0%より下は少し差がある。ここがチャンピオンコースの東京らしい傾向だ。


年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢では、4歳【5-6-5-32】勝率10.4%、複勝率33.3%と数字上は一歩リード。スピードと体力どちらも求められる東京マイルはやはり気力充実の若い馬がいい。5歳【2-2-3-33】勝率5.0%、複勝率17.5%も悪くはないが、ちょっと年齢差は考慮したいところ。

昨年も1、2着は上位人気の4歳勢であり、連軸を選ぶなら4歳がよさそうだ。とはいえ、2年前は7歳サクラトゥジュールが優勝しており、4歳だけで馬券を埋めるのは危険だろう。


上がり馬なら関東馬

今年の4歳勢ではマジックサンズだろうか。中距離から転戦した直後のNHKマイルCこそ2着と気を吐いたが、その後は富士S、マイルCS10、8着とやや失速状態。とはいえ、この2戦は相手が強かったと考えると、ここで巻き返す場面もあっていい。

前走クラス別成績,ⒸSPAIA


前走クラス別では前走GⅠ【4-4-2-16】勝率15.4%、複勝率38.5%と、3勝クラス【3-1-0-9】勝率23.1%、複勝率30.8%と極端なところに山がふたつある。秋のGⅠを戦った実績馬か下のクラスから上がってきた勢いか。そんな図式の重賞だ。

前走GⅠの内訳をみると、意外にもエリザベス女王杯が【2-1-1-1】勝率40.0%、複勝率80.0%と突出している。秋に中距離で戦った牝馬が春に備えてマイルに転向してくるという図だ。

その反面、前走マイルCSは【2-0-1-13】勝率12.5%、複勝率18.8%と納得のローテーションのわりに物足りない数字が残る。好走馬は6着以下からなので、8着マジックサンズ、16着ラヴァンダあたりはよさそうだが、上位好走馬の参戦がほぼないので、3着ウォーターリヒトのジャッジが難しい。もちろん、昨年の勝ち馬なので連覇があっても不思議はない。


前走京都金杯・着順別成績,ⒸSPAIA


今年の注目は前走京都金杯【2-1-3-31】勝率5.4%、複勝率16.2%ではないか。ここは同格同距離の重賞らしく、平行が基本。2着【2-0-0-3】、3着【0-0-1-2】と惜敗組を素直に評価すべきだろう。京都金杯を勝ったブエナオンダは有力視できる。

なお、こちらも中距離の中山金杯が【1-0-1-3】勝率20.0%、複勝率40.0%と好走馬を送る。13着に敗れたシリウスコルトがマイル戦に出走するのは昨年3月の六甲S2着以来のこと。イメージが合わないからこそ、人気の盲点になる可能性がある。


前走3勝クラス・東西別成績,ⒸSPAIA


前走3勝クラスは所属別で評価。地元の関東馬が【2-1-0-3】勝率33.3%、複勝率50.0%と、関西馬【1-0-0-6】勝率、複勝率14.3%より上。格下から昇級してくる馬を狙うなら、関東馬に当たりをつけよう。秋色Sを勝ったエンペラーズソードは出走枠に入れれば、面白そうだ。


過去10年のデータから見る東京新聞杯,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『サラブレッド大辞典』(カンゼン)に寄稿。

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