【スワンS】得意の京都芝1400mで連覇へ 京大競馬研の本命はオフトレイル
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【スワンS】得意の京都芝1400mで連覇へ 京大競馬研の本命はオフトレイル

7時間前
京都大学競馬研究会
スワンS 上がり3F5位以内馬の成績(京都開催の直近10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

スプリンターとマイラーが混在する難解な一戦

10月12日(月)にスワンS(GⅡ)が行われる。勝ち馬にはマイルCSの優先出走権が与えられる一戦に、昨年の勝ち馬オフトレイルをはじめ、白鳥のように秋の大舞台へ羽ばたこうとする実力馬18頭が集まった。1400mということもあり、スプリンターとマイラーが混在する非常に難解なレースだ。

以下では、本レースが行われる京都芝1400m(外回り)のコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

地力の高い差し馬が順当に好走しやすい条件

まずは京都芝1400mのコース形態をみる。2コーナー出口付近からスタートし、初角までの距離は約510m。外回りを使用する。向正面半ばから徐々に坂を上り、3コーナーで頂上を迎え、そこから4コーナー終わりまで下る。最後に404m(Aコース使用時)の平坦な直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約510mと長いこと。先手争いは長引きやすい。その後は3コーナーを頂上として下り坂であり、ペースが緩む地点がない。全体としてスタートからゴールまで淀みないラップが続くタフなコース形態だ。先行負荷は大きい。

また、軽い芝のおかげで後続も脚を使わずに追走してくる。速いペースの割に馬群が凝縮しやすい。先行勢が十分なリードを築けない状態で最終直線を迎えることが多い。

先行勢が粘り込むには3、4コーナーでリードを保つための早仕掛けをして、持続力勝負に持ち込むしかない。しかしそれまでの先行負荷もあり、持続力勝負を得意としない馬や、地力のない馬は直線半ばでいっぱいになる。

したがって、道中は中団から後方を追走し、速い上がりを使うことができる地力の高い差し馬が順当に好走しやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。

開幕2週目の馬場で前残りに注意

スワンSの上がり3F5位以内馬成績,ⒸSPAIA


<スワンS 上がり3F順位別成績>
5位以内
【7-7-7-33/54】
勝率13.0%、連対率25.9%、複勝率38.9%
単勝回収率77%、複勝回収率124%
※京都開催の直近10回

スワンSにおける上がり3F5位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。連対馬20頭中14頭、馬券に絡んだ30頭中21頭を該当馬が占めている。どの位置で競馬をするにせよ、メンバー上位の末脚を使うことが重要だ。

ただ、今年は昨年に引き続き開幕から2週目の施行となる。地力次第では速い上がりを持たない先行馬の残り目にも十分注意したい。この点については次の展開予想で検討していく。

先行馬が手薄な一方、緩い流れにはなりにくい展開

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が5頭と、出走馬全18頭に対してそこまで多くない。

ただ、ショウナンザナドゥが先手を主張し、安定した先行力があるエリカエクスプレスなどが競る形になれば緩いペースは考えにくい。序盤のペースが上がりやすいコースと相まって前半600mは33秒台から34秒台前半で流れるとみる。

この展開で恵まれるのは中団を追走し、速い上がりを使って抜け出すことができる地力の高い差し馬だ。ある程度ポジションを取る追走力も重要となる。

また、先行馬にとっては距離短縮も有利に働く展開となる。差しが届きやすいコース形態とはいえ、最後方大外からまとめて一気に差し切るのは至難の業だ。各馬の地力を比較した上で、中団前目から堅実な末脚を使える馬を中心に印を打っていく。

武者修行帰りの鞍上にも期待

◎オフトレイル
常に中団から運べる安定した追走力があり、堅実な末脚を使える。前走の安田記念は前半600m34.5秒の比較的スローペースで、4角3番手以内馬が1、2、4着に残る前有利な展開。8番手追走から上がり3F33.3秒の脚を使い0.2秒差6着と、着順、着差以上に評価できる内容だった。2着同着ワールズエンドは次走スプリンターズSで2着、4着馬は毎日王冠1着とGⅠらしいハイレベル戦であり、今回のメンバーでも地力は最上位と評価する。

1400m戦では一度も馬券内を外したことはなく、スワンSは昨年1着、一昨年2着。京都は最も得意な舞台だ。ハイペースが想定される今回、距離短縮も大きなプラス材料。オーストラリアでの武者修行から帰ってきた菅原明良騎手の継続騎乗も心強い。連覇にも期待して本命を打つ。

◯マイネルチケット
こちらも安定した追走力と堅実な末脚が最大の武器。前走のパラダイスSは前半600m34.9秒のスローペースで前有利な展開を4角6番手から上がり2位の脚を使って勝利した。2着とはタイム差なしだが、直線で前が壁になり進路を変更したロスと展開不利を考えれば着差以上に評価できる。

3着に好走した京王杯SCの勝ち馬(ワールズエンド)が2走連続でGⅠ2着だったように、近走の相手関係からも地力は上位だ。3走続けて1400mを使って追走ペースに慣れているのも大きい。中団前目からスムーズに脚を使えれば順当に好走可能とみる。

▲レザベーション
前走の京成杯AHは4か月の休養明けで出負けした。先行して粘り強さを発揮する本来の競馬ができず11着。強みを生かし切れておらず、大きく評価を下げる敗戦ではない。

2走前のNHKマイルCはハイペース、差し有利な展開を先行して0.5秒差6着と優秀な内容。その勝ち馬で次走新潟記念2着のロデオドライブにはニュージーランドTで勝利している。今回のメンバーでも上位に食い込むだけのポテンシャルは十分にある。

叩き2走目で本来の先行力を取り戻し、距離短縮を生かして持ち前の粘り強さを発揮すればチャンスは大いにある。また、同じ3歳のダイヤモンドノットとの比較で、高いオッズ妙味が見込まれる。

△ジョイフルニュース
1800mから距離短縮の先行馬。前走の福島牝馬Sは前半1000m58.8秒のハイペースを3番手で先行。4角7番手以下馬が1、3、4着に来る差し有利な展開で0.2秒差2着だった。着順、着差以上に優秀な走りだ。

この距離でもメンバー上位のテンの速さがあり好位から運べる。スムーズな追い出しから400mの距離短縮を生かした粘り強さを発揮できれば好走可能とみる。

×ワイドラトゥール
GⅠでは厳しい結果が続いているが、2、3走前の重賞では馬券外といっても大きくは負けていない。京都芝1400mは2勝を挙げ、昨年のスワンSでも2着に好走している得意な舞台。オッズ妙味も見込まれる今回、休養明けでの一変に期待して押さえたい。

×エリカエクスプレス
開幕2週目の馬場と400mの距離短縮であれば十分に残し得る先行馬。ヴィクトリアマイルの相手関係と内容から地力は上位だ。直近3走がいずれも4着という点からオッズ妙味にも期待したい。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。

▽スワンS予想▽
◎オフトレイル
◯マイネルチケット
▲レザベーション
△ジョイフルニュース
×ワイドラトゥール
×エリカエクスプレス

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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