「重賞で複勝率63.6%」レイデオロ産駒、人気でも逆らえないルメール騎手 芝長距離で狙える条件を検証
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「重賞で複勝率63.6%」レイデオロ産駒、人気でも逆らえないルメール騎手 芝長距離で狙える条件を検証

2026/10/23 10:00
東大ホースメンクラブ
長距離に強い種牡馬、騎手,ⒸSPAIA

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芝2500m以上に強い条件をデータ検証

今週末は京都芝3000mを舞台に、クラシック三冠の最終戦・菊花賞が開催される。今年の主役は何といってもロブチェンだ。皐月賞、日本ダービーの二冠を制し、秋初戦の神戸新聞杯も勝利。2020年のコントレイル以来、史上9頭目となるクラシック三冠制覇に挑む。

一方、北海道の芝2600m戦を圧巻の2連勝でここに臨むダノンヒストリー、日本ダービー3、4着のバステールやゴーイントゥスカイなどライバルたちも侮れない。3000mという長距離戦では、ここまで走ってきた中距離とは異なる適性が問われることもあり、その見極めが馬券攻略の鍵を握るだろう。

そこで今回は芝2500m以上を対象とした「長距離戦に強い種牡馬、騎手」をテーマにデータ検証。菊花賞はもちろん、有馬記念をはじめとする秋から年末にかけての重賞戦線でも活用できる条件を紹介していく。なお、使用するデータは2021年10月23日~2026年10月18日の直近5年分とする。

新トレンドはレイデオロ産駒

芝2500m以上 種牡馬別成績,ⒸSPAIA


<芝2500m以上の種牡馬別成績>
レイデオロ【13-14-5-47】
勝率16.5%/連対率34.2%/複勝率40.5%/単勝回収率57%/複勝回収率84%
スワーヴリチャード【4-0-2-11】
勝率23.5%/連対率23.5%/複勝率35.3%/単勝回収率402%/複勝回収率105%
キズナ【21-23-19-145】
勝率10.1%/連対率21.2%/複勝率30.3%/単勝回収率59%/複勝回収率72%
※集計期間:2021年10月23日~2026年10月18日

■レイデオロ
複勝率40.5%は、今回取り上げる3頭の種牡馬の中でトップ。代表産駒には、2024年の菊花賞と今年の天皇賞(春)で3着に入ったアドマイヤテラ、2025年の阪神大賞典を6馬身差で圧勝したサンライズアースがいる。父自身は日本ダービーや天皇賞(秋)など中距離戦で活躍したが、産駒には豊富なスタミナを武器とする馬が多い。

クラス別では、重賞で【4-0-3-4】勝率36.4%、複勝率63.6%、単勝回収率173%、複勝回収率230%と、大舞台でさらに数字を伸ばしている。特にGⅡでは4戦4勝だ。ほか、競馬場別では阪神で3戦全勝と、サンプルは少ないものの相性の良さがうかがえる。

■スワーヴリチャード
2024年の菊花賞を制したアーバンシック、同年の有馬記念を制したレガレイラなど、長距離GⅠでも実績十分。サンプルは少ないものの、単勝回収率402%、複勝回収率105%と馬券妙味も抜群だ。また、札幌芝2600mでは【2-0-1-3】単勝回収率898%、複勝回収率200%。激走が目立つ舞台として覚えておきたい。

■キズナ
阪神大賞典を連覇し、天皇賞(春)でも3年連続2着に入ったディープボンドがいるキズナ産駒は、延べ208頭が出走とサンプルが多いながら、複勝率30.3%と堅実な成績を残している。

期間内の21勝のうち、14勝を2600mで挙げており、函館芝2600mでは【5-2-1-7】で複勝率53.3%、複勝回収率104%と、安定感に加えて馬券妙味を兼ね備えている。また、菊花賞や天皇賞(春)の舞台となる京都では、勝ち馬こそいないが【0-2-4-13】複勝率31.6%、複勝回収率95%とこちらも水準以上だ。

今年の菊花賞には以下の該当馬たちが出走を予定している。
・レイデオロ産駒:ショウナンハヤナミ
・スワーヴリチャード産駒:ジャスティンシカゴ
・キズナ産駒:アウダーシア

なお、ロブチェンの父ワールドプレミアの産駒は【1-0-1-3】複勝率40.0%、複勝回収率44%となっている。

妙味は横山和生騎手、田辺裕信騎手

芝2500m以上 騎手別成績,ⒸSPAIA


<芝2500m以上の騎手別成績>
C.ルメール騎手【17-12-15-16】
勝率28.3%/連対率48.3%/複勝率73.3%/単勝回収率100%/複勝回収率106%
横山和生騎手【15-12-5-41】
勝率20.5%/連対率37.0%/複勝率43.8%/単勝回収率136%/複勝回収率133%
田辺裕信騎手【11-5-3-37】
勝率19.6%/連対率28.6%/複勝率33.9%/単勝回収率155%/複勝回収率95%
※集計期間:2021年10月23日~2026年10月18日

■C.ルメール騎手
平均人気1.9と圧倒的な支持を集めながら、単複回収率がともに100%以上と驚異的な成績をマークしている。菊花賞でも2023年のドゥレッツァ、2024年のアーバンシック、2025年のエネルジコで目下3連勝中。まさに長距離戦のスペシャリストであり、逆らわないのが吉だ。

■横山和生騎手
タイトルホルダーとのコンビが印象に残っているファンも多いだろう。2022年の天皇賞(春)を7馬身差で圧勝したほか、日経賞を2022年、2023年と連覇している。

トータルでの単複回収率はともに130%超と、馬券妙味は十分。なかでも中山との相性が抜群で、【4-3-3-10】複勝率50.0%と安定した成績を残している。有馬記念で騎乗するようであれば面白い存在だ。

■田辺裕信騎手
単勝回収率155%と、こちらも馬券妙味が光るジョッキーだ。2022年の菊花賞ではアスクビクターモアをレコード勝ちに導き、同年のアルゼンチン共和国杯では6番人気のブレークアップで勝利するなど、重賞でも実績がある。

特に得意としているのが地元である福島競馬場。【5-2-2-6】で複勝率60.0%、複勝回収率131%と抜群の成績を残している。

今年の菊花賞では、以下の騎手が騎乗を予定している。
・C.ルメール騎手:ダノンヒストリー
・田辺裕信騎手:サノノグレーター

また、ロブチェンに騎乗する松山弘平騎手は【6-3-7-41】複勝率28.1%、複勝回収率57%とまずまず。ただし、重賞に限ると【0-0-1-20】複勝率4.8%で、連対はゼロだった。

長距離重賞でアツい、母父マンハッタンカフェ

芝2500m以上 ピックアップデータ,ⒸSPAIA


<芝2500m以上のピックアップデータ>
京都×前走上がり3F最速【6-5-2-18】
勝率19.4%/連対率35.5%/複勝率41.9%/単勝回収率90%/複勝回収率106%
母父マンハッタンカフェ【8-13-6-49】
勝率10.5%/連対率27.6%/複勝率35.5%/単勝回収率41%/複勝回収率111%
奥村武厩舎【6-4-5-34】
勝率12.2%/連対率20.4%/複勝率30.6%/単勝回収率303%/複勝回収率125%
※集計期間:2021年10月23日~2026年10月18日

最後に、芝2500m以上のレースで活用できるピックアップデータを3つ紹介する。

■京都×前走上がり3F最速
京都の長距離戦では前走時に見せた末脚に注目。前走上がり3Fが最速だった馬は複勝率41.9%、複勝回収率106%と優秀だ。今年の天皇賞(春)でも、該当馬のヴェルテンベルクが12番人気で2着に激走し、同じくこの条件に該当したアドマイヤテラも3着に入った。

今年の菊花賞では、アウダーシア、ゴーイントゥスカイ、マジョレルブルーの3頭が該当する。

■母父マンハッタンカフェ
現役時代に菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)とGⅠ3勝を挙げたマンハッタンカフェは、母父としても長距離戦で存在感を示している。芝2500m以上ではトータルでの複勝回収率が111%と、高水準だ。

特に、芝3000m以上では【5-2-2-7】複勝率56.3%、単勝回収率118%、複勝回収率101%と好走率が大きく上昇。菊花賞と同距離の3000mでは、2024年の阪神大賞典を制したテーオーロイヤル、2025年の同レースを6馬身差で圧勝したサンライズアース、2023年の菊花賞で2着に入ったタスティエーラが好走している。

今年の菊花賞ではアスクエジンバラが該当。父リオンディーズ×母父マンハッタンカフェという血統構成は、テーオーロイヤルと全く同じだ。長距離戦での飛躍に期待したい。

■奥村武厩舎
厩舎では奥村武厩舎を取り上げる。好走のほとんどをローカル芝2600m(函館、札幌、福島、小倉)で挙げており、その成績は【6-3-5-18】複勝率43.8%、単勝回収率465%、複勝回収率184%と妙味大。該当条件で見つけた際は積極的に狙いたい。

他にも、小林真也厩舎【5-5-1-13】複勝率45.8%、複勝回収率116%、四位洋文厩舎【6-11-6-23】複勝率50.0%、複勝回収率104%も要注目だ。

今年の菊花賞には、奥村武厩舎から昨年の日本ダービー馬クロワデュノールの全弟チャリングクロスが出走を予定する。芝3000mは初挑戦となるが、厩舎の長距離実績も込みで注目したい。

なお、ロブチェンを管理する杉山晴紀厩舎は【5-1-6-31】で複勝率27.9%、複勝回収率55%となっている。

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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