【注目2歳馬】サートゥルナーリア産駒サトノカグラ 「ラスト10.9-10.8」究極の瞬発力勝負を差し切る
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【注目2歳馬】サートゥルナーリア産駒サトノカグラ 「ラスト10.9-10.8」究極の瞬発力勝負を差し切る

2026/10/14 12:00
三木俊幸
10月2週目の注目2歳馬サトノカグラ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

サートゥルナーリア産駒は世代最多タイの15勝

週末に撮影したレースから最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。10月2週目、東京競馬場では強い日差しが照りつける好天のもとでレースが繰り広げられた。今回は3日間開催初日の10日・5Rに組まれた芝1800m新馬戦を制したサトノカグラを紹介する。

父のサートゥルナーリアは12日の開催を終えた時点で、エフフォーリアと並んで今年の2歳世代トップタイとなる15勝と絶好調。母サトノアクシスは現役時代1戦して4着という成績に終わったものの、セレクトセールで1億円超という高額で取引された期待馬だった。 JRAで競走馬登録された兄姉は、ここまで目立った活躍はみせていないが、いずれも本馬と同じく「サトノ」の冠名でお馴染み、里見治氏が所有している血統でもある。

当日の馬体重は490kgで、単勝3.5倍の2番人気。青鹿毛で均整の取れた馬体をしていたものの、パドックでは終始馬っ気を出して周回。幼さものぞかせながらレースを迎えた。


10月2週目の注目2歳馬サトノカグラ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


1000m通過1:04.8の超スローペース

スタートはやや出遅れ気味も、1番枠から二の脚を利かせてハナを奪いそうな勢いをみせた。しかし200mを通過したところで、外からリカジョンファンクとアスクゴクジョウを行かせてうまく3番手に控えられた点がこのレースのキーポイントとなった。

途中からリュウゴリーベがポジションを押し上げたことで、3頭ずつが並んだ2列目インコースの4番手に下げ、1000m通過は1:04.8の超スローペース。13.3-12.2-12.9-13.3-13.1と13秒台のラップが3回も記録された後も12.9と続き、残り600mを迎えたところで一気にペースアップして直線へ。レース上がり32.9、11.2-10.9-10.8というラップからも、2番手から手応えよく抜け出した1番人気のアスクゴクジョウがそのまま押し切っても不思議ではないペースだった。

そうしたなかで、残り250mまでスムーズに進路が開かずに追い出しを待たされる状況だったが、鞍上のC.ルメール騎手が右ムチを入れると一段とギアが上がる。残り50mで差し切るとそのまま1馬身突き放した。勝ちタイムは1:50.6と遅いが、ラスト10秒台が続く加速ラップにもかかわらず、上がり32.7を記録して捉え切ったところに大きな価値がある。

距離に関しても2000mまでは問題なさそうな印象。サートゥルナーリア産駒の特徴でもある瞬発力を武器に、重賞戦線での活躍が期待される。

2着に敗れたアスクゴクジョウもゴール前で止まっている感じはなく、後続には3馬身半差をつけていることからも、このレースに関しては相手が悪かったというしかない。さすがセレクトセールで2億3100万円という値段がついただけのことはあると思わせる馬で、すぐに勝ち上がれる素質はある。上のクラスでも再び対戦する機会はありそうだ。

《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。

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