【天皇賞(秋)】近5年全勝のトニービン内包馬を狙え 東京で末脚弾ける注目馬2頭
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【天皇賞(秋)】近5年全勝のトニービン内包馬を狙え 東京で末脚弾ける注目馬2頭

2026/10/29 06:00
坂上明大
天皇賞(秋)の血統と傾向,ⒸSPAIA

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傾向解説

特別登録馬17頭と既に9年連続のフルゲート割れが確定している天皇賞(秋)ですが、今年もGⅠ馬5頭をはじめ層の厚い顔ぶれが集結しました。本記事では血統面を中心に、天皇賞(秋)のレース傾向を整理していきます。

大前提として把握しておく必要があるのは、東京芝2000mは日本競馬のド真ん中に位置づけられるコースであるということ。

日本競馬が芝1600~2500mを中心に形成されていることはGⅠの数や賞金額からも明白で、特に東京競馬場に代表されるような直線の長いコースが日本の主流コースと呼べる舞台です。

そして、それは競走馬の生産自体が「強い芝中距離馬」をつくることをメインテーマにしていることを意味し、層が厚いゆえに世代交代のスパンが短いこともメインカテゴリーらしい特徴といえるでしょう。

そのため、過去10年の天皇賞(秋)では6歳以上での好走が1度しかなく、これはジャパンカップでも同じ傾向にあります。また、紛れが少ない舞台設計ゆえに人気決着になりやすいことも、主流条件たる所以といえるでしょう。


年齢別成績,ⒸSPAIA


<年齢別成績>
5歳以下【10-10-9-78/107】
勝率9.3%/連対率18.7%/複勝率27.1%/単回収率24%/複回収率74%
6歳以上【0-0-1-36/37】
勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率2.7%/単回収率0%/複回収率9%
※過去10年

一方で、前走距離別の成績を見ると、2010年代と2020年代とで明確な変化が生じています。

以前は距離延長組を含むマイラーが穴を開けるケースも目立ちましたが、近年は2020年2着フィエールマン(5番人気)や2023年2着、2025年3着ジャスティンパレス(6番人気、8番人気)といったステイヤーの好走が目立ちます。


前走距離別成績,ⒸSPAIA


<前走距離別成績>
距離延長【1-0-2-24/27】
勝率3.7%/連対率3.7%/複勝率11.1%/単回収率5%/複回収率45%
同距離【0-2-1-18/21】
勝率0.0%/連対率9.5%/複勝率14.3%/単回収率0%/複回収率37%
距離短縮【5-4-3-23/35】
勝率14.3%/連対率25.7%/複勝率34.3%/単回収率39%/複回収率93%
※2020年以降

血統面では、ディープインパクトを筆頭に日本の主流血統が走りやすいことは間違いありません。

ただ、近年のスローペース化は末脚型のフランス血統に合っており、特にトニービンの血が大活躍。直近5年はトニービン内包馬が5連覇中で、今年も最注目の血統に挙げられそうです。


トニービン内包馬,ⒸSPAIA


<トニービン内包馬>
該当馬【5-1-2-9/17】
勝率29.4%/連対率35.3%/複勝率47.1%/単回収率81%/複回収率127%
※2020年以降(5歳以下)


注目血統馬

前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。

☆マスカレードボール
母母ビハインドザマスクは芝1200~1600mで重賞3勝。母マスクオフはAlzao≒ダンシングブレーヴの3×3を持つ末脚強化型のディープインパクト産駒で、本馬の7/8同血の姉には秋華賞2着馬マスクトディーヴァ(2023年ローズS、2024年阪神牝馬S)がいます。

本馬はドゥラメンテ×ディープインパクトという主流配合馬で、サンデーサイレンスの3×3から受け継ぐ末脚力と気難しさが特徴。リズム良く運べるかが最大のポイントですが、末脚の爆発力については現役屈指のモノを持っています。東京競馬場は本馬の持ち味が最も活きる舞台で、連覇の可能性も十分です。

☆レガレイラ
3代母ウインドインハーヘアに遡る名牝系に属し、母母ランズエッジは名馬ディープインパクトの3/4同血の妹。さらに、母ロカはアーバンシックの母であるエッジースタイルの全姉であり、本馬はアーバンシックと同じスワーヴリチャードの産駒でもあります。

つまり、本馬とアーバンシックは血統構成が酷似しており、両馬とも少々不器用ではあるものの末脚の爆発力は素晴らしい素質馬です。アーバンシックは昨年天皇賞秋で小差5着。トニービンの血を持つ父は東京芝2000mで複勝率52%というハイアベレージを記録しており、久々の東京競馬場で復活があっても全く驚けません。

天皇賞(秋)の血統と傾向,ⒸSPAIA


《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。

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