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【シルクロードS】過去10年は4角7番手以内が馬券圏内に20頭 京大競馬研の本命はエイシンフェンサー

2026/02/01 06:00
京都大学競馬研究会
シルクロードS 4角7番手以内馬の成績,インフォグラフィック,🄫SPAIA

ⒸSPAIA

先行勢が押し切りやすい

2月1日(日)にシルクロードS(GⅢ)が行われる。春のスプリントGⅠ・高松宮記念へとつながる重要なステップレースのひとつだ。メンバーは、重賞好走歴はあるもののGⅠやGⅡの舞台ではなかなか勝利まで届かない馬が多い構成。能力比較が非常に難しく、どの馬にもチャンスがある混戦模様の一戦だ。丁寧に紐解いていきたい。

以下では、本レースが行われる京都芝1200mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

まずは京都芝1200mのコース形態をみる。向正面の中間付近からスタートし、初角までの距離は約320m。内回りコースを使用する。スタートしてから徐々に坂を上り、3コーナーを頂点として一気に下る。最後は中央4場の中で中山競馬場に次いで短い約323m(Bコース使用時)の平坦な直線が待ち構えている。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約320mと、京都芝コースの中では比較的短い点だ。先手争いは長続きしにくく、スタートしてから緩やかな上り坂、最も加速する2F目にはコーナーと、コース形態として先行負荷は大きくなりにくい。

加速するのは3コーナーの坂頂上から。ここからの下り坂で、序盤に脚を溜めた先行勢が一気にスピードを上げていく。さらに内回りを使用するため、外からの押し上げが効きにくい。最終直線に入るまでに後方勢が先行勢とのポジション差を埋めにくい。

加えて直線も323mと短めかつ平坦であるため、下り坂からの惰性で先行勢がそのまま押し切りやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。

直近10回の勝ち馬8頭は前目から

シルクロードS、4角7番手以内の馬の成績,ⒸSPAIA


<シルクロードS 4角7番手以内馬の成績>
【8-6-6-57/77】
勝率10.4%、連対率18.2%、複勝率26.0%、
単勝回収率77%、複勝回収率105%
※京都開催の直近10回

この傾向は数字にも表れている。京都開催のシルクロードSにおける4角7番手以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。勝ち馬10頭中8頭、連対馬20頭中14頭、馬券圏内30頭中20頭を該当馬が占めている。Bコース替わりであることを考慮しても、安定した先行力と、内でロスなく立ち回れる器用さはひとつ評価したいポイントだ。

ただ、残る10頭が4角8番手以下から馬券に絡んだように、後方勢にもチャンスがないわけではない。コース形態として先行負荷は大きくなりにくいものの、ペース次第で地力のない先行馬は止まる。今回のメンバー構成からどれくらい前が残しやすく、差しが届いてくるかを次の展開予想で深掘りしていく。

イコサンが引っ張るハイペースを予想

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が5頭と出走馬全18頭に対してそこまで多くない。

ただ、前走の新潟千直を前半600m32.7秒で逃げたイコサンが引っ張る形でビッグシーザー、フィオライア、その他テンの速い馬が追走していけば、緩い展開は考えにくい。600m通過33秒台のハイペースが想定される。

この展開で恵まれるのは、最先行勢の2、3列後ろから追走し、前が潰れてきたところを早めにかわして抜け出せる馬だ。前についていける先行力と、内でロスなく立ち回れる器用さ、最後まで末脚を伸ばし続けられる持続力が必要になる。

最先行勢が残し切れるかは地力次第。後方勢が好走するには、4角時点で前を射程圏内に入れておくための追走力が必須だ。

特に今回のような、メンバー間で絶対的な能力の差があまりない場合は、展開一つで着順がコロコロ入れ替わる。各馬の地力を評価したうえで、どれくらい展開に恵まれるかを精査し、オッズ妙味を加味して印を打っていく。

近2走の敗戦でオッズ妙味期待

◎エイシンフェンサー
2走前の京阪杯は7か月の長期休養明け初戦。前半600m32.7秒の超ハイペース、差し有利な展開を6番手で先行し0.5秒差5着。着順、着差以上に評価できる内容だった。

前走の阪神Cは200mの距離延長で前半33.0秒のハイペースを4番手で先行する厳しい競馬。4角6番手以下の馬が2、3、4着に来る差し有利な展開で0.6秒差5着と、ここも着順、着差以上に評価できる内容だった。近2走は仕方がない要素が多い敗戦だ。

4走前にハイレベルな高松宮記念で国内最高峰のスプリンター相手に0.6秒差5着があるように、間違いなく高い地力を持つ。ベストは1200mだ。

今回のメンバーでは上位のテンの速さがあり、近2走ほど厳しくないペースで最先行勢の2、3列後ろから追走できる。最も展開に恵まれる。

長期休養明け、距離延長でそれぞれ実力が最大限発揮されなかった近2走の敗戦を受けて、今回は高いオッズ妙味が見込まれる。

◯カルプスペルシュ
前走のラピスラズリSは休養明けかつ外枠不利な中山芝1200mで、8枠15番から終始外を回し続ける厳しい競馬。スタートは出たものの、同コースらしい内枠主導の隊列でこの枠からはさすがに主張できず、10番手での追走になった。2桁番手での競馬はキャリア初だった。

比較的ペースは流れ、やや展開が向いたとはいえ、先行力と粘り強さという本馬の強みが発揮されず0.6秒差5着。完全に度外視可能な敗戦だ。

今回は叩き2走目、2枠4番の好枠、斤量も上がらず条件が一気に好転する。こちらも上位のテンの速さを持ち、最先行勢の2、3列後ろから追走できて展開に恵まれる。

キーンランドCではやや展開不利のなか、GⅠ馬ウインカーネリアンや今回上位人気想定のエーティーマクフィらを下した。その実力をスムーズに発揮できれば十分に勝ち負け可能だ。前走の敗戦で高いオッズ妙味が見込まれる。本命と同等の印を打つ。

▲エーティーマクフィ
中団の後方から常に堅実な末脚を使える。今回かなり厳しい斤量となったが、想定オッズ段階ではそれがやや嫌われすぎている印象で妙味を感じる。GⅠ馬ルガルを下した前走と同舞台で同様の走りをできれば、ここも順当に好走可能。

△ロードフォアエース
前走のラピスラズリSはスムーズな競馬だったとはいえ、やや展開不利の中、好位から抜け出し2着に0.5秒差をつける快勝。上位の地力がある。中団から堅実な走りができれば。

×アルテヴェローチェ
前走のダートでの敗戦は完全に度外視可能。2走前のスワンSでは差し有利な展開を先行する競馬だった。カルプスペルシュについていく形で内から流れに乗ってスムーズに追い出せれば。

×レイピア
枠はやや厳しいものの、京阪杯の内容からここは上位に食い込めるだけの地力を持つ。

買い目は◎◯単勝2点、◎◯-◎◯▲△馬連5点、◎◯-◎◯▲-◎◯▲△×3連複10点で勝負する。

▽シルクロードS予想▽
◎エイシンフェンサー
◯カルプスペルシュ
▲エーティーマクフィ
△ロードフォアエース
×アルテヴェローチェ
×レイピア

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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