【菊花賞】「皐月賞5着以内でダービー10着以下の馬」は複回収率258% データで導く穴馬候補3頭

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データで見る「穴候補3頭」
今週日曜の京都メインは菊花賞。淀の3000mを舞台に争われる牡馬クラシックの最終戦だ。今年はなんといってもロブチェンの三冠達成なるかに注目が集まる。
全馬未知の長距離戦ゆえに波乱もしばしば起きるレース。過去10年で7番人気以下の馬券絡みは9頭、つまりだいたい1年に1頭くらいは人気薄が3着以内に入ってくる。というわけで、今週も様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
ダービーよりも皐月賞の着順を重視せよ アスクエジンバラ
1頭目はアスクエジンバラ。ホープフルステークスではロブチェンと0.2秒差の3着、皐月賞でも0.3秒差の4着と善戦した実績がある。

毎年触れる話だが、菊花賞は皐月賞の結果と強い相関を示す。
過去10年で皐月賞の5着以内馬は【5-2-4-11】複勝率50.0%、複回収率127%。6着以下なら【0-2-1-37】同7.5%、複回22%と明確に差が出ている。
一方、日本ダービーの5着以内馬は【3-3-3-16】複勝率36.0%、複回収率63%。6着以下は【2-3-2-42】同14.3%、複回57%。ダービーの着順もよいに越したことはないが、皐月賞着順に比べるとファクターとしての重要度は下がる。直線の爆発力重視になるダービーより、操縦性と持続力重視、いわば「器用でしぶとい馬」が走る皐月賞の方が、菊花賞と質的に近いのだと考えられる。
また、皐月賞で5着以内→ダービーで10着以下という戦績をたどった馬は【1-1-1-2】で複回収率258%だった。過去10年からは外れるが、今から11年前のキタサンブラックも皐月賞好走からダービーで大敗し、菊花賞を5番人気で制した。ダービーでの負けで人気を落とした馬はむしろ馬券的妙味ありだ。
今年は皐月賞4着、ダービー10着のアスクエジンバラがまさに合致する。セントライト記念が物足りなかった気もするが、休み明け、渋った馬場での0.3秒差なら悲観する必要はないだろう。一度叩いての巻き返しに期待だ。
ノーザンファーム産の小型馬を狙え バステール
2頭目はバステール。春には弥生賞を制し、ダービーではマクリを打って見せ場十分の3着と結果を残した。

クラシックだけあって、菊花賞はやはりノーザンファームの生産馬が強い。過去10年で【6-8-8-52】複勝率29.7%。人気馬ばかり走っているわけでもなく、複回収率も110%と黒字圏内だ。
なかでも狙い目となるのが「小柄な馬」。前走馬体重480kg未満の馬に限ると【4-6-3-15】複勝率46.4%、複回収率170%とさらに信頼度が上がる。一般的に「長距離戦は馬体の小さい馬が有利」と言われがちだが、それがデータにもよく表れていた。
バステールはノーザンF生産で前走時472kg。これでもデビュー以来最高体重で、春は460kg前後で走っていた。中距離では常に最後方付近からの競馬になるが、逆に言えば3000mでも折り合いの心配が要らないタイプである。ここでステイヤーとして開花する可能性は大いにある。
実は長距離向きのコントレイル産駒 コンジェスタス
最後はコンジェスタスを取り上げる。デビュー3連勝で京都新聞杯を制したコントレイル産駒だ。

現役時代は三冠達成も、菊花賞はアリストテレスにかなり苦しめられたコントレイル。そのイメージに反して、産駒は意外とモタモタしたジリ脚タイプが多く、長めの距離で好成績を残している。JRAの芝2400m以上では【10-5-9-33】複勝率42.1%だ。
うち、前走9着以下に大敗した馬を除くと【10-5-9-21】同53.3%、複回120%。さらに「前走を初角5番手以下から運び、距離延長」という臨戦過程であれば【6-1-5-5】同70.6%、複回167%と極めて優秀な成績になる。
該当馬はゴーイントゥスカイ、コンジェスタスの2頭だが、ここでは比較的人気がないであろうコンジェスタスに注目する。
京都新聞杯を含む3連勝はいずれも自身の上がりが35秒台と、消耗戦向きの馬だ。ダービーも神戸新聞杯も力負けというより、瞬発力不足が敗因と解釈すべきだろう。
もちろん馬場とペースにもよるが、3000mならその2戦よりはスタミナが問われる競馬になるはず。一変があっても驚けない。
《ライタープロフィール》
鈴木ユウヤ
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。好きな馬はショウナンマイティとヒガシウィルウィン。
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