【神戸新聞杯】確かな地力と抜群の競馬センスで菊の舞台へ 京大競馬研の本命はロブチェン
SPAIA競馬
トップ>ニュース>【神戸新聞杯】確かな地力と抜群の競馬センスで菊の舞台へ 京大競馬研の本命はロブチェン

【神戸新聞杯】確かな地力と抜群の競馬センスで菊の舞台へ 京大競馬研の本命はロブチェン

2026/09/20 06:00
京都大学競馬研究会
神戸新聞杯 上がり3F4位以内馬の成績(過去10年),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

優先出走権を懸けた菊花賞トライアル

9月21日(月)に阪神競馬場で行われる神戸新聞杯(GⅡ)。牡馬三冠の最終戦・菊花賞のトライアルであり、本レース3着馬までに優先出走権が与えられる。二冠馬ロブチェンをはじめ春のクラシックを戦った有力馬と、夏に結果を出した上がり馬がぶつかる注目の一戦だ。

以下では、本レースが行われる阪神芝2400mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

長く良い脚を使えるかが重要

まずは阪神芝2400mのコース形態をみる。内回り4コーナーの出口付近からスタートし、初角までの距離は約325m。外回りコースを使用し、ゆったりとした3~4コーナーを回ると、最後は476.3m(Bコース使用時)の直線となっている。

スタート直後に勾配1.8mの急な上り坂があり、向正面半ばから残り600mまではわずかに下り傾斜、そこから残り200mまで緩やかな下り坂。最後に再度上り坂が待ち構える。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは初角までの距離が約325mとそこまで長くない点だ。スタート直後に急坂もあり、先手争いは長引きにくい。序盤の先行負荷は大きくない。

ペースアップは3コーナー過ぎから。序盤、中盤で脚を溜めた先行勢が一気に加速する。最後の急坂を登りきるまでラスト3~4Fの激しいロングスパート戦となる。日本の芝コースで3番目の長さを誇る阪神外回りの直線で、いかに長く良い脚を使えるかが重要だ。

外回りコースのため、内回りよりも後方勢が外から位置を押し上げやすい。機動力があれば序盤の位置取りが後方でも大きな不利にはならないが、より前目で追走した方が、全体がスパートをかけ始める時点のポジション差の分だけ有利だ。

したがって、前目の位置からラスト3~4Fの間、長く良い脚を使える馬が恵まれやすい。直線の瞬発力だけでなく、コーナーにおける機動力や、最後の急坂でも伸び続ける持続力も兼ね備えた末脚が求められる。これが今回のレースの質だ。

直近10回の勝ち馬全てが上がり上位馬

神戸新聞杯、上がり4位以内馬の成績(阪神開催の直近10回),ⒸSPAIA


<神戸新聞杯 上がり3F順位別成績>
上がり4位以内
【10-9-8-16/43】
勝率23.3%、連対率44.2%、複勝率62.8%
単勝回収率66%、複勝回収率145%
※阪神開催の直近10回

阪神で開催された神戸新聞杯における、上がり3F4位以内馬の成績は上記の通り優秀だ。勝ち馬全10頭、連対馬20頭中19頭、馬券圏内30頭中27頭を該当馬が占めている。

また、1番人気が6回、2番人気が2回、3番人気が2回勝利していることもあり、単勝回収率はそこまで伸びていない。春の二冠で好走した能力の高い人気馬が順当に力を発揮しやすい条件であることも押さえておく。

今週、阪神芝はBコース替わりとなる。そのぶん速い上がりを持たない先行馬の残り目にも注意したい。能力比較をして順当に上位の馬から絞って印を打ちたい。

スローペースからのロングスパート戦

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が3頭と、出走馬全11頭に対してそこまで多くない。

必ずハナを取り切りたいタイプもおらず、序盤のコース形態と相まってスローペースで流れるとみる。序盤の先行負荷は大きくない。

この展開で恵まれるのはやはり、前目のポジションからラスト3~4Fの長く良い脚を使える馬だ。スローからのロングスパート戦であれば、最後方から全頭を一気に差し切るのは相当な地力がなければ難しい。序盤のポジション取りは重要になる。

まずは近走内容からの能力比較を第一としながらも、前で運べる追走力や自らコーナーで動いていける機動力を例年以上に評価したい。この点も踏まえて印を打っていく。

脚質の自在性が強み

◎ロブチェン
名実ともに世代最高峰の二冠馬。逃げも先行も差しもこなせる脚質の自在性が強みで、どんな展開でも臨機応変に対応できる。超高速馬場と重馬場、両方での勝利経験も強みだ。

2走前の皐月賞は好スタートから前半1000m58.9秒の速いペースで逃げる競馬。このペースからラスト800-200mの区間で11.8-11.4-11.1と加速する驚異の持久力を発揮し、超高速馬場をこなしてのコースレコードで快勝だった。

前走の日本ダービーは打って変わりミドルペースを9番手から追走。中団から外に持ち出し上がり3位の脚で差し切った。直近2走は世代トップの地力を証明しただけでなく、どんな展開でも対応する抜群の競馬センスを見せた。

今回想定される展開も、自らポジションを取りに行ける上に長く良い脚を使える本馬には問題ない。先行意識の高い松山弘平騎手の継続騎乗も心強い。好位~中団前目からスムーズに追い出せれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。

◯コンジェスタス
中団から常に堅実な末脚を使える一頭。前走の日本ダービーは好スタートから初角では6番手につけるも徐々に後退して9番手に。直線では前が壁になり、何度も進路を切り替えながらで上手く捌けず0.4秒差9着。最後は明らかに脚を余していた様子だった。

京都新聞杯では、共同通信杯でロブチェンとリアライズシリウス相手に僅差の競馬をしたベレシートに勝利しており、ポテンシャルは一級品だ。今回のメンバーで上位のテンの速さがあり、ポジションも取れる。能力を最大限発揮できれば好走可能とみる。

▲グリーンエナジー
注目は3走前の京成杯。好スタートから後方に控えて11番手を追走、追い出してからの伸びは別格で、上がり最速で勝利した。前残りの展開を差し切り、着差以上に力の差を感じる内容だった。2着マテンロウゲイルが日本ダービーで5着に入ったことからも高く評価できる。

皐月賞、日本ダービーでは展開、馬場、状態が上手く噛み合わず、実力を発揮し切ったとは言い難い内容だった。追い切りを見ても日本ダービーの時と比較して明らかに今の方が状態は上向きだ。直近2走の敗戦で高いオッズ妙味が見込まれる今回、押さえておきたい。

△アルトラムス
日本ダービーは通過順位13-10-17-15というチグハグな追走だった。直線では進路を内から外に大きく切り替えるロスがありながらも上がり2位で0.4秒差6着。世代最高峰の舞台を素質で押し切ったかの様な走りで地力の高さを示した。

毎日杯で勝利経験のある阪神外回り替わりはプラス材料だ。その時の鞍上である岩田望来騎手への乗り替わりも心強い。道中動いていける機動力も今回想定される展開で生きる。ポテンシャルをスムーズに発揮できれば前走以上を期待できる。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬単3点で勝負する。

▽神戸新聞杯予想▽
◎ロブチェン
◯コンジェスタス
▲グリーンエナジー
△アルトラムス

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

《関連記事》
・【神戸新聞杯】ゴーラッキーら「非・ダービー組」は全消し ハイブリッド式消去法
・【神戸新聞杯】二冠馬ロブチェンに勝率75%の強力データ ダービー6着アルトラムスは複勝率60%に該当
・中山の津村騎手が単回収率182%、阪神の西村淳騎手は複回収率495% 「三冠トライアルに強い騎手」を徹底検証