「単複回収率130%以上」武豊騎手が狙い目 京都芝2000mコースをデータ分析

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秋華賞の舞台、京都芝2000mを分析
今週末は京都芝2000mを舞台に牝馬三冠の最終戦、秋華賞が開催される。今年は、無傷の4連勝でローズSを制したモンローウォーク、オークスでクビ差の2着に好走したドリームコア、紫苑Sを制したマスターソアラなど、桜花賞馬・オークス馬が不在ながらも、実力馬が顔をそろえた。
そこで今回は、秋華賞や京都2歳S(GⅢ)の舞台となるこの京都芝2000mコースの特徴を、データから探っていく。なお、使用するデータは、特記がない限り京都競馬場リニューアル後の2023年4月22日~2026年10月12日とする。
まずはコース紹介。メインスタンド前からスタートし、内回りコースを使用する。最初のコーナーまでの距離は約300mと比較的短く、序盤の位置取りが重要になる。
1~2コーナーは平坦で、向正面から京都名物の坂を上り、3~4コーナーにかけて一気に下る(コース全体の高低差は3.1m)。最後の直線は平坦で、328.4m(Aコース時)と短い。先行力や器用さが問われるコース形態となっている。
内枠の過信は禁物、回収率は外枠優勢

<京都芝2000m・枠別成績>
1枠【17-19-15-142】
勝率8.8%/連対率18.7%/複勝率26.4%/単勝回収率33%/複勝回収率58%
2枠【19-20-15-149】
勝率9.4%/連対率19.2%/複勝率26.6%/単勝回収率77%/複勝回収率66%
3枠【16-21-19-159】
勝率7.4%/連対率17.2%/複勝率26.0%/単勝回収率34%/複勝回収率71%
4枠【25-22-18-163】
勝率11.0%/連対率20.6%/複勝率28.5%/単勝回収率106%/複勝回収率72%
5枠【23-22-16-187】
勝率9.3%/連対率18.1%/複勝率24.6%/単勝回収率72%/複勝回収率91%
6枠【17-18-23-201】
勝率6.6%/連対率13.5%/複勝率22.4%/単勝回収率33%/複勝回収率65%
7枠【30-20-30-209】
勝率10.4%/連対率17.3%/複勝率27.7%/単勝回収率123%/複勝回収率78%
8枠【21-26-33-218】
勝率7.0%/連対率15.8%/複勝率26.8%/単勝回収率56%/複勝回収率94%
※集計期間:2023年4月22日〜2026年10月12日
まずは枠順別成績について見ていく。コーナー4つの内回りコースは内枠有利のイメージが強いが、京都芝2000mのデータに限るとそうは言い切れない。枠別成績を内外で比較すると以下の通り。
・1~4枠:複勝率26.9%/単勝回収率64%/複勝回収率67%
・5~8枠:複勝率25.5%/単勝回収率72%/複勝回収率82%
複勝率にはほとんど差がない一方、回収率では外枠が優勢だ。特に1枠は複勝率26.4%と平均的ながら、単勝回収率33%、複勝回収率58%と、ほかの枠と比べて低調。「コーナー4つの内回り=内枠有利」というイメージが先行し、内枠の馬が過剰に人気を集めている可能性がある。
開催時期や馬場状態の影響もあるだろうが、秋華賞に絞ってもここ2年は外枠の好走が目立つ。24年は6枠のボンドガールが2着、8枠のステレンボッシュが3着。25年は6枠のエンブロイダリーが勝利し、5枠のエリカエクスプレス、8枠のパラディレーヌが続いた。
人気を見ても、2着ボンドガール、エリカエクスプレスはともに5番人気、パラディレーヌは6番人気と、中穴が外枠から馬券に絡んでいる。今年の秋華賞でも、外枠には注目したい。
基本は前有利、末脚自慢も軽視禁物

<京都芝2000m・脚質別成績>
逃げ【31-25-17-106】
勝率17.3%/連対率31.3%/複勝率40.8%/単勝回収率162%/複勝回収率121%
先行【79-70-72-357】
勝率13.7%/連対率25.8%/複勝率38.2%/単勝回収率104%/複勝回収率92%
差し【37-54-51-452】
勝率6.2%/連対率15.3%/複勝率23.9%/単勝回収率41%/複勝回収率79%
追込【13-12-24-489】
勝率2.4%/連対率4.6%/複勝率9.1%/単勝回収率24%/複勝回収率31%
マクリ【8-7-5-22】
勝率19.0%/連対率35.7%/複勝率47.6%/単勝回収率131%/複勝回収率168%
※集計期間:2023年4月22日〜2026年10月12日
次に脚質別成績について。コース紹介で触れた通り前有利の傾向で、好走率、回収率ともに逃げ馬や先行馬が優秀だ。特に逃げ馬は単複回収率どちらもプラス域をマークしている。基本的には、前に行ける馬を中心に馬券を組み立てたい。
ただし、先行馬だけで馬券を組むのは早計だ。差し、追込馬も3着以内の4割弱を占めており、展開次第では後方からも届く。
また、前走の上がり3F順位を見ると、上がり2位以内の馬は複勝率40%超と好成績。特に3勝クラス以上の上級条件で、上がり最速だった馬は複勝率45.0%、複勝回収率105%を記録している。
秋華賞でも、昨年こそ3角通過2番手以内の2頭でワンツーだったが、24年は前走上がり最速馬が3着以内を独占した。末脚を伸ばせるタイプも押さえておきたい。
アタマ狙いで期待、キズナ産駒

<京都芝2000m・ピックアップデータ>
武豊騎手【12-7-5-20】
勝率27.3%/連対率43.2%/複勝率54.5%/単勝回収率130%/複勝回収率138%
キズナ産駒【23-8-4-91】
勝率18.3%/連対率24.6%/複勝率27.8%/単勝回収率112%/複勝回収率65%
上村洋行厩舎【7-6-6-29】
勝率14.6%/連対率27.1%/複勝率39.6%/単勝回収率130%/複勝回収率79%
※集計期間:2023年4月22日〜2026年10月12日
最後に、京都芝2000mのピックアップデータを3つ紹介する。
■武豊騎手
京都コースを「俺の庭」と表現したこともある武豊騎手は、好走率、回収率ともに非常に優秀。単複回収率はともにプラス域をマークしており、馬券的な妙味も十分だ。
脚質別に見ると、逃げ【2-4-0-2】複勝率75.0%、複勝回収率167%、追込【4-1-2-5】複勝率58.3%、複勝回収率272%と、極端な脚質での成績が目立つ。また、上がり3位以内では【11-4-5-1】と、ほぼ確実に馬券に絡んでいるように、末脚を引き出す腕に長けている。秋華賞では、前走の紫苑Sを差し切ったマスターソアラとコンビを組む予定だ。
ほかでは、以下の騎手にも注目したい。
・川田将雅騎手【23-12-11-17】複勝率73.0%、複勝回収率109%
・C.ルメール騎手【6-3-4-11】複勝率54.2%、複勝回収率84%
・戸崎圭太騎手【1-0-2-1】複勝率75.0%、複勝回収率170%
川田騎手は秋華賞での騎乗予定はないが、期間内最多の23勝を挙げ、圧倒的な数字を残している。このコースで川田騎手の騎乗馬を見かけたら、まず押さえておきたい。
今年の秋華賞で最も注目を集めるであろうモンローウォークとコンビを組む戸崎騎手は、騎乗数こそ少ないが、大崩れしていない。秋華賞3連覇がかかるルメール騎手も複勝率50%超と安定。今年はドリームコアで勝利を狙う。
■キズナ産駒
種牡馬別ではキズナ産駒が圧倒的。期間内で23勝を挙げ、2位のエピファネイア産駒に9勝差をつけて堂々のトップに立つ。勝率、単勝回収率の高さが示す通り、アタマ狙いで期待したい。
今年の秋華賞では、エンネ、ドリームコア、モンローウォーク、ラベルセーヌの4頭が該当。有力候補がそろっており、勝ち馬はこの中から出る可能性も十分にある。
ほかにも、レイデオロ産駒、ロードカナロア産駒、ブリックスアンドモルタル産駒などが単勝回収率100%超を記録。ロードカナロア産駒のギャラボーグも秋華賞に参戦予定だ。
■上村洋行厩舎
調教師別では、上村洋行厩舎の単勝回収率130%が目を引く。1番人気では【3-3-1-2】複勝率77.8%と安定感を見せる一方、5番人気以下でも【2-1-3-13】単勝回収率241%、複勝回収率106%と、人気薄での一発も見逃せない。秋華賞ではモンローウォークを送り出す。
ほかでは、以下の調教師にも注目したい。
・杉山晴紀厩舎【11-8-10-28】複勝率50.9%、複勝回収率91%
・池添学厩舎【4-11-5-19】複勝率51.3%、複勝回収率158%
杉山晴紀厩舎は期間内最多の11勝を挙げ、2回に1回は馬券に絡む安定感がある。特徴的なのは、ノーザンファーム生産以外の馬で【9-7-8-20】複勝率54.5%、複勝回収率107%と、さらに数字を上げている点。秋華賞ではこの条件に合致するギャラボーグが出走する。
池添学厩舎は2着数が期間内最多の11回と目立つ。複勝回収率158%と高水準であり、馬連やワイドなど連系の馬券で狙うのが面白い。
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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