【秋華賞】差し有利の展開を地力でねじ伏せる 京大競馬研の本命はモンローウォーク
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【秋華賞】差し有利の展開を地力でねじ伏せる 京大競馬研の本命はモンローウォーク

2026/10/18 06:00
京都大学競馬研究会
秋華賞 上がり3F5位以内馬の成績(京都開催の直近10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

牝馬三冠の最終戦・秋華賞

10月18日(日)に秋華賞(GⅠ)が行われる。今年もあっという間に3歳牝馬の三冠目を迎えた。春の二冠を勝利した2頭が不在ではあるものの、前哨戦ローズSをデビューから4連勝で快勝したモンローウォークをはじめ、世代を代表する実力馬17頭が揃った。

以下では、本レースが行われる京都芝2000mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

距離延長馬が多い秋華賞ならではの特徴

まずは京都芝2000mのコース形態をみる。正面スタンド前直線からスタートし、初角までの距離は約300m。平坦な1~2コーナーを回り、向正面半ばから上り坂。内回りコースを使用し、3コーナーを頂点として一気に下る。最後は328m(Aコース使用時)の平坦な直線が待ち構えている。これが今回のコースレイアウトだ。

初角までの距離が短いコースで本来は先手争いが長引きにくく、最も加速する2F目にはコーナー、向正面には上り坂とペースは落ち着きやすいコース形態となっている。ただし、秋華賞に限ってはひと味違う。例年、阪神JFや桜花賞後にマイル路線へ進み、ここへ距離延長で出走する馬が少なくない。これがコース形態以上に序盤のペースに大きな影響力を持つ。

マイル戦で難なく先行できる馬が揃って序盤から競る形になれば、コース形態など関係なくハイペースとなる。これを裏付けるように、秋華賞(京都開催の直近10回)において1000m通過が60秒を切らなかったのは2023年のみ。他9回は全て57~59秒台で流れていた。このことは秋華賞の大きな特徴として押さえておきたい。

このように序盤、中盤で淀みないラップを刻むため、先行負荷は大きい。先行勢が十分なリードを作れない状態で最終直線を迎えることがほとんどだ。先行勢が粘り込むには、リードを保つための早仕掛けから持続力勝負に持ち込むしかない。しかしそれまでの負荷もあり、持続力勝負を得意としない馬や、地力のない馬は直線半ばでいっぱいになる。

したがって、道中は中団から後方を追走し、メンバー最上位の上がりを使うことができる地力の高い差し馬が順当に好走しやすい。これが秋華賞のレースの質だ。

追走力とメンバー上位の末脚が求められる舞台

秋華賞の上がり5位以内馬成績,ⒸSPAIA


<秋華賞 上がり3F順位別成績>
5位以内
【9-7-7-30/53】
勝率17.0%、連対率30.2%、複勝率43.4%
単勝回収率73%、複勝回収率113%
※京都開催の直近10回

秋華賞における上がり3F5位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。勝ち馬10頭中9頭、連対馬20頭中16頭を該当馬が占めている。昨年こそ4角1、2番手の馬が連対したが、同10番手以下から上位の上がりを使った馬が3、4、5、7着と善戦している。どの位置から競馬をする場合でも、メンバー上位の末脚を使うことが求められる。

また、同時に必要とされるのは追走力。どんなに強烈な決め手があっても、328mの平坦な直線で最後方から差し切るのは至難の業だ。これまでの勝ち馬を見ても4角5~9番手付近から末脚を使う競馬がベストだ。ハイペースでも中団で運べる追走力も重視する。

今年は昨年に引き続き、以前の2週目ではなく3週目のAコースで施行される。地力の高い差し馬が好走しやすいレースの質は例年より強まる。ここにも注意して印を打っていく。

先行馬と距離延長馬が多数のメンバー構成

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が8頭と、出走馬全17頭に対して多い。

ローズSで緩みない流れを難なく先行したモンローウォークや、マイルから距離延長となる逃げ馬テイエムアイランを中心に先手争いが起きることを考えればハイペースは必至だ。

この展開で恵まれるのはやはり中団~後方を追走し、メンバー上位の末脚を使うことができる地力の高い差し馬だ。例年通り、追走力も問われるだろう。

地力にもよるが、メンバー強化の中で先行脚質の距離延長馬が最後まで残し切るのは簡単ではない。また、後方脚質の距離短縮馬も前を捉えきるポジションを取れなければ厳しい。各馬の地力と位置取りも踏まえて印を調整したい。

地力最上位でさらなる上積みに期待

◎モンローウォーク
前走のローズSが衝撃の内容。好スタートから1000m通過58.9秒の速い流れを2番手で追走。直線では早めに抜け出すもまだ馬なりで、残り200m付近で追い始め、上がり最速の脚を使い2着に0.5秒差をつけた。不利な展開を先行して難なく突き放した点と最後の余力の残し方を見ても、地力が一枚以上抜けていた。

2走前のかもめ島特別は重馬場をものともせず2番手で先行。これも直線早めに抜け出すとほぼ馬なりで上がり最速、0.6秒差の快勝。その2着馬は次走紫苑Sで今回の上位人気想定馬を相手に4着と善戦している。

近走の内容、相手関係を考えても今回のメンバーで最上位の地力を持つ。現時点で能力の底を全く見せておらず、さらなる上積みにも期待できる。地力の高い差し馬を評価したい展開とはいえ、この馬なら前からでも残し切れる。好スタートから好位を追走し、早めに抜け出す競馬で持ち前の末脚を発揮できれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。

◯タイセイボーグ
秋華賞での復活に期待。前走のローズSは6か月の休養明けで1000m通過58秒台の流れを大外枠から先行する競馬。終始外を回され続け、直線では失速し2.6秒差12着に終わった。上がり3Fも最下位と明らかに本来の走りができなかった敗戦で度外視可能だ。

2走前のチューリップ賞は前半600m36.0秒のスローペースを9番手で追走。前がかなり残りやすい展開で大外を回り、上がり2位の脚で差し切った。着差以上に力強い内容で、2、3着馬は次走桜花賞6、5着と相手関係からも評価できる。

安定した追走力と堅実な末脚が最大の武器であり、ここは中団で脚を溜める競馬に期待したい。叩き2走目で状態は上向き。本来のポテンシャルを最大限発揮すればチャンスがある。さらに、前走の大敗でオッズ妙味が見込まれる。

▲ラベルセーヌ
メンバー上位の末脚を秘める一頭。前走の三面川特別は中団で折り合いを欠くことなく追走。スムーズな追い出しから上がり3F32.3秒の鋭い末脚を使い快勝した。勝ち時計、上がりともに同日に行われたOPクラス・関越Sの勝ち馬と遜色なく、高く評価できる。

既走馬相手の初出走となった未勝利戦も前日の中山牝馬Sより0.1秒速い勝ちタイムで上がりも優秀。キャリア初戦から重賞級の片鱗をのぞかせていた。道中は中団~後方を追走し、外目に持ち出して持ち前の鋭い末脚を発揮できれば好走可能だ。

△エンネ
前走のローズSは位置取りが大きく改善した一戦。スタートはまずまずも二の脚が速く4番手で先行できた。ただ、序盤の脚は末脚とのトレードオフで、最後は伸びきれず0.5秒差2着。それでも後方から追い込み一辺倒ではないと示した内容で高く評価できる。

オークスの内容を見ても世代最上位の末脚を持つことは間違いない。前走で見せた二の脚の速さと追走力を発揮し、中団後方で運べれば前を捉えることができる。

×カナルサンマルタン
前走のスイートピーSはラスト3F11.5-11.1-10.9の加速ラップを上がり2位で勝利。紫苑S2着サムシングスイートに完勝で高く評価できる。新馬戦もNHKマイルC勝ち馬ロデオドライブに僅差とポテンシャルは十分。オッズ妙味も見込まれる。

×ドリームコア
オークス2着馬。安定した先行力があり、モンローウォークをマークする形で運ぶのが理想だ。また、前に行く馬の中では有利なローテーションで臨める。秋華賞3連覇がかかる鞍上C.ルメール騎手の好騎乗と叩き2走目での上積みに期待したい。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。

▽秋華賞予想▽
◎モンローウォーク
◯タイセイボーグ
▲ラベルセーヌ
△エンネ
×カナルサンマルタン
×ドリームコア

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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