【CBC賞】スプリント2戦目で上積み十分のディアナザールに注目 「前走上がり3F4位以下」の好走率が高い

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は8月9日(日)中京競馬場で行われるCBC賞について下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった20頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。
重要データ:前走上がり3F順位

CBC賞はサマースプリントシリーズの1つで、スプリンターズSを目指す馬、この夏に重賞戦線に初挑戦の馬など、様々な立場の馬が出走する重要な一戦である。
またレース全体の単勝回収率が125%、複勝回収率が82%と重賞にしては高い回収率で、馬券を買う上では穴からでも入りやすいレースだ。
今回注目するデータは前走の上がり3F順位別成績だ。前走で上がり3Fが速かった馬の成績が良いというデータは様々な重賞で見られる傾向だが、CBC賞においては上がり3Fが遅かった馬の方が好成績を残している。
前走上がり3F3位以内だった馬の成績は【3-1-1-30】で単勝回収率50%、複勝回収率28%。4位以下だった馬の成績は【7-9-8-87】で単勝回収率159%、複勝回収率104%となっている。
今年の上位人気が予想される3歳馬タマモイカロスは、前走の葵Sで上がり3F最速の32.7秒を記録しており、割引データに当てはまる。
【前走上がり3F3位以内の出走予定馬】
・アブキールベイ
・アンクルクロス
・イツモニコニコ
・タマモイカロス
・ナムラローズマリー
・フロムダスク
・ペプチドヤマト
前走内容:ディアナザールの鞍馬ステークス
ディアナザールの前走は鞍馬ステークス3着。芝1800mでデビューし、その後は徐々に距離を短縮。前走が初の1200m戦だった。
当日の京都競馬場は馬場状態が非常に良好で、時計がかなり速かった。鞍馬Sも勝ち時計は1分6秒4で京都芝1200mのレコード決着。ラップは前半3F33.1秒、後半3F33.3秒の前傾0.2秒で、ほぼフラットな流れで地力が問われる展開だった。
ディアナザールはスタートを決めてスムーズにハナへ。そこから経済コースを回り、展開としては悪くなかった。とはいえ初の1200mでいきなりレコード決着のスピードを求められたのは厳しく、2戦目となる今回はスプリント戦でのスピードの慣れが見込める。
血統解説:ディアナザール

・ディアナザール
日本での牝祖は祖母ドナブリーニ。同馬もGⅠを勝利している実績馬だが、繁殖牝馬としてはさらに優秀で、本馬の叔母にあたる三冠牝馬ジェンティルドンナを輩出した。
牝系としての特徴は粘り強さ。本馬の良さである先行力は、ファミリーに強く影響を与えているLyphard由来と考えていい。
本馬の母ドナウブルーはジェンティルドンナの全姉に当たり、姉ほどではないがヴィクトリアマイル2着のほか、関屋記念と京都牝馬Sを勝利している。繁殖としても阪神牝馬S3着のドナウデルタ(父ロードカナロア)を輩出しており牝系の活力は十分だ。
本馬は父にロードカナロアを迎えた。母の特徴を引き出しやすい血統だが、スピード性能の高さはしっかり伝えることができるのも魅力の一つである。
全姉のドナウデルタは牝馬だったため柔らかさがあり、1400~1600mを主戦場としていた。しかし、本馬は牡馬のため年齢を重ねると距離は短くなっていく可能性が高い。
成長力がある配合なだけに、まだまだ奥がありそうで成長が期待できる。前走で相当に速い流れを経験できたため、今回は上積みが大きい。
Cアナライズはディアナザールを推奨
今回のCアナライズはディアナザールを推奨する。前走は初のスプリント戦でいきなりのレコード決着で厳しいレースになったが、それでも3着に踏ん張れたことは地力の高さを証明している。
今回は、さすがに前走ほど時計は速くならないとみている。本馬のスタートの速さなら良いポジションが取れるメンバー構成で、スプリント2戦目の上積みを期待したい。前走と同等に走ることができれば、十分勝ち負けになる
【ライタープロフィール】
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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