【菊花賞】「軸に最適」東大HCの本命はロブチェン 末脚光るゴーイントゥスカイも高評価

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三冠か、あるいは初タイトルか
京都競馬場でGⅠ・菊花賞が行われる。三冠を狙うロブチェンに対して、ダービー上位のバステールやゴーイントゥスカイ、北海道で2連勝したダノンヒストリーらが待ったをかける。フルゲート18頭が揃った。
コントレイル以来の三冠馬誕生なるか、あるいは初めてのGⅠ制覇を成し遂げる馬が現れるのか。過去10年のうち、京都開催の8回のデータ(16~20、23~25年)から検討する。
後方からの競馬で実績ある馬を

<菊花賞 過去実績別データ>
ダービー勝ち馬【1-1-0-1】勝率33.3%/連対率66.7%/複勝率66.7%
ダービーで上がり1位【1-1-0-0】勝率50.0%/連対率100.0%/複勝率100.0%
神戸新聞杯で上がり2位以内【3-2-0-2】勝率42.9%/連対率71.4%/複勝率71.4%
※神戸新聞杯は阪神施行のみ
全ての馬にとって未知の3000mという距離で施行され、特に近年は道中で隊列に激しい動きがあるのがこのレースの特徴。それもあって、前に行く馬は不利な傾向にある。
前走脚質別成績を見ると、逃げ【0-0-0-13】、先行【1-4-3-40】複勝率16.7%、差し【6-1-4-39】同22.0%、追込【1-3-1-24】同17.2%。前走先行のうち、6番人気以下は【0-1-1-32】で好走が2例しかなく、それも不良馬場の17年2着クリンチャー、3着ポポカテペトルという特殊事例だった。今年は雨予報とはいえ、前記のような前残りの可能性は低そうだ。ジャスティンシカゴ、アスクエジンバラなどは狙いにくい。
これを踏まえて過去実績別のデータを確認する。
まずはダービー。ダービー出走馬の全体成績は【3-6-4-49】複勝率21.0%、どの年も好走馬は1頭以上出ている。勝ち馬は【1-1-0-1】で、2~4着馬が【1-1-3-8】同38.5%、5着以下【1-4-1-40】同13.0%で着順との相関がある。ダービーの上がり3F1位は【1-1-0-0】だった。勝ち馬ロブチェン、上がり最速で4着のゴーイントゥスカイが浮上する。
また、ダービー2桁着順の馬は【1-2-1-22】複勝率15.4%だが、好走した4頭のうち3頭はダービーで差しか追込。残るサトノルークスも皐月賞やセントライト記念では中団から差す競馬をしていた。上がり3位で11着だったアウダーシアもこの点で軽視できない。
次にトライアル・神戸新聞杯組(※阪神芝2400mでの施行時)。全体成績は【3-2-2-29】複勝率19.4%。こちらも2着以内が【2-2-1-4】、上がり2位以内が【3-2-0-2】と、着順と上がりが重要だ。追い込んで0秒1差のエムズビギンは見直しが可能だろう。
セントライト記念組は【1-2-2-27】で複勝率15.6%。こちらは勝ち馬が【1-0-0-4】と振るわず、上がり2位以内も【1-0-2-10】とあまり連動していない。
最後に条件戦組。前走2勝クラス勝ち馬は【0-1-3-23】複勝率14.8%。3番人気以内になった馬はいないが、4~5番人気は4頭いて【0-1-0-3】、平均着順9.0に留まる。ダノンヒストリーは鞍上も含めて人気が予想されるが、今回は印を回さず、ワイドを使うことでケアしたい。また、前走3勝クラス組は勝ち馬以外【0-0-0-3】で全滅だ。
崩れる可能性は低い
◎ロブチェン
2歳時にはホープフルSを勝ち、この春は二冠達成と世代最上位の実力を持つ。脚質も自在で、レコード決着の皐月賞は逃げ切り、ダービーは中団から上がり33秒2の脚で差し切った。新馬戦で重馬場の京都も経験している。
秋初戦は神戸新聞杯を勝利。前走が(阪神施行の)神戸新聞杯で、菊花賞2番人気以内なら前述の8回で【2-2-1-0】とローテーション的にも文句なしだ。また、同じく京都の8回で単勝2.7倍以下の馬は【2-0-2-0】。軸として最適だ。
◯ゴーイントゥスカイ
三冠馬コントレイルの初年度産駒。青葉賞を勝利すると、続くダービーでは唯一上がり32秒台の脚で0秒1差の4着だった。ダービーを差し追込で4着以内なら【1-1-3-4】複勝率55.6%というデータもある。
秋初戦で走った中山芝2200mのセントライト記念は、本馬にとって適性外と言える条件で度外視可能。ここでも末脚を測るような競馬に徹したのはむしろ高評価だ。鞍上は武豊騎手。京都の直近8回で菊花賞は【1-0-3-3】と、3番人気以内が1回しかなかったことを思えば素晴らしい成績だ。信頼できる。
▲アウダーシア
母はGⅠで馬券圏内が3回あるリリーノーブル。勝ち上がりに3戦を要したが、その直後から重賞戦線で活躍している。新馬戦ではグリーンエナジーを後ろからかわし先着、スプリングSでは4角10番手から勝利。差し、追込で真価を発揮できるタイプだ。
セントライト記念は内が有利な馬場状態の中で、外を回されたのが痛かった。それでも、後方のまま終わってしまったダービーとは変わり、中団の位置を取れたことは評価したい。距離延長の今回は、馬券圏内まで差してこられるだろう。
以下エムズビギン、コンジェスタス、サノノグレーターまで印を回す。馬券は◎-◯ワイド、◎◯2頭軸の3連複で勝負する。
▽菊花賞予想▽
◎ロブチェン
◯ゴーイントゥスカイ
▲アウダーシア
△エムズビギン
×コンジェスタス
×サノノグレーター
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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