【注目2歳馬】グローリーヴェイズ産駒ロイヤルヴェイズ 好位追走から押し切り、JRAでの産駒初勝利

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
父を手がけた尾関知人厩舎からデビュー
週末に撮影したレースから最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。10月31日、11月1日の天皇賞(秋)ウィークの東京競馬場ではイクイノックスの全妹エクアトーレが新馬戦で勝利。夏の新馬戦では4着に敗れたものの、2戦目で勝ち上がったアトミックリーチなど、良い勝ち方をした馬たちもいた。
その中で、今回は11月1日の東京5R・芝2000m新馬戦を制したロイヤルヴェイズを紹介する。
父は香港ヴァーズ(GⅠ)を2勝するなど、芝2400m路線の重賞で4勝をあげた新種牡馬のグローリーヴェイズ。母コロナシオンは新馬戦の勝利のみで現役時代は12戦1勝も、祖母にはブエナビスタがいる血統だ。
シルクホースクラブでの募集価格は3000万円(一口6万円)とリーズナブルで、父も手がけた尾関知人厩舎からのデビューとなった。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
慌てず前に壁を作ったプーシャン騎手の好騎乗
当日の馬体重は446kg。4番人気でレースを迎える。レースは8頭立てで、スタート後はエタリオウ産駒で1番人気のオルトゥス、アドマイヤミラにロイヤルヴェイズを加えた3頭が後続を離して先行集団を形成した。
400mを通過した時点ではアドマイヤミラ→オルトゥス→ロイヤルヴェイズという隊列で決まったかに思われた。しかし、アドマイヤミラが内へ寄ったわずかな動きのなかで、オルトゥスが間に入ろうとしてロイヤルヴェイズと接触するような場面があり、ロイヤルヴェイズは掛かり気味になってしまう。
それでも、慌てず前に壁を作ったA.プーシャン騎手は冷静だった。500m過ぎから800mまでは一連の動きがあったことで、前半1000m通過は13.1-11.8-12.0-12.1-12.8の1:01.8。800mから1000mにかけてペースが12.8と落ち着いたことで後続が追いつき、後半はアイアムスグレモノが内からポジションを上げたため4番手追走となったが、淡々とレースを進めた。
直線は横に広がっての攻防となり、残り300mで外から先頭へ。ゴール前ではフラフラする場面もあって若さを見せたが、ラストは11.4-11.2と加速して後方2番手から伸びた2番人気のパルパデオをクビ差封じた。勝ちタイムは2:02.3。これがグローリーヴェイズ産駒にとって、JRAでの初勝利となった。
課題も残る内容だったが、父グローリーヴェイズもデビュー時は小柄な馬体ながら古馬になってからも長く活躍した。ロイヤルヴェイズも同様に長い目で活躍を見守っていきたい。
上がり33.2の末脚で豪快に差し切ったイデアブチャラティ

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
末脚のインパクトという点では、同じく11月1日の東京4R・芝1600m新馬戦を制したレッドベルジュール産駒のイデアブチャラティも触れておく。
12.9-12.2-12.7-12.1というラップで、800m通過は49.9のスローペース。10番手追走から、道中は終始外を追走する形だった。
直線は横に広がり、3番手のインからロスなく立ち回ったアドマイヤキングスが押し切り濃厚と思われたところ、大外から豪快に差し切りクビ差先着。勝ちタイムは1:36.4と目立つものではないが、レース上がり34.3(11.6-11.4-11.3)のなか、メンバー中上がり2位の33.7より0.5秒も速い上がり33.2の末脚を繰り出した。
520kgの大型馬で、使ってさらに良くなりそうな印象もある。距離はもう少し延びても良さそうだ。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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