【スプリンターズS】同年のオーシャンS連対馬は複回収率195% データで導く穴馬候補3頭

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データで見る「穴候補3頭」
今週は秋のGⅠ開幕戦・スプリンターズステークスが行われる。トリッキーな中山芝1200mを舞台に現役屈指のスピード自慢たちが覇を争う一戦だ。
展開や枠順による紛れが生じやすく、伏兵の好走も珍しくないのがこのレース。ここ10年で8番人気以下の馬が3勝を挙げ、8頭も馬券に絡んでいる。そんな波乱の立役者となるのはどの馬か、様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
「オーシャンSの連対馬」が複勝率5割超え ペアポルックス
1頭目はペアポルックス。今年の2月には今回と同じ中山芝1200mのオーシャンSで鮮やかなイン突きを決め、待望の重賞制覇を果たした。

オーシャンSはスプリンターズSを予想する上でキーとなる重賞。舞台が同じだけあってつながりが強く、過去10年で「同年のオーシャンS連対馬」は【1-3-1-4】複勝率55.6%、単回収率225%、複回収率195%と大活躍だ。
より細かく言えば、オーシャンSの1着馬が【1-3-0-2】、2着馬が【0-0-1-2】。今年は1着ペアポルックス、2着レイピアどちらもエントリーしているが、着順通りペアポルックスの方を優先したい。
ペアポルックスはこれまでGⅠでは結果が出ていないが、昨年のスプリンターズS(13着)は出負けしてほぼ最後方から、4角は大外を回して上がり32.8秒をマークした。前残りの展開に泣いたものと割り切れる。
前走の高松宮記念(10着)も中京芝1200mの8枠17番は不利すぎるし、4角では膨れてきたレッドモンレーヴに弾かれる場面もあった。どちらも上手く運べたものとは言い難い。ルガルやママコチャに勝った実績からして、ロスなく立ち回ればGⅠでも通用の能力はあるはずだ。
春GⅠからの直行ローテが好成績 ワールズエンド
2頭目はワールズエンド。5歳となった今年は京王杯スプリングカップを逃げ切って重賞タイトルを獲得。続く安田記念でもクビ差2着と好走し、そこから直行で初の1200m戦に臨む。
例年、サマースプリントシリーズからの続戦、もしくは本番前にキーンランドCやセントウルSをひと叩きした馬が多くなるスプリンターズSだが、データ的には「春GⅠから直行」というローテの方が断然いい。

過去10年で、前走が国内GⅠだった馬は【3-2-1-8】複勝率42.9%、複回収率153%。これだけでも優秀だが、おまけに「同年に重賞勝利」の実績もあると【3-2-1-2】同75.0%、複回268%まで跳ね上がる。
今年は前記のペアポルックスや桜花賞馬スターアニスなど該当馬が複数いるが、ここではワールズエンドに注目した。前進気勢が強く、1400mでも折り合いが難しいくらいの馬。安田記念から400mの距離短縮はむしろプラスに出るのではないか。
高齢でも衰えないスクリーンヒーロー産駒 ウインカーネリアン
最後は昨年覇者のウインカーネリアンを取り上げる。直近のスプリントGⅠ馬にもかかわらず、春の高松宮記念は7番人気止まり。前走はGⅢのキーンランドCでも3番人気に甘んじた。9歳という年齢が嫌われてか、実績ほど人気にならなかった印象がある。

ただ、高齢になってからの頑張りはスクリーンヒーロー産駒の真骨頂だ。JRA(平地)での通算成績を見ると、8歳以上のスクリーンヒーロー産駒は【3-1-8-55】で複勝率17.9%ながら、単回収率132%、複回収率104%はどちらも黒字域に入っている。
このうち、前走時点で10番人気以下の馬は【0-0-1-38】とさすがに陰りも見えるが、同9番人気以内なら【3-1-6-16】複勝率38.5%、複回収率230%だった。戦績が崩れて全くの不人気になるとV字回復はなかなか難しいが、それまでは簡単に見限らない方がいい。
ウインカーネリアン自身、前哨戦のキーンランドCで5着だった昨年に対し、今年はより重い59キロを背負って3着と着順を上げてきた。スプリンターズS1着、高松宮記念3着の馬が年齢で敬遠されて4~6番人気くらいの想定ならオイシイ人気と言えるだろう。今が全盛期という姿を見せつけてほしい。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
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