【注目2歳馬】ホットロッドチャーリー産駒ウィンターブリーズ ダートで真価発揮、馬なりのままレコードV
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【注目2歳馬】ホットロッドチャーリー産駒ウィンターブリーズ ダートで真価発揮、馬なりのままレコードV

2026/09/23 12:00
三木俊幸
9月19~22日の注目2歳馬ウィンターブリーズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

半兄はUAEダービー勝ち馬アドマイヤデイトナ

週末に撮影したレースから最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。9月3週目は3日間開催の予定だったが、台風の接近に伴って月曜の中山開催が中止になり、翌日に代替競馬が行われた。そんな中山開催から、今回は20日の中山1Rに組まれたダート1800m未勝利戦を勝利したウィンターブリーズを紹介する。

父はアメリカのGⅠ・ペンシルベニアダービーの勝ち馬で、ケンタッキーダービーやドバイワールドカップなどでも2着と好走した実績があるホットロッドチャーリー。母アイスパステルは現役時代にJRAで4戦未勝利も、繁殖としては2025年のUAEダービーを制したアドマイヤデイトナを送り出している。ホットロッドチャーリーの初年度産駒となる本馬だが、半兄の活躍もあって注目を集め、2025年のセレクトセールでは1億6500万円という価格で落札された。

デビュー戦は6月6日の東京芝1600m。重賞でも活躍が期待される素質馬フィリオソラーレに差し切られて2着に終わったが、後続には3馬身半差をつけるなど能力の高さは示していた。

しかし、続く2戦目の福島芝1800m戦でも、2番手追走から前に迫ったがクビ差及ばずの2着。勝ちきれないレースが続いたこともあり、2ヶ月半間隔を空けた3戦目はダートへと矛先を向けた。


ウィンターブリーズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


2歳コースレコードを1.9秒更新

レース当日の朝6時時点では、ダートコースのゴール前含水率は6.3%で良馬場発表だったが、その後激しい雨が降り続き、1Rの時点で一気に不良まで悪化していた。

5枠8番のウィンターブリーズはC.ルメール騎手を背に好スタートを切るも、内からオーケーエースがハナを主張して12.7-11.2(23.9)。最初の400mは速めの入りとなったが、無理せず2番手を追走した。

その後も12.4-12.4というラップが続き、800mを過ぎてから11.7とペースアップして1000mの通過は1:00.4。ここから前2頭が後続を引き離していく展開となり、4角の残り400m地点でオーケーエースが脱落する。

ウィンターブリーズも同じように苦しくなっても不思議ではないペースだったが、こちらは馬なりのまま直線へ。最後までルメール騎手の手は動かないまま、4角6番手から必死に追ってきたノシェリーに3馬身差をつける圧巻の走りを披露した。

勝ちタイムは1:50.0で、これまでの中山ダート1800mの2歳レコードを1.9秒も更新。不良馬場だったという点を考慮しても破格のタイムと言っていいだろう。

ダートへの適性の高さを証明するとともに、田中博康厩舎からまたもダート界のスター候補が誕生。来年のダート三冠路線の有力候補としてだけでなく、海外遠征も視野に入ってくるだろう。レモンポップ、ミッキーファイト、ナルカミ、フィンガーといった厩舎の先輩に続く活躍が期待できそうだ。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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