【みやこS】「前走太秦Sで5着以内」は連対率42.9% バスタードサフランは前走内容も文句なし

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3歳にも注目
JBCクラシックと同週に行われ、出走メンバーが分散してしまうせいか、なかなかチャンピオンズCに直結しなかったみやこSだが、昨年はダブルハートボンドが連勝で頂点に立ち、ようやく一本の線がつながった。
ジャパンCダート時代にはトランセンド、ニホンピロアワーズがここをステップに頂点を極めた前哨戦。その流れが再びつながったのは大きい。ケチャドバ現象ではないが、ここから一気にそういったルートが主流になっていく可能性だってある。海外に選択肢が広がるダート界は国内戦線の活性化にも結びつく。
ここからは、過去10年のデータを使用して今年のみやこSを展望する。
なお、データは2020~22年の阪神開催を含み、休止だった2018年を除く計9回分となる。

人気別では、1番人気【2-1-1-5】勝率22.2%、複勝率44.4%、2番人気もまったく同じでそれぞれ馬券圏内は半数以下。上位人気の数字としてはやや物足りず、混戦で押し出された人気馬が存在しているようだ。
3番人気【1-0-2-6】勝率11.1%、複勝率33.3%、6番人気【0-2-1-6】複勝率33.3%、7番人気【1-1-1-6】勝率11.1%、複勝率33.3%と中穴人気も走ってくる。要は上位との差が、こちらが描く人気ほど差がない。10番人気以下【1-2-1-50】勝率1.9%、複勝率7.4%も含め、視野を広くしっかり検討した上で挑みたい重賞だ。

3歳【2-1-0-13】勝率12.5%、複勝率18.8%は頭数が少ないが注目すべきだろう。今年はビービークローサーらオープン入りを決めたばかりの勢いある馬たちが登録してきた。しっかり検討しよう。
古馬勢は4歳【3-2-2-26】勝率9.1%、複勝率21.2%、5歳【2-4-3-37】勝率4.3%、複勝率19.6%、6歳【2-1-1-16】勝率10.0%、複勝率20.0%。勝率で4歳、6歳が5歳を上回る。4歳はスピード優先の京都ダートで若さを発揮し、ベテラン勢は賞金をもっている組がJBCクラシックへ回る分、ここに精鋭が集まってくるようだ。
前走地方組は距離短縮ローテが吉
ムルソー、ロードクロンヌ、ヴァルツァーシャルと今年ダート中距離重賞を制した馬たちがそろっており、例年以上にハイレベルな組み合わせになりそう。これもダブルハートボンドが連勝した影響だろう。明らかにみやこSに向けられる視線は変わった。

前走クラス別でまず注目は、前走地方【2-1-2-21】勝率7.7%、複勝率19.2%。ここは距離短縮【2-1-1-12】勝率12.5%、複勝率25.0%、距離延長【0-0-1-5】、同距離【0-0-0-4】と前走距離で取捨したい。船橋の日本テレビ盃は【0-0-0-2】。2頭は2、4着馬であり、3着ロードクロンヌは気になるところ。ならばマーキュリーC組のムルソー、テスティモーネに注目したい。
JRA重賞では前走シリウスS【1-2-2-14】勝率5.3%、複勝率26.3%に注目。1着馬の出走がなく、2、3着【0-1-1-3】、10着以下【1-0-1-2】と惜敗か大敗に注意。10着サイモンザナドゥは昨年2着馬であり、距離短縮で巻き返すイメージもある。スタートで遅れた前走は流れにも乗れなかった。ノーカウントでいい。

前走オープン・リステッド【4-3-3-33】勝率9.3%、複勝率23.3%は競馬場別でみると、京都【2-1-1-10】勝率14.3%、複勝率28.6%、阪神【1-1-0-4】勝率16.7%、複勝率33.3%と関西圏経由の成績がいい。特に京都は凡走数も多いので、データによる取捨選択が必要だろう。

前走京都での太秦Sは【2-1-0-6】勝率22.2%、複勝率33.3%と前哨戦的位置づけにあり、しっかり機能している。5着以内なら【2-1-0-4】。太秦S1着バスタードサフランはJBCレディスクラシックに登録なし。同週のここをあえて選んだとなれば、勝負気配ありととれる。太秦Sは決着時計、着差、レース展開と文句なし。京都で決めたい。
最後に3勝クラスを突破した3歳は【1-0-0-1】。23年セラフィックコールが連勝を飾った。同馬は4連勝中でここに駒を進め、連勝を5に伸ばした。ビービークローサーは2連勝中で、7戦4勝、2着3回とパーフェクト連対中。素質、勢いともそん色なし。JBCクラシックにも登録しており、補欠除外となったが、それだけ陣営の期待は高い。

《ライタープロフィール》
勝木 淳
競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースオーサーを務める。『名馬コレクション 芦毛の怪物たち』(ガイドワークス)に寄稿。
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