【富士S】安田記念組は”複勝率50%超” 前走の雪辱期すトロヴァトーレに期待

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は10月17日(土)に東京競馬場で行われる富士ステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった14頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:ローテーションごとの好走パターン

富士Sはマイルチャンピオンシップの前哨戦という立ち位置だ。そのため、春の安田記念から夏を休養にあて、ここで本格始動する馬や、夏競馬で好走し、さらなる飛躍を目指す馬など、さまざまなステージから出走がある。
過去10年のデータを見ると、勝利数、勝率、複勝率のいずれもトップなのが前走安田記念組。【4-6-1-10】で単勝回収率92%、複勝回収率90%。着順が悪かった馬の好走もあり、安田記念組というだけで買い材料となる。
また、前走関屋記念組は【3-0-1-8】で、安田記念組に次ぐ勝ち馬を輩出している。近年も2016年ヤングマンパワー(関屋記念1着)、2021年ソングライン(関屋記念3着)が富士Sを制した。今年は同レースから2頭が特別登録しており、なかでも勝ち馬アンパドゥにチャンスがありそうだ。
続いて京成杯オータムハンデキャップ組が【1-1-1-17】で、勝ち馬を含む3頭が馬券圏内に好走している。ただし、この3頭はいずれも同レースで馬券に絡んだ馬だった。今年はファンダムが登録されているが、前走4着でわずかに好走データから外れる。
その他のレースで勝ち馬を輩出しているのはヴィクトリアマイル、札幌記念の2レース。今年はこの2レースからの特別登録はない。
例年に比べるとメンバーが薄く、安田記念組に奮闘を期待したい。上位人気が想定されるアドマイヤズームは、過去10年で3頭しか例のないマイラーズカップからの臨戦。ここがどう出るかがポイントになるだろう。
【前走安田記念、関屋記念からの出走予定馬】
・ウォーターリヒト
・トロヴァトーレ
・アンパドゥ
・ファーヴェント
前走内容:トロヴァトーレの安田記念
トロヴァトーレの前走は安田記念9着。2番人気に支持されていたが期待に応えることはできなかった。今年の安田記念は前半4Fが46.1秒、後半4Fが46.0秒でほぼフラットなミドルペース。自力が問われるレースだった。
本馬の敗因は2つ。1つ目は枠順だ。大外枠を引いてしまい、広い東京コースで終始外を回るロスの多い競馬を強いられた。
2つ目はポジション。大外枠だけならまだしも、スタート直後に外へよれて後方からの競馬になったのも痛かった。ルメール騎手も展開が向かなかったという趣旨の発言をレース後にしており、本馬にとっては苦しいレースだった。
それでも直線は伸びていたので、今回のメンバーなら、勝ち負けに絡める能力は十分にある。
血統解説:トロヴァトーレ

・トロヴァトーレ
日本での牝祖は3代母ソニンク。ソニンクといえば有名な牝系でロジユニヴァース、ソングライン、ディアドラなど多数のGⅠ馬を輩出している名門一族。ファミリーの特徴としてはパワーがあり、タフな馬場や急坂コースが得意で、成長力もある。
本馬は叔母にディアドラがおり、半兄のライツフォル(父ミッキーアイル)はJRAのダートで5勝しOP勝ちもある実績馬。活力は十分あり、重賞級の能力を持ち合わせている。
ライツフォルは元々パワーのある牝系で、ミッキーアイル産駒の牡馬のためダートに出たが、レイデオロ産駒の本馬は芝向きに出ている。
本来、高速決着が得意なタイプではなく、時計のかかる馬場が向くタイプ。それでも高速馬場で行われた今年の東京新聞杯で勝利した経歴を持っており、間違いなく成長している。それなりに消耗するレース展開となれば、本馬がまず浮上してくる。
Cアナライズはトロヴァトーレを推奨
今回のCアナライズはトロヴァトーレを推奨する。
前走は枠順の段階から運に見放され、ゲートが開いてからも出遅れて外の後方待機と全てが噛み合わなかった。
それでも、9着にまとめたのは能力の高さの証。3走前の東京新聞杯と同じだけの走りができれば、メンバーレベル的に好勝負必至だ。
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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